AMD EPYC™ プロセッサを活用して既成概念を覆した業界リーダー

最近公開したパートナー インサイトの記事では、AMD EPYC™ プロセッサがいかに効率的に優れたパフォーマンスを発揮するかをご説明しました。今回は、業界をリードするそのパフォーマンスの活用事例をご紹介します。AMD EPYC™ プロセッサが現代社会に、そしてお客様のビジネスにどのような影響を与えることができるのかをご説明します。以下は、AMD EPYC™ プロセッサを活用したさまざまな業界のお客様のユースケースと成功事例です。

オートモーティブ: TrueCar と AWS

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課題: TrueCar は、自社の急成長を実現するために、季節ごとに変動するトラフィックへの対応、新製品開発の加速、データ主導のソリューションの実装を可能にする演算能力を求めていました。しかし、こうした課題に、現行のデータセンターでは対応できませんでした。

解決策: TrueCar は、AWS プレミア コンサルティング パートナーの Onica を通じて、AMD EPYC™ プロセッサを搭載した T3a、M6a、C6a ファミリの Amazon EC2 インスタンスを導入し、Direct Connect、Amazon Simple Storage Service、Amazon CloudFront などの Amazon AWS テクノロジを利用しています。

導入効果: 数千ものバーチャル マシンを AWS に移行した結果、TrueCar は管理コストを大幅に削減できました。また、展開が容易でコストを下げることができたため、エンジニアリング チームはアイデアを柔軟にテストできるようになり、新しい環境の構築に費やす時間が月単位から分単位に短縮されました。具体的な数字を挙げると、TrueCar はアプリケーションのパフォーマンスを維持しながら 10% のコスト削減を実現し、コア インフラストラクチャに AMD インスタンス ファミリを選択し、インスタンスを適切な規模に調整することで、25% のコスト削減を達成しました。

「AMD EPYC™ CPU を搭載した Amazon EC2 インスタンスのおかげでコストが削減されたことにより、エンジニアの時間を確保して、自動車購入意欲を刺激するようお客様の体験を刷新することができました」– Joshua Go 氏、インフラストラクチャ エンジニアリング担当バイス プレジデント、TrueCar

クラウド サービス: Shadow

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課題: Shadow は、ゲーミングにおいて、クラウド PC がハイエンド デスクトップに匹敵するパフォーマンスを発揮できることを証明したいと考えていました。そのため、データセンター ベースのサーバーからそのレベルでストリーミングできることを目指しましたが、その一方で、エンド ユーザーの手が届きやすい手頃な価格に抑えたいとも考えていました。

解決策: 複数の選択肢を検討した結果、Shadow は以前のプロビジョンをアップグレードし、32 コアの第 3 世代 AMD EPYC™ プロセッサに切り替えました。標準サービスには AMD EPYC™ 7513、ハイエンド サービスには AMD EPYC™ 7543P を使用し、後者には 8 個の GPU を実装して 8 ユーザーへの同時サービスを実現しました。

導入効果: この構成により、Shadow は、目的としたハイエンド ゲーミング デスクトップに匹敵する性能を、インターネット接続を介したストリーミング配信でも発揮できるようになり、パフォーマンスが従来のプロビジョンよりも 65% 向上し、クラウドを介してフルゲーミング PC 体験を提供する夢をついにかなえました。

「AMD EPYC™ CPU により、非常に手頃な価格で極めてハイエンドなパフォーマンスをユーザーに提供できるようになりました…今ではユーザーに『Shadow をお試しいただければAMD EPYC™ へのアップグレードによるパワーを実感できます』とお伝えしています」– Yannis Weinbach 氏、コンシューマー ビジネス部門ディレクター、Shadow

金融サービス: Emirates NBD Bank

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課題: Emirates NBD は、柔軟性と汎用性の高いプライベート クラウド ソリューションでデータセンター インフラストラクチャを標準化することにより、インフラストラクチャを簡素化し、デジタル トランスフォーメーションのさらなる推進とサービス提供の効率化を実現したいと考えていました。

解決策: Emirates NBD は AMD EPYC™ プロセッサを使用したソリューションと他のソリューションを評価した結果、第 3 世代 AMD EPYC™ 75F3 プロセッサを搭載した HP ProLiant サーバーを 100 台以上導入し、プライベート クラウド インフラストラクチャのコア テクノロジ基盤として Kubernetes® コンテナーと VMware® 仮想マシンを稼動させることにしました。

導入効果: 他のソリューションよりもパフォーマンスが平均で 42% 高速化し、仮想化ソフトウェアのライセンスを 20% 削減することができました。今ではデータ処理に使用する日中とは別の時間帯でもインフラストラクチャを有効活用し、リアルタイムでログを配信できるようになりました。

「AMD EPYC™ CPU は、他の製品よりも平均で 42% 高速であることがわかりました。移行に伴うトラブルも一切ありません。今では同じ数の VM を以前よりも少ない数のサーバーで稼動させることができるようになりました」– Ali Rey 氏、テクノロジ プラットフォーム担当シニア バイス プレジデント、Emirates NBD

金融サービス: Bullish と Google Cloud

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課題: Bullish は、暗号通貨資産のグローバルな取引所として必要な信頼性と可用性、業界レベルのセキュリティを備えたクラウド テクノロジ プラットフォームを求めていました。

解決策: 結局、AMD EPYC™ プロセッサを搭載した Google Cloud Confidential Computing インスタンスを選択し、仮想化インフラストラクチャとして展開することにしました。このソリューションはメモリ内のデータを暗号化して保存し、安全性の高いコラボレーション フレームワークと最高レベルの柔軟性により、多層防御とゼロトラスト セキュリティのフレームワークを実現します。

導入効果: Bullish は、従来型の取引所の要素と分散型の金融を組み合わせた独自のサービスを提供できるようになりました。今では使用中のデータの保護、転送中および保存中のデータの暗号化、実行スタック全体のセキュリティ検証に高い信頼を寄せています。

「当社の環境において実行しているすべてのものを把握できており、それが信頼できることがわかっています。逆に、当社が把握しておらず、信頼できるかどうかわからないものが、何らかの形で実行されているということもないのです。検証できる高信頼性の起動状態、検証できるオペレーティング システム、検証されたソフトウェアがそろっています」- Matt Presson 氏、主任セキュリティ アーキテクト、Bullish

製造と物流: Lobster Logistics Cloud

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課題: 二酸化炭素の排出やエネルギー コストの高騰といった地球環境への影響を重視する Lobster Logistics Cloud は、エネルギー効率の高い物流で顧客をサポートするとともに、自社でもサステナビリティへの貢献に力を入れています。

解決策: マネージド サービス プロバイダーであり、信頼できるアドバイザーである Innovations ON のサポートを受けながら、Lobster Logistics Cloud は旧世代の AMD プロセッサを搭載した既存の AWS インスタンスから第 2 世代 AMD EPYC™ プロセッサを搭載したインスタンスへとスムーズに移行しました。

導入効果: AWS インスタンスの消費電力が 20% 低減、パフォーマンスが 15% 向上、運用コストが 10% 低減しました。

「AMD EPYC™ プロセッサを採用したことで、パフォーマンスが 15% 向上しただけでなく、二酸化炭素排出量を抑制でき、IT 運用コストも 10% 削減されました」1 – Niko Hossain 氏、最高経営責任者 (CEO)、Lobster Logistics Cloud

サイエンス & テクノロジ: 欧州原子核研究機構 (CERN)

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課題: CERN では、大型ハドロン衝突型加速器から生成される大量のデータを処理するための膨大なスループット要件を満たす、費用対効果の高いハードウェア プラットフォームを見つけるという課題を抱えていました。

解決策: CERN は検出データ収集サーバーに、64 コアの第 2 世代 AMD EPYC™ 7742 プロセッサを採用することにしました。

導入効果: AMD EPYC™ プロセッサの導入により、CERN は必要な演算能力を確保しただけなく、サーバー数を 33% 削減し、システムのコンパクト化によるコスト削減を実現しました。

「AMD EPYC™ CPU のお陰で、サーバーから数日にわたって送られてくる毎秒テラビット超のデータフローを表示することができました。スーパーコンピューターに頼らず、単一サーバーでこれを実現できたのは著しい進歩と言えます」– Niko Neufeld 氏、プロジェクト リーダー、LHCb Online Computing、欧州原子核研究機構 (CERN)

通信: Casa Systems

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課題: Casa Systems は、次世代 5G ネットワーク ソリューションの提供に必要なパケット コア スループットを模索していました。

解決策: ハードウェア パートナーの HPE と連携してパケット コア ソフトウェアのプラットフォームとして AMD EPYC™ プロセッサを導入し、既存のパフォーマンス実績を上回るスループットと従来以上の費用対効果を顧客に提供することを目指しました。

導入効果: パフォーマンス テストによると、パケット コアのスループットは 750 Gbps を超え、これまでの記録を大幅に更新しました。その結果、Casa Systems は超広帯域 5G の帯域幅に必要な統合ソリューションを提供できるようになりました。

導入効果: パフォーマンス テストによると、パケット コアのスループットは 750 Gbps を超え、これまでの記録を大幅に更新しました。その結果、Casa Systems は超広帯域 5G の帯域幅に必要な統合ソリューションを提供できるようになりました。

「AMD EPYC™ プロセッサにより、当社はワットあたりのコストを削減しながらパフォーマンスの向上を図ることで、可能性の限界に挑戦しています」– Andrew Gibbs 氏、ワイヤレス ソリューション アーキテクチャ担当バイス プレジデント、Casa Systems

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脚注
  1. すべてのパフォーマンスとコスト削減効果の記載は Lobster Logistics Cloud により提供されたもので、AMD が独自に検証したものではありません。パフォーマンスとコストのメリットは、さまざまな要因の影響を受けます。ここに示された結果は Lobster Logistics Cloud 独自のものであり、一般的ではない可能性があります。GD-181