Google Cloud C3D 仮想マシンでクラウドの OPEX を最適化

適切な VM の選択が重要

新しいクラウド コンピューティング プロバイダーに移行する際に特定の仮想マシン (VM) を選択すると、運用コストに大きな影響が及びます。最低限のパフォーマンスを満たす最も低価格の VM を選択した場合、最新世代で実行される VM よりもコストが高くなる可能性があります。AMD EPYC™ 9004 プロセッサを搭載した C3D VM シリーズなら、前世代と比較して、一般的なワークロード全体で平均 47% のパフォーマンス向上を実現できます。1

高パフォーマンスと低コストの両立 

最新化を検討する場合、選択するプロセッサによってパフォーマンスとコストも変わる可能性があります。C3D は、Intel ベースの N2 マシン シリーズと比較して、クラウドの OPEX を大幅に節約し、パフォーマンスを顕著に向上させます。

EPYC™ 搭載の Google Cloud VM で柔軟性と最適化を実現

クラウドの VM またはインスタンスを選ぶ場合は、柔軟性が非常に重要です。Google Cloud は、メモリ負荷や演算負荷の高い HPC アプリケーションなどの特定のユース ケース向けに設計された AMD EPYC™ プロセッサ搭載のさまざまな VM を提供しています。EPYC 搭載 Google Cloud VM の全リストを見る

C3D によって削減できるクラウド コンピューティング コスト

C3D 仮想マシンの選択によるクラウド OPEX の節約

C3D VM を選択すれば、運用コストを大幅に節約できる可能性があります。C3D を採用することにより、前世代の Intel ベース N2 VM と比較して、5 つのアプリケーション ベンチマーク全体で平均 37% のパフォーマンス向上クラウド OPEX の 31% 削減を達成できます。2

Google Cloud C3D VM 上で実行されている多くのワークロードで、節約とパフォーマンスの向上が実現しています。

ウェブ/アプリ ティア
NGINX サーバーサイド Java FFmpeg
リクエスト数/秒が約 1.2 倍 最大 Ops が約 1.7 倍 (マルチインスタンス) フレーム数/秒が約 1.4 倍
23% の節約 45% の節約 32% の節約
データ ティア
MySQL Redis
トランザクション数/分が約 1.2 倍 リクエスト数/秒が約 1.4 倍
22% の節約 32% の節約

同じワークロードを最新の Intel ベース C3 VM と比較すると、パフォーマンスが同様でありながら節約が可能という利点があることがわかります。多くのワークロードを通して、C3D VM はパフォーマンスの平均 16% 向上クラウド OPEX の平均 24% 削減を達成しています。3

ウェブ/アプリ ティア
NGINX サーバーサイド Java4 FFmpeg
リクエスト数/秒が約 1.00 倍 最大 Ops が約 1.16 倍 (マルチインスタンス) フレーム数/秒が約 1.23 倍
13% の節約 25% の節約 30% の節約
データ ティア
MySQL Redis
トランザクション数/分が約 1.05 倍 リクエスト数/秒が約 1.36 倍
17% の節約 36% の節約

AMD Infinity Guard を搭載した Confidential VM5

AMD EPYC™ プロセッサは AMD Infinity Guard を使用することで、プロセッサだけが認識できる一意の暗号化キーで各仮想マシンを暗号化し、プライバシーと整合性を保護します。

AMD Secure Encrypted Virtualization が Google の Confidential VM と Confidential GKE ノードを活用して、クラウド向けにコンフィデンシャル コンピューティングを実現する仕組みをご覧ください。

AMD EPYC プロセッサを搭載した Google Cloud VM

最も要求の厳しいワークロードにも対応できる優れたパフォーマンスとスケーラビリティを備えた AMD と Google Cloud を利用することで、クラウド環境において競争上の優位性を得ることができます。

ワークロードのニーズに合った適切なインスタンスを見つけましょう。

汎用コンピューティング

C3D は、第 4 世代 AMD EPYC プロセッサのパフォーマンスと運用効率の向上、一貫したパフォーマンスの向上を Google Cloud 汎用仮想マシン ファミリにもたらします。T2D はシングルスレッド処理によるスケールアウト ワークロードに対して優れたコスト パフォーマンスを提供し、N2D はカスタマイズ可能な VM シェイプとよりコスト効率の高いオプションを提供します。

VM ファミリ

VM

仕様

世代

主なワークロード

  • C3D
  • 一貫したハイ パフォーマンス
  • C3D standard (GiB と vCPU の比率 = 4:1)
  • C3D highcpu (GiB と vCPU の比率 = 2:1)
  • C3D highmem (GiB と vCPU の比率 = 8:1)
  • 最大 3.7GHz*
  • 最大 360 vCPU
  • 最大 200Gbps のネットワーク帯域幅

第 4 世代 EPYC

  • トラフィックの多いウェブ、アプリ、広告サーバー
  • 中規模から大規模なデータベース
  • ゲーム サーバー
  • メディア ストリーミングおよびトランスコーディング
  • データ分析
  • CPU ベースの推論
  • Tau T2D
  • スケールアウト最適化
  • Tau T2D (GiB と vCPU の比率 = 4:1)
  • 最大 3.5GHz*
  • 最大 60 vCPU
  • 最大 32Gbps のネットワーク帯域幅

第 3 世代 EPYC

  • マイクロサービスのコンテナー化
  • 圧縮/解凍
  • 画像処理
  • データログ処理
  • 大規模 Java アプリケーション
  • N2D
  • 高いコスト効率
  • N2D standard (GiB と vCPU の比率 = 4:1)
  • N2D highcpu (GiB と vCPU の比率 = 2:1)
  • N2D highmem (GiB と vCPU の比率 = 8:1)
  • カスタム マシン タイプ
  • 最大 3.5GHz*
  • 最大 224 vCPU
  • 最大 100Gbps のネットワーク帯域幅
  • 第 3 世代 EPYC
  • 第 2 世代 EPYC
  • 軽度から中程度のトラフィックのウェブおよびアプリケーション サーバー
  • 小規模から中規模のデータベース
  • ビジネス インテリジェンス アプリケーション
  • デスクトップ仮想化
  • CRM アプリケーション
  • 開発/テスト環境

演算負荷の高いアプリケーション

C2D は、演算負荷の高いハイパフォーマンス コンピューティング (HPC) ワークロード向けの、AMD をベースとした Google Cloud VM シリーズです。C2D シリーズは、AMD ベースの GC インスタンスの中でコアあたりのパフォーマンスが最も高く、コアあたりの利用可能なラストレベル キャッシュ (LLC) も最大です。 

VM ファミリ

VM

仕様

世代

主なワークロード

  • C2D
  • コアあたりのパフォーマンス
  • C2D standard (GiB と vCPU の比率 = 4:1)
  • C2D highcpu (GiB と vCPU の比率 = 2:1)
  • C2D highmem (GiB と vCPU の比率 = 8:1)
  • 最大 3.5GHz
  • 最大 112 vCPU
  • 最大 100Gbps のネットワーク帯域幅
  • 第 3 世代 EPYC
  • ハイパフォーマンス コンピューティング (HPC)
  • EDA/FEA/CFD
  • モデリングとシミュレーション
  • メディア トランスコーディング
  • ハイパフォーマンス ゲーム サーバー
  • AI/ML

コンフィデンシャル コンピューティング

AMD EPYC™ CPU を搭載した Google Cloud Confidential VM は、処理中にメモリ内でコードとデータを暗号化します。つまり、使用中のデータを暗号化していることになります。コンフィデンシャル コンピューティングは、Google Compute Engine (GCE) インスタンスと Google Kubernetes Engine (GCE) ノードで利用できますConfidential VM はシームレスに実装できます。現在、N2D および C2D VM で実行しているすべての GCP ワークロードは、ボタンをクリックするだけで、AMD を搭載した Confidential VM インスタンスとして実行できます。

VM ファミリ

VM

仕様

世代

  • 主なワークロード
  • N2D VM および GKE ノード
  • N2D standard (GiB と vCPU の比率 = 4:1)
  • N2D highcpu (GiB と vCPU の比率 = 2:1)
  • N2D highmem (GiB と vCPU の比率 = 8:1)
  • 最大 3.5GHz*
  • 最大 224 vCPU
  • 最大 100Gbps のネットワーク帯域幅
  • 第 3 世代 EPYC
  • 第 2 世代 EPYC
  • 軽度から中程度のトラフィックのウェブおよびアプリケーション サーバー
  • 小規模から中規模のデータベース
  • ビジネス インテリジェンス アプリケーション
  • デスクトップ仮想化
  • CRM アプリケーション
  • 開発/テスト環境
  • C2D VM および GKE ノード
  • C2D standard (GiB と vCPU の比率 = 4:1)
  • C2D highcpu (GiB と vCPU の比率 = 2:1)
  • C2D highmem (GiB と vCPU の比率 = 8:1)
  • 最大 3.5GHz*
  • 最大 112 vCPU
  • 最大 100Gbps のネットワーク帯域幅

第 3 世代 EPYC

  • ハイパフォーマンス コンピューティング (HPC)
  • EDA/FEA/CFD
  • モデリングとシミュレーション
  • メディア トランスコーディング
  • ハイパフォーマンス ゲーム サーバー
  • AI/ML

Google Cloud のケース スタディ

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脚注

* AMD EPYC プロセッサの最大ブーストは、サーバー システムの通常の動作条件下においてプロセッサの任意のシングル コアによって達成可能な最大周波数です。EPYC-18 

  1. SP5C-005: 2023 年 10 月 5 日に AMD で実施された、MySQL、Redis、NGINX、サーバーサイド Java マルチインスタンス、および FFmpeg による Google Cloud C3D-standard 16 vCPU と N2D-standard 16 vCPU の比較テストに基づきます。構成は両方とも 64 GB、Ubuntu 22.04.3 LTS を実行しました。性能向上: MySQL 8.0.28 HammerDB 4.2 TPROC-C (平均 +39%)、Redis 7.2 get/set rps (平均 +62%)、NGINX 1.1.9-2 WRK 4.2 ops/秒 (平均 +73%)、サーバーサイド Java® マルチインスタンス max-OPS (平均 +41%) および FFmpeg 4.4.2.0 Ubuntu 22.04.1 h264-vp9、raw_h264, raw_vp9、vp9_h264 @ 1080p フレーム/時 (平均 +21%)。
    記載されているクラウド パフォーマンスの結果は、試験を実施した日付の構成に基づいています。基本構成の変更、および VM とそのリソースの配置、クラウド サービス プロバイダーによる最適化、アクセスしたクラウド リージョン、コテナント、システムで同時に実行したほかのワークロードのタイプなどの条件によって、結果は異なります。
  2. SP5C-006: 2023 年 11 月 2 日に AMD で実施された、MySQL™、Redis®、NGINX®、サーバーサイド Java マルチインスタンス、および FFmpeg™ による Google Cloud C3D-standard 16 vCPU と N2-standard 16 vCPU の比較テストに基づきます。クラウド OPEX の節約は、2023 年 11 月 1 日時点で https://cloud.google.com/compute/vm-instance-pricing (us-central1 (Iowa) 向け) に記載されたオンデマンド価格設定に基づいて計算されています。構成は両方とも 64 GB、Ubuntu 22.04.3 LTS を実行しました。
    比較
    MySQL 8.0.28 HammerDB 4.2 TPROC-C (約 1.2 倍の tpm、22% のクラウド OPEX 節約)、
    Redis 7.2 get/set: (約 1.4 倍の rps、32% のクラウド OPEX 節約)、
    NGINX 1.1.9-2 WRK 4.2: (約 1.2 倍の ops/秒、23% のクラウド OPEX 節約)、
    サーバーサイド Java® マルチインスタンス max-OPS (約 1.7 倍の OPS、45% のクラウド OPEX 節約)
    FFmpeg 4.4.2.0 Ubuntu 22.04.1 h264-vp9、raw_h264、raw_vp9、vp9_h264 @ 1080p (約 1.4 倍のフレーム数/時、32% のクラウド OPEX 節約)。
    記載されているクラウド パフォーマンスの結果は、試験を実施した日付の構成に基づいています。基本構成の変更、および VM とそのリソースの配置、クラウド サービス プロバイダーによる最適化、アクセスしたクラウド リージョン、コテナント、システムで同時に実行したほかのワークロードのタイプなどの条件によって、結果は異なります。
  3. SP5C-007: 2023 年 10 月 5 日に AMD で実施された、MySQL™、Redis®、NGINX®、および FFmpeg™ による Google Cloud C3D-standard 8 vCPU と C3-standard 8 vCPU の比較テストに基づきます。OpEx の節約は、2023 年 11 月 1 日時点で https://cloud.google.com/compute/vm-instance-pricing (us-central1 (Iowa) 向け) に記載されたオンデマンド価格設定に基づいて計算されています。構成はすべて 4 GB/vCPU、Ubuntu 22.04.3 LTS を実行しています。
    比較:
    MySQL 8.0.28 HammerDB 4.2 TPROC-C (約 1.05 倍の tpm、17% のクラウド OpEx 節約)、
    Redis 7.2 get/set: (約 1.36倍の rps、36% のクラウド OpEx 節約)、
    NGINX 1.1.9-2 WRK 4.2: (同等の ops/秒、13% のクラウド OpEx 節約)、
    FFmpeg 4.4.2.0 Ubuntu 22.04.1 h264-vp9、raw_h264、raw_vp9、vp9_h264 @ 1080p (約 1.23 倍のフレーム/時、30% のクラウド OpEx 節約)。
    価格設定の出典: https://cloud.google.com/compute/all-pricing
    記載されているクラウド パフォーマンスの結果は、試験を実施した日付の構成に基づいています。基本構成の変更、および VM とそのリソースの配置、クラウド サービス プロバイダーによる最適化、アクセスしたクラウド リージョン、コテナント、システムで同時に実行したほかのワークロードのタイプなどの条件によって、結果は異なります。
  4. SP5C-008A: 2023 年 11 月 2 日に AMD で実施された、サーバーサイド Java® マルチインスタンスによる Google Cloud C3D-standard 16 vCPU と C3-standard 22 vCPU (vCPU ごと) の比較テストに基づきます。クラウド OpEx の節約は、2023 年 11 月 1 日時点で https://cloud.google.com/compute/vm-instance-pricing (us-central1 (Iowa) 向け) に記載されたオンデマンド価格設定に基づいて計算されています。構成はすべて 4 GB/vCPU、Ubuntu 22.04.3 LTS を実行しています。
    https://cloud.google.com/compute/all-pricing
    記載されているクラウド パフォーマンスの結果は、試験を実施した日付の構成に基づいています。基本構成の変更、および VM とそのリソースの配置、クラウド サービス プロバイダーによる最適化、アクセスしたクラウド リージョン、コテナント、システムで同時に実行したほかのワークロードのタイプなどの条件によって、結果は異なります。
  5. GD-183: AMD Infinity Guard の機能は、EPYC™ プロセッサの世代によって異なります。Infinity Guard のセキュリティ機能は、サーバー OEM および/またはクラウド サービス プロバイダーにより有効化されている必要があります。これらの機能のサポートについては、OEM またはプロバイダーに確認してください。Infinity Guard の詳細については、https://www.amd.com/en/technologies/infinity-guard をご覧ください。