AMD、コンシューマー向けに開発中の新型APUとSoCを公開

2013年を皮切りに、コンシューマー向けAPU製品ラインを投入へ、VIZIO(ビジオ)社との新規OEM提携を発表
2013/01/08

AMD(米国本社:米カリフォルニア州サニーベール、社長兼CEO:ロリー・リード)は、本日、開発中の2013年度版新型APU(アクセラレーテッド・プロセシング・ユニット)の初期バージョンを公開するとともに、米テレビ・メーカー大手のVIZIO(ビジオ)社と新たにOEM提携を締結したことを発表しました。

AMDは、米国で開催中の「2013 International CES」において、業界初のシステム・オン・チップ(SoC)APU(コードネーム「Temash(テマシュ)」と「Kabini(カビーニ)」)を披露しました。業界初のx86クアッド・コアSoCとなる両新製品はいずれも、2013年上期の出荷を予定しています。デモンストレーションでは、「Kabini」を搭載したウルトラシン(超薄型)ノートPCや、「Temash」を搭載したパフォーマンス・タブレットおよびハイブリッド型ノートPCでさまざまな最先端アプリケーションやゲームを実演しました。

同時に、AMDは新型APU(コードネーム「Richland(リッチランド)」)を紹介しました。既にOEMベンダーへの出荷が開始されているRichlandは、前世代AMD AシリーズAPUと比較して22%~40%のビジュアルパフォーマンス向上を実現します1。Richlandは、ジェスチャー認識、顔面認識といった新しいコンシューマー向けソフトウェアとのバンドルで販売される見通しであり、これによりコンシューマーのユーザー体験を飛躍的に強化します。「Richland」に続いて登場するのが、28nmプロセス技術を採用したAPU(コードネーム「Kaveri(カヴェリ)」)です。ヘテロジニアス・システム・アーキテクチャー(HSA)に対応しており、2013年下期の出荷開始を予定しています。

また、これら新型APUラインアップの公開に加えて、AMDは高性能ゲーム向けディスクリート・グラフィックス・プロセッサーの最新シリーズであるAMD Radeon™ HD 8000MシリーズのOEMベンダー向けへの出荷開始を発表しました。

これらの最新製品は同社の製品戦略を反映するもので、ウルトラシン(超薄型)、コンパーチブル型、タブレット型といった成長著しいクライアント製品市場をターゲットとする省電力技術を通じて、差別化されたIP(知的財産)リーダーシップを生み出すことにフォーカスしています。

AMDのグローバル・ビジネス・ユニットのシニア・バイスプレジデント兼ジェネラル・マネージャーであるリサ・スー(Lisa Su)は、次のように述べています。「2013年は、最新APU製品ラインナップを投入することで、成長著しいコンシューマー・セグメントに挑む所存です。エンドユーザーの日常生活に真のサラウンド・コンピューティングと臨場感あふれる体験をもたらすために、エンドユーザーを常に念頭に置きながらテクノロジーを開発しています。グラフィックスとゲームの両領域で業界をリードする業界初のx86クワッド・コアSoCといった、AMDが主導権を握るAPUテクノロジーをコンシューマー市場に提供できることを楽しみにしています。」

ワット性能と最先端のソフトウェア体験を画期的に飛躍させる2013年のAPU製品ラインナップ

  • バッテリー寿命を引き延ばし、デュアル・コアとクアッド・コアの2つのオプションで優れたパフォーマンスをもたらす「Kabini」は、ウルトラシン(超薄型)ノートPCをターゲットにしています。前世代のAPU(コードネーム「Brazos 2.0」)と比較して最大50%以上2のパフォーマンス向上が見込まれています3
  • 「Temash」は、AMDがWindows 8タブレット(ハイブリッド)向けに提供している最高の省電力モバイル用プロセッサーです。AMDは、前世代のプロセッサー(コードネーム「Hondo」)よりも100%高いグラフィックス処理性能を持つ4「Temash」が、同市場のタブレット向けとしては最高性能のSoCになると見込んでいます。
  • 「Richland」は、バッテリー寿命5を改善すると同時に、CPU6とグラフィックスの両方のパフォーマンスを向上させます。ジェスチャー認識、顔面認識、テレビ/モニターとの直接的な無線接続のほか、ビデオ・ストリーミングの際のシステム・リソースの優先度設定といった、最先端ソフトウェア機能をバンドルして販売される予定です。

AMD、VIZIO社などの注目のコンシューマー・ブランドと新たなテクノロジー・パートナーシップを構築へ

CES会場で行われたプレスコンファレンスにはVIZIO社が同席し、AMDとの強力な協業関係の締結に加えてAMDベースのプラットフォーム・ポートフォリオを紹介しました。VIZIO社の新AMDポートフォリオには、APUベースの11.6型タブレットPCのほか、14型および15.6型の2種類の高性能ウルトラシン(超薄型)ノートPC、24型オール・イン・ワン(AiO)システムが含まれます。

VIZIOのプロダクト・マーケティング担当バイスプレジデントであるリリー・ノウルズ(Lily Knowles)氏は次のように述べています。「2013年は、コンシューマーPC市場に本格的に参入する予定です。当社の製品ラインナップにAMDが加わることは大変喜ばしいことであり、AMDプロセッサーは必ずや上質なビジュアル/ゲーム・パフォーマンスを提供してくれるものと確信しています。AMDは、VIZIOのタブレット、ノートPC、オール・イン・ワンに、当社顧客にとって最高レベルのグラフィックスとビジュアル体験を提供してくれます。」

VIZIO社に加えAMDはプレミアムな機能とデザインにより、さまざまなOEMベンダーからの多彩なシステムを2013年にサポートする予定です。

ASUSのコーポレート・バイスプレジデントであるS.Y.スー(S.Y. Hsu)氏は次のように述べています。「プレミアムな機能セットを提供するASUS U38は、AMD、Microsoftとの緊密な協業関係の下で共同計画され、Windows 8向けに設計されました。HDタッチ・ディスプレイと、高速起動を可能にするソリッド・ステート・ドライブを搭載するAsus U38は、AMDのAシリーズAPUにプレミアム・デザインという全く新しいレイヤーをもたらしています。」

HPコンシューマーPC、プンリンティング、パーソナル・システムのバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーであるケビン・フロスト(Kevin Frost)氏は次のように述べています。「HP Pavilion TouchSmart Sleekbookは、HP製品の中で最も手頃な価格でご購入いただける、Windows 8ユーザーに最適なタッチ式システムであり、卓越したユーザー体験全体をサポートするAMD AシリーズAPUを搭載しています。AMDを搭載したHP TouchSmart Sleekbookで提供される高品質なグラフィックス、高性能ゲーム体験、臨場感あふれるオーディオ/ビデオは、あらゆる年齢層のユーザーにご満足いただけるでしょう。」

CESでサラウンド・コンピューティング時代を実現する

今回披露する一連の新製品は、「サラウンド・コンピューティング」というAMDの次世代に向けたビジョンを推し進めるものです。サラウンド・コンピューティングとは、コンピューティング・エコシステム(生態系)のコンバージェンスを意味し、コンシューマー主導の新しく自然なユーザー・インターフェイスを持つ様々なフォーム・ファクタにおいて、没入感あふれるユーザー体験を生み出します。AMDは、サラウンド・コンピューティングのコンセプトのもとに、本日、VIZIO社と連携して、業界初となるAMD SurRound Houseを一般公開しました。AMD SurRound Houseでは、CESのAMD Experience Zoneへの来場者にサラウンド・コンピューティングという可能性の世界の一端を初めて披露します。パノラマHDコンテンツを実現するAMDテクノロジーを使い、次世代ホーム・シアターを実演します。パノラマHDコンテンツは空間音響と完璧に融合し、来場者を全方位からのサラウンド音響と感覚的体験に没入させます。

ご参考情報

  • 2013 Software Experiences video
  • 2013 Software Experiences blog
  • Read our CES blog on how AMD is bringing virtual worlds to life

AMDについて

AMD(NYSE:AMD)は、お客様やパートナー企業と緊密に協力することに注力し、職場で、家庭で、そして遊びの場において、次世代コンピューティングおよびグラフィックス・ソリューションを牽引する革新的技術を提供する企業です。日本AMD株式会社は、AMDの日本法人です。詳細については、www.amd.com (英語)またはhttp://www.amd.co.jp/ (日本語)をご覧ください。

脚注