「AMD Fusion APU」新製品群を発表

シングルチップにより、これまでにないエクスペリエンス、スリムなデザイン、終日持続のバッテリ駆動、冷却状態を終日維持するノートPCが実現1
2011/01/04

AMD(米国本社:米カリフォルニア州サニーベール、社長兼CEO:ダーク・マイヤー)は本日、ラスベガスで開催される「CES (Consumer Electronics Show)」にて、コンピューティングの歴史上最高の演算能力を実現したプロセッサである「AMD Fusion」ファミリのAPU(Accelerated Processing Unit)を発表しました。これは、単一のダイ設計内に、マルチコアCPU(x86)テクノロジ、DirectX®11対応の強力なディスクリートレベル・グラフィックス、並列処理エンジン、専用のHDビデオ・アクセラレーション・ブロック、設計内の異なるタイプのプロセッサ・コアでデータを高速化する高速バスを搭載しています。「AMD Fusion APU」を搭載した新世代のデスクトップPC、ノートPC、HDネットブックは、低価格帯で提供されます。「AMD Fusion APU」搭載のタブレットおよび組み込み設計は、2011年第1四半期中の提供開始を予定しています。新製品群の特徴としては、スムーズなHD再生機能、演算能力の飛躍的な向上による負荷の高いアプリケーションの処理2、DirectX 11対応グラフィックス、終日持続のバッテリ駆動が挙げられます。1

 

「AMD Fusion APU」搭載システムは、Acer、Asus、Dell、富士通、HP、Lenovo、MSI、Samsung、ソニー、東芝の大手メーカー各社から、魅力的なバリュー価格帯とメインストリーム価格帯で提供される見込みです。

AMDのRick Bergman(リック・バーグマン、プロダクツ・グループ担当シニア・バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャ)は、次のように述べています。「『AMD Fusion』プロセッサは、簡単に言えば、x86アーキテクチャが40年以上前に登場して以来、最も処理が進化した製品だと考えています。同製品により、ユーザは、あらゆる場所でのHD体験と、バッテリ駆動が終日持続するノートPCによるパーソナル・スーパーコンピューティング機能を得ることができます1。これは、新たなカテゴリー、新たなアプローチであり、コンシューマにとっては、これまでにない魅力的なエクスペリエンスを得ることができます。」

あらゆる場所でHD 2.0を体験

今日、HDコンテンツは、あらゆる場所で提供されています。YouTube動画からDirectX 11ゲーム、Blu-rayに至るまで、世界では、さまざまな方法を駆使してこうしたコンテンツが楽しまれており、コンピュータはそれらのコンテンツのハブとして機能しています。そして、すべての「AMD Fusion APU」搭載PCに特有の機能セットの一つである「VISION Engine 」により、これまでにない鮮明かつリアルなビジュアル・コンピューティングが実現しています。「VISION Engine」は、以下の機能で構成されます。

  • DirectX 11対応グラフィックス
  • 超並列処理による、アプリケーション性能セルの高速化3
  • 新型GPU「AMD Radeon™ HD 6800シリーズ」に搭載されるUVD3ビデオ・アクセラレーション・ブロック
  • ビジュアル性能を継続して向上させるため、月ベースで更新される独自のグラフィックス・ドライバ機能

「VISION Engine」とAMDのパートナーのソフトウェアを搭載したPCを選択することで、インターネット・ブラウジングは高速化し、アプリケーションのようなエクスペリエンスを得ることができます。また、1080p HD動画再生は、鮮明でスムーズ、静音となり、SD動画はHD動画のように、2Dコンテンツはステレオ3Dコンテンツのように表示されます。グラフィックスを多用したWebサイトでも、素早く読み込むことができ、HDコンテンツの操作を素早く、簡単に行うことができます。HD解像度での3Dゲームは、高速で迫真のあるものとなります。4

パーソナル・スーパーコンピューティング

コンピューティング・エクスペリエンスの大半がソフトウェアに関連したものとなり、ソフトウェア開発者にとっては、CPUとGPUがそれぞれ独立して情報を処理するというこれまでの性質が妨げとなってきました。しかし、「AMD Fusion APU」によって、こうした障害は取り除かれ、開発者は、GPUの並列処理能力をフル活用できます。後に登場予定のAシリーズのAPU(開発コードネーム「Llano」)(v) は、500GFLOPsを上回り、2年前に発売されたばかりのシングルCPUの33倍の性能となるため1、スーパーコンピュータ並の性能を日常のコンピューティング・タスクで活用できます。これによって、より多くのアプリケーションを同時に実行できるほか、同一クラスのこれまでの設計よりも高速処理が可能です。2

AMD AllDay™ Power

「AMD Fusion」テクノロジによって、10時間以上1 という、終日持続のバッテリ駆動が実現します。この新たな省電力機能がシングルチップ設計に搭載されることで、HDコンテンツを楽しんでいる時でも、充電しなくてもいい時間が大幅に延長されます。

低消費電力と高性能:Eシリーズ、Cシリーズ、AシリーズのAPU

2011年の低消費電力プラットフォーム(旧開発コードネーム「Brazos」)は、日常のコンピューティング・エクスペリエンスを向上させるものであり、本日よりEシリーズおよびCシリーズという2種類のAPUシリーズで提供されます。これらのAPUには、「Bobcat」の開発コードネームを持つ新型x86 CPUコアが搭載されます。「Bobcat」は、2003年以降初めて提供されるAMDの新型x86コアであり、卓越したモバイル性能の提供に向け、ゼロから設計されました。

 

低消費電力APU 型番 TDP  コア数 周波数
Eシリーズ(旧開発コードネーム:“Zacate”)
メインストリーム・ノートPC、オールインワンPC、スモールフォームファクタ・デスクトップPC向けに設計
 E-350  18 W  2  1.6 GHz
 E-240  18 W  1  1.5 GHz
Cシリーズ(旧開発コードネーム:“Ontario”)
HDネットブックなど、新たなフォームファクタ向けに設計
 C-50  9 W  2  1.0 GHz
 C-30  9 W  1  1.2 GHz

 

2011年のメインストリーム・プラットフォームの主なターゲットは、パフォーマンス・ノートPCとメインストリーム・ノートPC、メインストリーム・デスクトップPCです。これには、最大4個のx86コアとDirectX 11対応ディスクリートレベルGPUを搭載した32nmダイのAシリーズAPU(開発コードネーム「Llano」)が採用され、2011年上半期の出荷、2011年半ばの商品化を予定しています。

参照情報

AMDについて

AMD(NYSE:AMD)は、お客様やパートナー企業と緊密に協力することに注力し、職場で、家庭で、そして遊びの場において、次世代コンピューティングおよびグラフィックス・ソリューションを牽引する革新的技術を提供する企業です。日本AMD株式会社は、AMDの日本法人です。詳細については、http://www.amd.com (英語)またはhttp://www.amd.co.jp/ (日本語)をご覧ください。

脚注