AMD、マルチディスプレイ・テクノロジー「ATI Eyefinity」を発表

- AMDとPC業界各社、実物に限りなく近い“eye-definition”に近いピクセル数を実現し、 ビジュアル・エクスペリエンスをさらに高める - - 世界各地のAMDイベントで次世代のPCエクスペリエンスを示すデモンストレーションを公開 -
2009/09/10
-- このプレスリリースは、米国サニーベール9月10日午後4:01(EST)発英文リリースの抄訳です。

日本AMD株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:吉沢 俊介、米国本社:米カリフォルニア州サニーベール、社長兼CEO:ダーク・マイヤー、以下AMD)は、世界各地で開催されたAMDの「エクスペリエンス・イベント」において、業界パートナー各社と共に、近く発表予定の次世代「ATI Radeon™」ファミリーのDirectX® 11対応グラフィックス・プロセッサーに搭載される画期的なマルチディスプレイ・テクノロジー「ATI Eyefinity」を発表しました。

  • AMD独自の革新による今回の新テクノロジー「ATI Eyefinity」により、縦長または横長に継ぎ目なく並べた最大6台の高品位(HD)ディスプレイにPCを接続し、表示できます。これによりユーザーは、息を呑むような新たな次元のPCエクスペリエンスを享受できるようになります。「ATI Eyefinity」テクノロジーによって、1枚のAMDのグラフィックス・カードで1080p HDの12倍に相当する“eye-definition”(実物に限りなく近い高精細さ)に近いピクセル数に達しています。1
  •  「ATI Eyefinity」テクノロジーにより、仮想環境のディスプレイが人間の目には本物と区別が付かないほどの精細さを備えた状態を意味する真のeye-definitionエクスペリエンスにさらに近づきました。「ATI Eyefinity」テクノロジ―を1台のPCで使用した場合に理論上表示可能なピクセル数は合計268メガピクセルとなり2、これは人間の目が90度の視野角内で捕捉することのできるピクセル数にほぼ匹敵します。3参考までに、今日の平均的な19インチ液晶ディスプレイの画像品質は1メガピクセルをわずかに超える程度です。4
  • 「ATI Eyefinity」テクノロジーを搭載したPCは、ゲームや仮想環境をこれまで経験がないほどの最大規模にまで拡大し、ゲームユーザーのプレイを支えます。エンターテインメント、教育、生産性アプリケーションの分野では、「ATI Eyefinity」によってさらに多くの情報や息を呑むようなディテールを表示することのできる巨大な画面が実現するため、“スクロール作業”は事実上過去のものとなります。
  • AMDは大手ディスプレイ企業のSamsung Electronicsと密接に協業し、ディスプレイを並べて置くことによってさらに惹き込まれるような「ATI Eyefinity」エクスペリエンスを作り出し、また事実上継ぎ目が目に入らない、超薄型のベゼルと専用のスタンドを備えたモニターを開発しています。この超薄型のベゼルにより、ユーザーは自由なサイズでディスプレイ・マトリックスを作成することができます。このタイプのディスプレイを市販するのは、Samsungが業界で初となります。

さらに魅力的なPCエクスペリエンス:eye-definitionによるゲーム
次世代の「ATI Radeonグラフィックス・プロセッサ」はWindows® 7 OSのリリースに先立って小売店、オンライン・ショップへの提供開始が予定されており、かつて開発された中で最も強力なプロセッサーのメリットをパワーユーザーにも一般ユーザーにも提供します。5 AMDは次のような展示を通じ、この次世代「ATI Radeonグラフィックス」プロセッサーがPCユーザーにもたらす新しいエクスペリエンスを示しました。

  • かつて見たことがないほどの極めて複雑な仮想環境やキャラクターのレンダリングを行うことのできる、新しい「ATI Radeon」プロセッサーを搭載したPC。
  • リアルタイムでレンダリングされ、また完全な双方向性を備えた、現実とほぼ区別が付かないほどのシーンやデジタル俳優。

さらに直感的なPCエクスペリエンス:ものごとをシンプルにする
AMDは、次のデモンストレーションを行い、この新しいテクノロジーがどのようにAMDのPCプラットフォームにおいてさらに直感的なエクスペリエンスをユーザーに提供するかを示しました。このデモンストレーションにより、AMDは市場に対するアプローチの適切さを実証することとなりました。

  • パーソナル・メディア・プレーヤー上で使用するためホームビデオのファイルをWindows 7上で変換しました。このデモンストレーションでは、新しい「ATI Radeonグラフィックス」プロセッサーを搭載したノートPCやデスクトップPCが持つ可能性が示され、広く普及したポケットサイズのカメラで撮影したHDビデオなどのファイルをドラッグするだけで、ファイルは容易に変換され、また目に見えて実感できるほど処理が高速化されています。6
  •  この一般的ながらプロセッサーに大きな負荷がかかる動作変換作業にAMDがもたらすスピードと直感性は、AMD製品に比べはるかに高価な、どのIntelプラットフォームによる製品も及びません。

ユーザーにさらにメリットを与えるエンド・トゥ・エンドのPCエクスペリエン
「ATI Eyefinity」テクノロジーと「ATI Radeonグラフィックス」プロセッサーの次世代ファミリーは、PCのための次のステップ、すなわちユーザーが店舗に足を踏み入れた瞬間から、高度なビデオ処理のさらに容易な利用、新しいPCによって家庭であっても移動中であってももたらされるエンターテインメントの品質に至るまでのエクスペリエンスの完全な変革を示す一連のデモンストレーションのひとつとして発表されました。

またAMDと有数の業界パートナー各社は本日、次のような画期的な新しいテクノロジーとコンセプトも発表しています。

  • 「AMDメインストリーム・ノートPCプラットフォーム」と「第二世代AMD超薄型ノートPCプラットフォーム」が本日発表され、OEMによる革新的なノートPCが多数展示されました。これらの2つのプラットフォームを搭載したノートPCは、ビジュアル・エンターテインメント・エクスペリエンスにおける優位性を明確に示し、HD対応ディスプレイ・モニターでのHDビデオ、ゲーム、Windows® 7OSの能力をモバイル環境で最大限に発揮しました。
  • これらの新しいノートPCプラットフォームと近く発表予定のグラフィックス・テクノロジーは、AMDが同じく本日発表した「VISIONテクノロジー」と呼ばれる新しい一般ユーザー向けキャンペーンの技術的基盤となります。このキャンペーンは、個々のPCパーツの性能を強調することを主とした従来のアプローチに代わり、エンターテインメントやソーシャル・ネットワーキングなど、今日のPCの主な用途に基づいて購入を判断するための情報をユーザーがより簡単に手に入れやすくなることを目指すものです。「エクスペリエンス・イベント」では、小売、OEM、ソフトウェア・プロバイダー、ニュースメディア、業界アナリスト、オンライン・コミュニティの各分野のパートナー向けに、仮想の小売環境を設置し、この新しいキャンペーン展開に関するデモンストレーションを行いました。

業界各社からの賛同コメント
ooVooのPhilippe Schwartz氏(CEO)は次のように述べています。「ooVooは人々のオンライン・コミュニケーションの限界を拡大し続け、職場、家庭、また移動中に最大6名と接続することのできる、シンプルでコスト効率の高いビデオ会議ソリューションを提供しています。AMDの新しい『ATI Eyefinity』テクノロジーにより、かつては高価なハードウェア・ソリューションでのみ可能だった完全なビデオ会議のエクスペリエンスが実現します」

Samsung Electronics AmericaのYoung Bae氏(Information Technology Division、Director of Display Product Marketing)は次のように述べています。「Samsungは、優れた画像品質に加え、驚くようなデザインとエルゴノミクス(人間工学)を備えた高品質なモニターをユーザーに提供するため努力を重ねてきました。今回超薄型ベゼル・ディスプレイの最新ラインによって、両者の優れた部分を集め、『ATI Eyefinity』テクノロジー搭載PCによる驚異的なPCエクスペリエンスを実現します。『ATI Eyefinity』テクノロジーと組み合わせたSamsungの超薄型ベゼル・ディスプレイによって、PCユーザーは事実上継ぎ目が存在しないキャンバス上で最新のゲーム、エンターテインメント、生産性アプリケーションを楽しむことができるようになります」

CrytekのCervat Yerli氏(CEO and President)は次のように述べています。「次世代ゲーム開発の世界的リーダーとして、Crytekはゲームの世界を進化させ、夢中になるエクスペリエンスをユーザーに提供する新しい画期的な手段を常に求めており、AMDの新しいプラットフォーム・テクノロジーはこの要求に応えるものです。継ぎ目のないマルチディスプレイを可能にする『ATI Eyefinity』テクノロジー、および最新の『ATI Radeonグラフィックス』プロセッサ―による優れたコンピューティング能力を通じ、Crytekは消費者がかつて経験したことのない形で最新のPCゲームを提供する、信じられないような新しいキャンバスを手に入れました」 

AMDのRick Bergman(リック・バーグマン、グラフィックス製品グループ担当上級副社長兼ゼネラル・マネジャー)は次のように述べています。「本日発表された、AMDのテクノロジーを搭載したPCによって可能となった新しいエクスペリエンスは長い間待ち望まれてきたものです。本日は、過去数年にわたってAMDの何千人ものエンジニアが延べ何百万時間にもわたって作り出してきた革新と、10万社を超えるチャネル・パートナーによる努力の集大成を記念する日となります。AMDは本日、世界で最も強力なプロセッサーによる、PCエクスペリエンスの革命を達成しました。しかしそれよりもさらに重要なことは、AMDが本日ユーザーに提供する、PCに従来よりもさらに大きな能力と魅力を付加し、PCをさらに直感的な存在にするエクスペリエンスです」 

■補足資料(英文)
【ブログ】 「ATI Eyefinity」の主な特徴: http://links.amd.com/ATIEyefinityPanorama
【画像】  eye-definition ゲームの例、ロゴなど「ATI Eyefinity」関連画像(Flickr):
  http://links.amd.com/Flickr
【プレスキット】 「VISIONテクノロジー」についての詳細:
 http://links.amd.com/VISIONPage
【プレスリリース】 「第二世代AMD超薄型ノートPCプラットフォーム」と「AMDメインストリーム・ノートPCプラットフォーム」について:
 http://links.amd.com/09NotebookPlatforms
【Twitter】 AMDからの最新ニュース(@AMD Unprocessed):
 http://www.twitter.com/AMD_Unprocessed
【Facebook】 AMDのファンになろう: http://www.facebook.com/AMD

  1. フルHD解像度は1080p(1920x1080=約2.1メガピクセル)と見なされています。1枚のATI Radeonグラフィックス・カードと「ATI Eyefinity」テクノロジーは、フルHD解像度の12倍に相当する2560x1600x6=約24.6メガピクセルをサポートします。
  2. 将来世代の8K x 8Kディスプレイ・テクノロジーでは268メガピクセルは低リフレッシュレートでのみサポートされます。現世代のモニターと60Hzのリフレッシュレートによる3Dゲームでは98.4メガピクセルが得られます。
  3. 理論的な目の解像度は第三者の研究成果(http://clarkvision.com/imagedetail/eye-resolution.html)によっています。このリンク先に示された式によれば、有効な視野角はピクセル数の平方根に比例します。「ATI Eyefinity」テクノロジーは8192x8192ピクセルをサポートするため、グラフィックス・カードあたりの最大画像サイズは67メガピクセル、視野角では約41度となります。ひとつのシステムに4枚の「ATI Eyefinity」対応グラフィックス・カードを搭載した場合、画像サイズは268メガピクセル、視野角は82度となります。<
  4. 解像度1280 x 1024の19インチ・ディスプレイの場合。
  5. 従来最速のプロセッサーは、1.36テラフロップスの処理能力を備えた「ATI Radeon HD 4890グラフィックス」プロセッサーです。AMDの計算によれば最新の「ATI Radeon」ファミリーのプロセッサーは最大2.5テラフロップスの処理能力を備えています。
  6. メディア・プレーヤーによってはWindows 7のドラッグ・アンド・ドロップ機能に対応しないものもあります。

 

AMDについて:
AMD(NYSE:AMD)は、お客様やパートナー企業と緊密に協力することに注力し、職場で、家庭で、そして遊びの場において、次世代コンピューティングおよびグラフィックス・ソリューションを牽引する革新的技術を提供する企業です。日本AMD株式会社は、AMDの日本法人です。詳細については、http://www.amd.com (英語)または http://www.amd.co.jp (日本語)をご覧ください。

脚注