AMDがARMとのテクノロジー・パートナーシップによりセキュリティー・ソリューションを強化

~ARM TrustZone® セキュリティー・テクノロジーをx86ベースのAMD製品に組み込むことで、セキュアなコンピューティング体験の向上と、セキュリティー標準のエコシステムの大幅な拡大を支援~
2012/06/14

AMD(米国本社:米カリフォルニア州サニーベール、社長兼CEO:ロリー・リード)は本日、今後の自社製品に新たなセキュリティー・ソリューションを統合し、コンテンツへのアクセスやオンライン・トランザクションの安全性を確保するため、ARMとの戦略的テクノロジー・パートナーシップによりセキュリティーを強化していくことを発表しました。これにより、AMDは、ARM® TrustZone® テクノロジーを、システム・オン・ア・チップ(SoC)の設計手法により、将来的に出荷されるアクセラレーテッド・プロセシング・ユニット(APU)に統合していく予定です。このアプローチは、世界中の既存のパーソナル・コンピューター市場において、モバイル・セキュリティーのエコシステムとして最も広範に採用されるものと期待されています。また、x86ハードウェアに対応し、マルチ・プロセッサー・アーキテクチャーに対応した業界標準のセキュリティー・ソリューションを備えており、エコシステムの広範なサポートを支援します。

TrustZone® が統合しているセキュリティーの業界標準のアプローチを採用することにより、AMDとARMは、ARMベースのプロセッサー、またはAMD x86 APUが採用されているインターネットに接続されたモバイル端末、タブレット、PC、およびサーバーなどを対象としたセキュリティーへの一貫したアプローチを提供します。また、AMDは、2013年に一部のAPUに対してTrustZone® のセキュリティー機能を持つ開発プラットフォームを提供し、2014年より他の製品ポートフォリオにまで拡張していく予定です。今週開催されたAMD Fusionデベロッパー・サミット2012(AMD Fusion Developer Summit 2012:AFDS)において、AMDのシニア・バイスプレジデント兼CIOであるマイク・ウォルフ(Mike Wolfe)は、自身のプレゼンテーションでAMDの既存のセキュリティー・テクノロジーを高めることによって、高度なコンピューティング・セキュリティーを実現するといったAMDのビジョンを説明しました。この中には、ARM Cortex™-A5 CPUを使用した TrustZone® アーキテクチャーを元に構築され、ハードウェア・レベルで機密データやオペレーションに対する悪意のある攻撃を監視し、保護するための、プラットフォーム・セキュリティー・プロセッサーの開発も含まれています。

マイク・ウォルフは次のように説明しています。「AMDが、普及しつつあるTrustZone® エコシステムをサポート・導入することにより、コンシューマーや企業のデータやコンテンツを、業界標準のセキュリティー・ソリューションで守ることが可能になり、多くのデバイスやオペレーティング・システムに適用することができます。AMDのこのような一貫した戦略、つまりAMDのx86の歴史やグラフィックスのイノベーションを活用するとともに、他のテクノロジーや知的財産も利用することで、私たちのユーザーや企業顧客に対する、よりセキュアなコンピューティング体験の提供に役立つのです。」

また、ARMの戦略部門エグゼクティブ・バイスプレジデントであるイアン・ドリュー(Ian Drew)は、次のように述べています。「我々の日常生活においてテクノロジーの重要性が増すにつれ、セキュリティーがすべてのデバイスに必要なのは明らかです。AMDとのこの度のコラボレーションを通じて、TrustZoneテクノロジーのエコシステムを拡大していき、さらには各種の課題も解決していくといった重要なステップも踏んでいきます。目的は、あらゆるデバイスにわたり、一貫したセキュリティーを提供することにあり、世界中の何百万ものTrustZone® が利用可能なシステムやデバイスで、安全なエンターテイメントのコンテンツのデリバリー、モバイルコマース、あるいはエンタープライズ・サービスを可能にします。」

市場ニーズに合わせた業界サポート

今回初となるハードウェアは、マルチ・プロセッサー・アーキテクチャー間で、業界標準のセキュリティー・ソリューションに沿ったものとなり、今回のテクノロジー・パートナーシップでは、業界のリーダーやインフルエンサーから広範なサポートを取りつけています。

Alipayのシニア・ディレクターであるスティーブン・シュー(Stephen Zhu)氏は、以下のように述べています。「Alipayでは、当社の何億もの登録ユーザーによる、日々数千万のトランザクションが処理されているオンラインの支払いサービスを、安全で信頼性のあるものにしようと奮闘しています。AMDとARMがハードウェア・レベルでセキュリティーを組み込むことで、保護レベルが一段と高まり、我々の目標の達成に向けて一歩近づくことができます。」

また、Insight64のプリンシパルであるネイサン・ブルックウッド(Nathan Brookwood)氏は、次のように説明しています。「先日、数百万人のパスワードが流出する事態となったSNSサイトLinkedInのハッキングのように、個人情報流出やセキュリティー侵害に関する話を聞かない週はほとんどないです。悪人らは銀行から金銭を奪うよりも金融機関のコンピューターから盗みだす方が容易であることを見いだしています。ARMのTrustZone® テクノロジーを将来的にAPUに組み込むことで、それらのAPUを含むシステムは最先端のデバイスとしてハードウェアの強制的なセキュリティーと同レベルを実現することができ、それらのシステムのユーザーは安眠できるでしょう。」

ARM TrustZone® により何百万ものデバイスのセキュリティーを確保 - ARM TrustZone® テクノロジーは、セキュリティーに対するシステム全体のアプローチであり、ARMアーキテクチャーの重要なコンポーネントとなっており、プロセッサー・シリーズのARM Cortexに統合されています。TrustZone® は2004年に発表されており、ARMの広範の企業との継続した共同開発の結果であり、今日までにあらゆる種類のデバイスに導入されてきました。TrustZone® エコシステムの目的は、業界内での統一と普及にあります。これにより、何十億ものデバイスがTrustZone® テクノロジー・ベースを採用し、コンシューマー、サービス・プロバイダー、企業、そして装置製造業者のシステム・セキュリティーのニーズに応えることができるのです。

ご参考資料

AMDについて

AMD(NYSE:AMD)は、お客様やパートナー企業と緊密に協力することに注力し、職場で、家庭で、そして遊びの場において、次世代コンピューティングおよびグラフィックス・ソリューションを牽引する革新的技術を提供する企業です。日本AMD株式会社は、AMDの日本法人です。詳細については、http://www.amd.com (英語)またはhttp://www.amd.co.jp/ (日本語)をご覧ください。

脚注