AMD、データセンターに革新的なソリューションを提供

― ビッグデータ向けマイクロサーバー製品に初の最適化を実施

AMDのSeaMicro SM15000™サーバーに5ペタバイドのストレージをサポートしつつ、ビックデータとクラウド向けに極めて高効率な演算性能と省電力な統合システムを提供。

AMD Opteron™プロセッサーとIntel® Xeon® “Ivy Bridge”/“Sandy Bridge” プロセッサーを搭載可能に

2012/09/11

AMD(米国本社:米カリフォルニア州サニーベール、社長兼CEO:ロリー・リード)は、本日、同社のデータセンター・サーバー・ソリューションズ(DCSS)グループによる新たなコンピューティング・イノベーション「SeaMicro SM15000™サーバー」を発表しました。今回の発表は、マイクロサーバー分野のテクノロジー・リーダーとして同社の地位を強固にするためです。今回発表したSeaMicro SM15000サーバーは、最先端のFreedom™ Fabric Storageの実装によって従来のコンピューティングを変革します。同社のFreedom™ Fabricは、SeaMicroのシャーシを超えて拡張され、大規模ディスク・アレイと直接接続することを可能にします。これにより、1つの10ラックユニット・システムで、低コストなインストールが容易な5ペタバイトを超える大容量ストレージをサポートできるようになります。SM15000サーバーは、業界をリードする高集積度、省電力、高バンド幅に新世代のストレージ・テクノロジーを組み合わせるもので、これにより単一のラックで数千個のコア、ペタバイト・ストレージを搭載することを実現します。これは、まさに、パブリック・クラウドおよびプライベート・クラウドのためのApache™ Hadoop™やCassandra™などのビッグデータ・アプリケーションに最適なシステムとなります。

AMDのSeaMicro SM15000システムは、本日から出荷開始します。現在は、Intel® Xeon®プロセッサーE3-1260L(“Sandy Bridge”)に対応しています。11月には、“Piledriver”コアの次世代AMD Opteron™プロセッサーをサポートするほか、新たに発表されるIntel XeonプロセッサーE3-1265Lv2(“Ivy Bridge”)にも対応します。AMDのSeaMicroファブリック・テクノロジーでは、このように最新プロセッサーに対応していることに加えて、AMDのサーバー・パートナーがお客様のために極めて電力効率の良いマイクロサーバーを構築することを可能にするために主要なビルディング・ブロックを継続的に提供していきます。

「これまで、サーバー・アーキテクチャーはプロセッサーに注力する一方で、ストレージやネットワーキングは後回しにされてきました。しかし昨今のクラウドやビッグデータのユーザーは、ストレージ、ネットワーキング、コンピューティングをバランスよく共有するためのソリューションをますます求めるようになっています。しかしながら、レガシー・サーバーでは、ストレージは個々のプロセッサーに占有されるリソースであるため、複数のプロセッサー間でのディスク共有を制限しています。これは、大規模なデータ・レプリケーションを必要とする企業が高額なSAN機器またはNAS機器の購入を余儀なくする原因となっています。」とAMD米国本社のデータセンター・サーバー・ソリューションズ・グループのバイスプレジデント兼ジェネラル・マネージャーであるアンドリュー・フェルドマン(Andrew Feldman)はレガシー・サーバーの問題点を指摘しています。さらに、フェルドマンは「AMDのSeaMicro SM15000により、企業は初めて、極めて高集積度なフォーム・ファクターに格納された何百もの効率的なコンピューティング・ノード全体で、膨大な数のストレージを共有することが可能となります。これにより、データセンターのコンピューティングやストレージ環境が抜本的に変わるとAMDは確信しています。」と今回の発表についてコメントしています。

AMDのSeaMicro製品は、一つのシャーシ内に演算、ストレージ、ファブリック・ベース・ネットワーキングのすべてを統合する世界初のマイクロサーバーによりデータセンターを変革します。マイクロサーバーは、消費電力、設置スペース、バンド幅においてこれまでにない大規模な効率性を提供します。AMDが定めたSeaMicro製品の達成目標は、クラス最高の製品に比べて、消費電力を4分の1に、設置スペースを6分の1に、バンド幅を16倍にすることです。SeaMicro SM15000サーバーにより、AMDの革新の軌跡はマイクロサーバーの利点をストレージへと拡げ、データセンターの待ったなしのニーズを解決していきます。

Freedom™ Supercompute Fabricテクノロジーを同社の先駆的なFreedom™ Fabric Storageテクノロジーと統合することで、データセンターは一つの10ラックユニット(高さ17.5インチ)SM15000システムに、5ペタバイトを超えるストレージを64台のサーバーに接続できるようになります。ディスク・ストレージはファブリックと相互接続され、システム内の全サーバーにより認識され、共有されることになります。このアプローチにより、通常は、NASやSANといった高額で複雑なソリューションでなければ得られないメリットを、シンプルで低コストなDAS(ダイレクト・アタッチド・ストレージ)により手に入れることが可能になります。

ZKリサーチの創業者兼主席アナリストであるゼウス・カーラバラ(Zeus Kerravala)氏は次のように述べています。「AMDのSeaMicroテクノロジーは、マイクロサーバーとデータセンター・コンピューティングをリードするイノベーションです。同社のチームは、マイクロサーバーの領域を変革し、世界で初めてスモール・コア・サーバーとラージ・コア・サーバーを同一システムで市場に投入しました。また、第2世代ファブリックで他社に先駆けて市場に参入し、複数プロセッサーと命令セットをサポートするファブリックを世界で初めて構築しました。同社のチームが自社のテクノロジーをストレージ領域に拡張したことは、何ら驚くことではありません。演算とペタバイト・ストレージの統合は、Freedom Fabricの柔軟性を実証しています。これらはコンピューティング、ストレージ、ネットワーキングの間の境界を曖昧にするものであり、AMDはこの大胆なイノベーションにより再び業界に新たな挑戦を突きつけたと言えるでしょう。」

ビッグデータ・コミュニティーのリーダーが次のように賛同しています。 ClouderaのCTO兼創業者であり、Hadoopのための標準を設定したアム・アワダッラー(Amr Awadallah)博士は、次のように今回の発表を見ています。「ビッグデータ・コミュニティーは、ビッグデータの分析のためのインフラストラクチャーを簡素化する一方でハードウェアのコストを削減するイノベーションを切望しています。われわれの極めて大きくなったビッグデータ・パートナー・エコ システムのほか、CDH およびCloudera Enterpriseを使用しているお客様から聞いているように、全社のデータを横断する洞察力を引き出すことを追求している企業は、ハードウェア・ベンダーに対して、低コストの大容量ストレージアレイに接続する低コスト/高密度の標準ベースの演算能力を提供することを願望しています。AMDのSeaMicroは、まさに、AMDのこの約束を果たすものです。」

ビッグデータ・コミュニティーの他のリーダーが次のように賛同しています。Hortonworksの共同創業者兼CTOで、Hadoopテクノロジーの先駆者であるエリック・バルデシュバイラー(Eric Baldeschwieler)氏は、次のように今回の発表に注目しています。「SuperCompute方式のファブリックにより相互接続された数ペタバイトの低コスト・ストレージと超高集積度・省電力の演算は、ビッグデータ分析およびHortonworksデータ・プラットフォームのための最適のアーキテクチャーです。Hortonworksでは、われわれはApache Hadoopをこれまでよりも容易に使用し、導入・配備することを追求しています。これは、ビッグデータの保管と処理に革命を起こし、コモディティ化することを目指すAMDの目標と一致するものです。われわれは、ハードウェア・コミュニティーにおいて、ビッグデータ分析の適用範囲を拡張するこのようなテクノロジーに投資するリーダーを目撃することを歓迎します。」

DataStaxの共同創業者兼カスタマーソリューション担当VPで、リアルタイム基幹業務用ビッグデータ・プラットフォームのリーダーであるマット・ファイル(Matt Pfeil)氏は、今回の発表について次のように賛同しています。「DataStaxでわれわれが確信したことは、基幹業務アプリケーションを稼働する Cassandraのような桁外れのデータベースがほとんどすべての企業により使用することができるようになることです。AMDのDCSSグループが効率的な演算カードと数ペタバイトのストレージを単一の低コスト・省電力ソリューションとして統合ファブリックの上にひとつにまとめることを目撃することは、限りなくエキサイティングなことです。SM15000サーバーとクラス最高のデータベースCassandraの組み合わせは、現行のデータベース・ベンダーとこれを搭載する高価格のハードウェア・ベンダーに対して大きな脅威を与えるものです。」

AMD SeaMicro SM15000™のテクノロジー

AMDのSeaMicro SM15000サーバーは、業界初の唯一の第2世代ファブリック「Freedom Fabric」をベースに開発されています。Freedom Fabric には、次の革新的なテクノロジーが含まれています。

  • SeaMicro IOVT(Input/Output Virtualization Technology:入出力仮想化テクノロジー)は、CPU、DRAM、ASICの3つ以外のすべてのコンポーネントをSeaMicroマザーボードから取り除き、マザ―ボードの小型化を実現するとともに消費電力、製造コストおよび実装スペースを削減します。
  • SeaMicro TIO™(Turn It Off:電源オフ)テクノロジーは、不必要なCPUおよびチップセット機能をオフにすることにより、ミニマザーボード上の電力最適化をさらに強化します。SeaMicro IOVTとTIOテクノロジーが連携することで、最も小さな、最も電力効率の良いマザーボードを開発することが可能になります。
  • Freedom SuperCompute Fabricは、64個の電力最適化済みミニマザーボードを低遅延かつ低消費電力でマッシブ・バンド幅を使い相互接続する1.28テラビット/秒のファブリックを形成します。
  • SeaMicro Freedom Fabric Storageは、Freedom Supercompute Fabricをサーバーシャーシ外またはデータセンター外に拡張することを可能にします。これにより、シャーシ内のコンポーネントを接続するだけではなく、シャーシ外のコンポーネントを接続することができます。

AMD SeaMicro SM15000サーバーの詳細

AMDのSeaMicro SM15000サーバーは、最大で64枚の演算カードを搭載することができます。各演算カードには、“Piledriver” コアをベースにした新しいカスタム設計のシングルスロット/8コア 2.0/2.3/2.8 GHz AMD Opteronプロセッサーを格納しています。合計で、1システムあたり512個のAMD Opteronプロセッサーまたは1ラックあたり2,048コアを搭載することが可能になります。各AMD Opteronプロセッサーは、64ギガバイトのDRAMをサポートすることができ、単一システムで4テラバイトのDRAM、1ラックあたりで16テラバイトを超えるDRAMを搭載することが可能になります。また、AMDのSeaMicro SM15000システムは、4コア2.5 GHz Intel Xeonプロセッサー E3-1265Lv2 (“Ivy Bridge”) を格納することができます。合計で、1つの10ラックユニット・システムで256個の2.5 GHz Intel Xeonプロセッサーまたは1つの標準ラックで1,024コアを搭載することができます。各Intel Xeonプロセッサーは、最大で32ギガバイトのメモリーをサポートし、単一SeaMicro SM15000システムで最大2テラバイトのDRAM、および1ラックあたり最大8テラバイトのDRAMを搭載することが可能となります。 また、AMDのSeaMicro SM15000サーバーは、16個のファブリックエクステンダー・スロットを持っています。各スロットには、異なる容量の3台の異なる Freedom Fabric Storageアレイを接続することができます。

  • FS 5084-Lは超集積度の容量を最適化済みストレージ・システムです。5ラックユニットに最大84個のSAS/SATA 3.5インチまたは2.5インチ・ドライブを収容し、アレイあたり最大336テラバイト、SeaMicro SM15000システムあたり5ペタバイト以上をサポートします。
  • FS 2012-Lは容量最適化済みストレージ・システムです。2ラックユニットに最大12個の3.5インチまたは2.5インチ・ドライブを収容し、アレイあたり最大48テラバイト、SeaMicro SM15000システムあたり最大768テラバイトをサポートします。
  • FS 2024-Lはパフォーマンス最適化済みストレージ・システムです。2ラックユニットに最大24個の2.5インチ・ドライブを収容し、アレイあたり最大24テラバイト、SeaMicro SM15000システムあたり最大384テラバイトをサポートします。

AMDのSeaMicro SM15000システムの特長は以下の通りです。

  • 10ラックユニットで、高さは17.517.5インチ。
  • AMD OpteronプロセッサーまたはIntel Xeonプロセッサーの演算カードのための64スロットを装備。
  • 各CPUに対して最大10ギガビット/秒のバンド幅を提供。
  • Freedom Fabric Storageで最大1,408ソリッドステートドライブ(SSD)またはハードドライブを接続。
  • 最大16x10 GbEアップリンクまたは64x1GbEアップリンクをサポート。
  • Windows®、Linux、Red HatおよびVMwareおよびCitrix XenServerハイパーバイザーを含む標準のオペレーティングシステムを起動。

出荷開始について

Intel Xeonプロセッサー E3-1260L “Sandy Bridge”搭載のAMD SeaMicro SM15000サーバーは、米国および選定した国際地域で出荷開始。AMD OpteronプロセッサーおよびIntel XeonプロセッサーE3-1265Lv2(“Ivy Bridge”マイクロアーキテクチャー)ベースのシステムは、2012年11月の出荷開始予定。AMDの画期的な SeaMicroサーバーファミリーについての詳細は、www.seamicro.comを参照してください。

AMDについて

AMD(NYSE:AMD)は、お客様やパートナー企業と緊密に協力することに注力し、職場で、家庭で、そして遊びの場において、次世代コンピューティングおよびグラフィックス・ソリューションを牽引する革新的技術を提供する企業です。日本AMD株式会社は、AMDの日本法人です。詳細については、http://www.amd.com(英語)またはhttp://www.amd.co.jp(日本語)をご覧ください。

脚注