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- AMD EPYCとAMD Instinct MI200アクセラレーター搭載のFrontierスーパーコンピューターがTop500、Green500、HPL-AI性能で業界初のトップを獲得 

-世界で最もパワフルなスーパーコンピューター「トップ10」のうち5台、最も効率的なスーパーコンピューター「トップ10」のうち8台がAMD製品を搭載 

AMD(米国本社:米カルフォルニア州サンタクララ、会長兼CEO:リサ・スー)は本日、最新のTop500およびGreen500リストでも公開されたとおり、世界で最も高速でエネルギー効率に優れたスーパーコンピューターを支えるハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)分野において、継続的な取り組みの最新情報をお知らせいたします。

オークリッジ国立研究所(ORNL)のFrontierシステムは、Top500リストに1.1エクサフロップスというスコアが掲載され、世界最速のスーパーコンピューターとして初めてエクサスケールの壁を突破しました。Frontierの性能は、Top500リストで2位に選ばれたのシステムの2倍以上であり、続いてランクインした7つのシステムの合計を上回っています。

さらにFrontierのテスト/開発システム(TDS)は、最適化された第3世代AMD EPYCプロセッサーとAMD Instinct™ MI250xアクセラレーターを搭載した単一のキャビネットで62.68ギガフロップス/ワットの電力効率を実現し、Green500リストでもトップに選ばれました。なお、High-Performance Linpack-Accelerator Introspection(HPL-AI)テストで測定したFrontierの複合精度コンピューティングの性能は、6.86エクサフロップスを達成しています。今後、Frontierはシステムの継続的なテストと検証を続け、2022年後半の納品完了と早期アクセス、2023年初めのフルアクセス開始を目指しています。

AMD EPYCとAMD Instinct MI200アクセラレーターを搭載したその他のシステムでは、CSCのLUMIスーパーコンピューターが152ペタフロップスの性能を達成したことによりTop500リストの第3位、51.63 ギガフロップス/ワットの電力効率によりGreen500リストの第3位にそれぞれ選ばれています。また、GENCI-CINESのAdastraシステムは、Top 500リストで10位、Green500リストでも4位にランクインしています。これらのシステムにより、ノード、キャビネット、システムレベルでのAMD Instinctアクセラレーターの優れた性能と効率性が証明されました。

Top500およびGreen500のリストでは、HPC業界全体でAMDソリューションに対するニーズの高まりが示されています。Top500リストでは前年比95%増となる94のAMD搭載システムが含まれています。また、AMD Instinct MI200アクセラレーターを搭載した7つのシステムがTop500リストに初めてランクインしました。Top500リストに掲載されているAMD Instinct搭載システムのパフォーマンス値は、Top500に掲載されているそのほかの161のアクセラレーション・システムの合計値とほぼ同等となっています。

Green500リストでは、AMD EPYCプロセッサーとAMD Instinctアクセラレーターが世界で最も効率的なスーパーコンピューターのうち4台に搭載されました。また、AMD製品は上位10台のうち8つ、上位20台のうち17台に搭載されています。

オークリッジ・リーダーシップ・コンピューティング・ファシリティーの科学部門ディレクターであるBronson Messer氏は、次のように述べています。「AMDとHPEによって供給されたFrontierスーパーコンピューターは、科学とHPC業界の双方にとって大きな前進を意味します。AMDとHPEとのコラボレーションは、私たちが計算科学のための世界有数のプラットフォームを確実に展開するために不可欠なものです。Frontierスーパーコンピューターは、強化されたAMD CPUとAMD Instinctアクセラレーター、および強化されたAMD ROCm™ 5オープン・ソフトウェア・プラットフォームの複合性能を活用し、全人類の利益のために科学研究を遂行する研究者が必要とする性能を提供します。」

成長を続けるAMDのHPCエコシステム

AMDは、製造、ライフサイエンス、金融サービス、気候変動研究などの主要な研究分野において、パートナーや顧客があらゆる規模のクラスターを展開できるように、HPCへの取り組みを進めています。例えば、AMD EPYCプロセッサーは現在、タイの国家科学技術開発庁の最新スーパーコンピューターに採用されており、医学や天気予報などの研究向けに演算性能を提供しています。直近では、オハイオ州スーパーコンピューター・センターが、AMD EPYCプロセッサーを搭載したデル・テクノロジーズの PowerEdgeサーバーで構成される新たなHPCクラスター「Ascend」を発表しました。

AMD InstinctやROCm™エコシステムは、HPC、AI、機械学習における主要アプリケーションのカスタマー・サポートに加え、科学/産業アプリケーション向けのHIPとOpenMP®プログラミング・モデル、コンパイラー・ツールチェーン、分析ツールを提供します。さらに、AMD Accelerator Cloudは、AMD InstinctアクセラレーターとROCmソフトウェアへのリモートアクセスおよび評価を可能にし、最大限に活用するための環境を提供します。

クラウドHPC

クラウドHPCはコンピュートへのアクセスを拡大し、主要な研究アプリケーションやビジネス・ワークロードを推進することで、優れた設計の製品を生み出し、市場投入までの時間を短縮します。AMD EPYCプロセッサーは、コンフィデンシャル・コンピューティングを備えた最新のGoogle Cloud C2D仮想マシン(VM)で、大手クラウドサービス・プロバイダーに高性能で高効率なHPCソリューションを提供しています。電動スーパーカーのイノベーターであるRimac社は先日、電動スーパーカー・シミュレーションの性能と拡張性向上を目的に、第3世代AMD EPYCプロセッサーとAMD 3D V-Cache™テクノロジーを搭載したMicrosoft Azure HBv3仮想マシンを導入しています。

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