TPC-C: TPC-Cベンチマークの目的は、オンライン・トランザクション処理 (OLTP) データベース・サーバとして機能するサーバの能力を測定することです。このベンチマークは、一定数のユーザがデータベースに対してオーダエントリ・トランザクションを実行する場合の、完全なコンピューティング環境をシミュレートします。これらのトランザクションとしては、新規オーダの実行、支払処理、オーダ状態の確認、引き渡しの記録管理、在庫水準の進捗管理などがあります。このTPC-C結果は、当該システムが他の4つのトランザクション・タイプも実行しながら、発生した1分間当たりの新規オーダー・トランザクション数を測定したものになります。
MMB2: MMB2(MAPI Messaging Benchmark)は、Microsoft Exchangeサーバ・プラットフォームとして機能するサーバの能力を測定するために、Microsoft社によって開発されました。MMB2では、1日8時間の営業日に、作業のスケジューリングをしたり配布区分表を使用しながら、Eメールのメッセージの受信、ブラウズ、閲覧、送信などの共通のタスクを実行する平均的なユーザのスループットが測定されます。
SPECweb®99: SPECweb99の目的は、静的、動的なWebページに対応するWebサーバとして機能するシステムの能力を測定することです。このベンチマークのセットアップでは、サーバに対して複数のクライアント・システムが静的、動的なページ要求を出して、実際のWebサーバの作業負荷をシミュレートします。戻されるSPECweb99ベンチマークのスコアは、スループットと誤り率に対する要件を満たしながら、Webサーバがサポートできる同時接続の最大数を示します。一致する接続は、指定された最大のビット・レートと最大のセグメント・サイズで維持される必要があります。このベンチマークの存続期間にインターネット上で見られる状況を実際にモデル化するねらいがあります。
SPECweb99_SSL: SPECweb99と同様に、SPECweb99_SSLは静的、動的なWebページに対応するWebサーバとして機能するシステムの能力を測定します。SPECweb99_SSLが異なる点は、WebページでHTTPS(HTTP over the Secure Sockets Layer Protocol)の使用が求められ、戻されるベンチマークの結果はセキュアなWebサーバとしてのシステムの能力を測定するものであることです。
SPECjbb™2000: SPECjbb2000の目的は、3階層システムで、中間層に位置するjavaアプリケーション・サーバとして機能するシステムの能力を測定することです。3階層システムは、クライアント (階層1) 、Javaアプリケーション・サーバ (階層2) 、およびデータベース (階層3) から構成されます。このJavaアプリケーション・サーバは、クライアントからの受信要求の管理、適切な情報のデータベース検索、検索した情報のクライアントへの送信を実行するビジネス・ロジックとオブジェクト・キャッシュを格納しています。Javaアプリケーション・サーバは、Webブラウザを使用してデータベースに格納された情報にアクセスする使用形態が多い、ERP、CRM、eビジネス、その他の階層化されたアプリケーションで一般に使用されます。このSPECjbb2000ベンチマークのモデルは、複数の地域を対象にした倉庫群を備えた卸し会社を中心にしています。SPECjbb2000の結果は、使用されているJavaプラットフォームのスループットを測定したもので、特定の業務が1秒間当たりに実行される率で示されます。
SPECint®2000: SPECint2000の目的は、システムの整数演算性能に特化した測定を行い、システム間で比較することです。このベンチマークでは、特に次の性能に重点が置かれています。
プロセッサ(CPU)
メモリ・アーキテクチャ
コンパイラ
SPECint2000は、実際のエンドユーザ・アプリケーションから開発された12の整数ベンチマークで構成されています。整数中心のアプリケーションは、一般にIT部門やエンタープライズのサーバ・システムで使用されています。通常、データベース、Eメール・サーバ、Javaアプリケーション・サーバ、Webサーバなどのアプリケーションは、整数性能に優れたプロセッサ上で動作している時に処理性能が高くなります。
SPECint_rate™2000: このベンチマークは、SPECint2000で使用されるものと同じアルゴリズムを実行しますが、ベンチマークの複数のインスタンスを同時に実行します(通常、システムで1プロセッサ当たりに実行されるインスタンスは1つです)。SPECint_rate2000では、整数演算に特化して、同時に複数の演算を実行できるシステムの能力が測定されます。このベンチマークの目的は、データベース・サーバ、Eメール・サーバ、Webサーバなどの整数ベースのアプリケーションを実行しながら、負荷規模に応じて対応するマルチプロセッサ・システムの能力を測定することです。
SPECfp®2000: SPECfp2000の目的は、システムの浮動小数点演算性能に特化した測定を行い、システム間で比較することです。このベンチマークでは、特に次の性能に重点が置かれています。
プロセッサ(CPU)
メモリ・アーキテクチャ
コンパイラ
SPECfp2000は、実際のエンドユーザ・アプリケーションから開発された14の浮動小数点ベンチマークで構成されています。浮動小数点演算を中心にしたアプリケーションは、エンジニアリングやリサーチ環境で最もよく使用されています。流体力学計算、CAD/CAM、DCC(digital content creation)、レンダリング、金融モデリング・ツールなどのアプリケーションは、通常、浮動小数点性能に優れたプロセッサ上で動作しているときに処理性能が高くなります。
SPECfp_rate2000: このベンチマークは、SPECfp2000で使用されるものとまったく同じアルゴリズムを実行しますが、ベンチマークのインスタンスを同時に複数実行します(通常、システムで1プロセッサ当たりに実行されるインスタンスは1つです)。SPECfp_rate2000では、浮動小数演算に特化して、同時に複数の演算を実行できるシステムの能力が測定されます。このベンチマークの目的は、CAD/CAM、DCC、その他の科学技術計算といった浮動小数点ベースのアプリケーションを実行しながら、負荷規模に応じて対応する
マルチプロセッサ・システムの能力を測定することです。