AMD、世界初のハードウェア仮想化対応GPU製品シリーズを発表

-仮想化エコシステム・パートナーが新しい「AMD FirePro S7150」と「AMD FirePro S7150 x2」GPUをベアメタル・アーキテクチャーとして採用-​

2016/02/03

AMD(米国本社:米カリフォルニア州サニーベール、社長兼CEO:リサ・スー)は、世界初のハードウェア仮想化対応GPU製品「AMD FirePro™ S-Series」GPUを発表しました。この製品には「AMDマルチユーザーGPU(MxGPU)」テクノロジーが搭載されています。AMDのハードウェア仮想化対応GPUアーキテクチャーは、 リモート・ワークステーション、クラウドゲーミング/コンピューティング、仮想デスクトップ・インフラストラクチャー(VDI)などの新しいユーザー体験に対応する革新的なソリューションを提供します。

仮想化エコスシステムでは、最適なユーザー体験を提供するために、CPU、ネットワーク・コントローラーやストレージ・デバイスなどの主要なコンポーネントのハードウェア仮想化が行われています。しかしこれまで、GPUのハードウェア仮想化は行われていませんでした。「AMD MxGPU」テクノロジーは、現代の仮想化業界の標準をGPUハードウェアに初めて導入します。これにより、仮想マシン全体で一貫したパフォーマンスとセキュリティー強化が実現されます。「AMD MxGPU」テクノロジーはGPUスケジューリングを制御し、ユーザーに対して予測可能なサービス品質を提供します。

PCI Express®標準である仮想化技術SR-IOV(Single Root I/O Virtualization)をベースとした「AMD MxGPU」テクノロジーの特長は以下の通りです。

  • ユーザーに高精度なサービス品質を提供しながら、ハードウェアGPUスケジューリング・ロジックを実現
  • ハードウェアで強化されたメモリー分離ロジックによって、1つの仮想マシン(VM)から他のVMのデータへのアクセスを防止し、VMとアプリケーション・データの完全性を維持
  • GPUのすべてのグラフィックス機能をアプリケーションに提供し、DirectX®やOpenGLなどのグラフィックAPIだけでなく、OpenCL™のようなGPUコンピューティングAPIの仮想化も完全にサポート

新しい「AMD FirePro™ S7150」と「AMD FirePro™ S7150 x2」を業界をリードするOEM製品と組み合わせることにより、高性能な仮想ワークステーションを実現し、シンプルなインストールと運用、重要なデータのセキュリティー、優れたコスト・パフォーマンスといったITニーズに対応します。一般的なVDIの使用事例としては、業界初のハードウェアベースの仮想化GPUによるCAD(Computer-Aided Design)、メディアとエンターテイメント、オフィス・アプリケーションなどが挙げられます。

AMDのRadeon Technologies Group、コーポレート・バイス・プレジデント兼ジェネラル・マネージャーであるショーン・バーク(Sean Burke)は、次のように述べています。「AMDのハードウェア仮想化対応GPUは、基本的なAPIソフトウェア・サポートを組み合わせた最先端のグラフィックスをお客様へ提供するという弊社のコミットメントを示しています。AMD FirePro S-series GPUは精密で安全かつ高性能、充実したグラフィックス・ユーザー体験を提供するために作られています。さらに、AMDの仮想化ソリューションにおけるユーザーごとのライセンス料は不要となっています。」

Peddie Researchの社長、ジョン・ペディー(Jon Peddie)氏は、次のように述べています。「AMDのマルチユーザー・グラフィックスは、必要なときにオンデマンドでパワーハウス・グラフィックスを提供することにより、企業によるワークステーションの使用方法とタイミングを確実に変化させます。また、ワークステーションの大規模導入に伴う所有コストも大幅に削減できます。スタンドアローン・ワークステーションに見られるような、高性能なグラフィックス機能の仮想化は当然の流れであり、今後数年間、著しく普及するでしょう。」

VMwareのデスクトップおよびアプリケーション製品のリモート体験担当、パット・リー(Pat Lee)氏は、次のように述べています。「『AMD FirePro S7150』および『AMD FirePro S7150 x2』GPUは、リッチで魅力的なユーザー体験を提供することによりVMware Horizonを補完します。 AMD FireProカードを搭載したシステムは、VMware Horizonユーザーのビデオとグラフィックス・パフォーマンスを向上し、特にCADなど3D中心のアプリケーションが多い環境において役立ちます。」

PTC CADの製品管理担当VP、ポール・サガー(Paul Sagar)氏は、次のように述べています。「『AMD FirePro S』シリーズ製品は、ユーザー・コミュニティーに素晴らしい価値をもたらすでしょう。当社は現在、仮想化デスクトップのPTC Creo®サポートと認証のためにAMDと緊密に連携しています。」

8 GBのGDDR5メモリーが搭載された「AMD FirePro S7150」GPUカード1枚で最大16人の同時ユーザーをサポートできます。16 GBのGDDR5メモリー(GPU当たり8GB)を搭載した「AMD FirePro S7150 x2」カードなら、1枚で最大2倍(合計32人)の同時ユーザーをサポートできます。いずれのモデルも、メモリー帯域幅は256ビットとなります。

「AMD FirePro S7150」と「AMD FirePro S7150 x2」は、AMDのGCN(Graphics Core Next)アーキテクチャーをベースとし、使用率の最適化とパフォーマンス最大化を図っています。主な特徴は以下の通りです。

  • 「AMDのマルチユーザーGPU(MxGPU)」テクノロジーにより、世界初のハードウェア仮想化GPU製品を搭載した仮想化ワークステーションから、一貫した予測可能で安全なパフォーマンスを実現します。これにより、すべてのISV認定を取得したワークステーション・クラスの体験をユーザーに提供します
  • GDDR5 GPUメモリーによってアプリケーションの加速をサポートし、コンピューティングによって複雑なワークフローを簡単に処理します
  • ECC(Error Correcting Code:誤り訂正符号)メモリーにより、バックグラウンド放射の自然発生により生じるシングル、またはダブル・ビット・エラーを補正し、コンピューティング精度を高めます。
  • OpenCL™ 2.0のサポートにより、最新のGPUとマルチコアCPUのパラレル・コンピューティング能力を活用して、OpenCL対応の主なCAD/CAM/CAE、メディア&エンターテイメント・アプリケーションで、コンピューティング中心のタスクを加速できるようにします。これにより、開発者によるGPU機能の活用をサポートします。
  • 「AMD PowerTune」は、GPUアクティビティーと電力使用状況を監視するインテリジェントな電源管理システムです。「AMD PowerTune」はGPUを最適化し、フル稼働する必要がないGPUワークロードに対しては低電力モードにします。一方で、負荷が大きいワークロードについては、GPUの電力予算内で、可能な限り高いパフォーマンスが確保できるように、最適なクロック速度を提供します1

「AMD FirePro S7150」と「AMD FirePro S7150 x2」は、2016年前半にサーバー技術プロバイダーから提供される予定です。詳細は、AMDのProfessional Graphicsチームまで電子メールでお問い合わせください。AMD.ProfessionalGraphics@amd.com

参考情報(英語)

 

AMDについて

AMDは、ゲームや没入型プラットフォーム、データセンターに欠かせない要素である、ハイパフォーマンス・コンピューティング、グラフィックスと視覚化技術において45年にわたり革新をもたらしてきました。世界中の何億人もの消費者、フォーチュン500企業、最先端の科学研究施設が、日常の生活、仕事、遊びを向上させるために、AMDのテクノロジーに頼っています。世界中のAMD社員は可能性の限界を押し上げる優れた製品開発に注力しています。日本AMD株式会社は、AMDの日本法人です。AMDのさらなる詳細については、AMD(NASDAQ: AMD)のウェブサイトブログFacebookまたはツイッターをご覧ください。

報道関係者お問い合わせ先

エデルマン・ジャパン株式会社(AMD広報代理)​

担当:安達 沙織、 榑松 翔(くれまつ しょう)

TEL: 03-4360-9000

E-mail: AMD.Japan@edelman.com

日本AMD株式会社

広報担当:呉 允(くれ まこと)

TEL: 03-6365-5560

E-mail: Makoto.kure@amd.com

脚注