IP バージョニング

表 1 は、AMD が IP ポートフォリオ内の各コアに対して加える可能性のあるさまざまなアップデートにおいて、反映される変更の範囲とその影響を示しています。

  • IP に加えられた変更とそれに伴うユーザーへの影響を明確にするために、3 種類の変更レベルが定義されています。影響の大きさが小さい順に、Revision (リビジョン)、Minor (マイナー)、Major (メジャー) となります。これらのレベル (Major、Minor、Revision) のフィールドは、Vivado™ GUI の各所に表示されます。IP に加えられたすべての変更は、その IP に関連付けられた変更ログ ファイルに記録されています。

表 1: IP バージョニング

レベル ユーザー アクション 変更例
リビジョン 対応する必要なし 新しいデバイスのサポートを追加
GUI の外観上の変更
デバイスのサポートをプリプロダクションからプロダクションに移行
パラメーターの範囲を拡張
使用できない設定のバグ修正 (正常に動作していた設定には影響なし)
Minor 対応が必要な場合がある パラメーター範囲の縮小
オプションのポートを削除
オプションのメモリ マップド レジスタを追加
リソース使用率の増加
Major 対応が必要 使用が必須となる、動的な入力ポートの追加
必須ポートの名称を変更 (Verilog® の場合は大文字/小文字の変更も含む)
必須ポートのサイズを変更
必須ポートの削除
インターフェイス規格の変更
メモリ マップド レジスタの変更または削除
すべての設定に影響する動作の変更

ロックされた IP と IP のアップグレード

Vivado の新しいバージョンでデザインを開くと、IP がロックされている場合があります。AMD は、IP を最新バージョンにアップグレードすることを推奨していますが、ユーザーは IP をアップグレードするか、既存のバージョンをそのまま使用するかを選択できます。IP が古いバージョンであり現在のカタログに存在しない場合や、ファイル システムの制限により読み取り専用になっている場合には、IP がロックされる可能性があります。ロックされた IP に対して、生成済みの出力ファイルがディスク上に存在する場合、それらは設計フロー内で再利用されます。IP に変更を加えたり、出力ファイルを生成したりするには、その IP をロック状態から解除する必要があります。

IP のロック状態を解除するには、ロックされている原因に応じた対応が必要です。  たとえば、その IP が古いバージョンのインスタンスである場合は、アップグレード フローにより、IP を最新バージョンに更新できます。  [Report IP Status] 画面 ([Tools] → [Report] メニュー、または report_ip_status Tcl コマンドを使用して表示) に、IP インスタンスがロックされている理由と、その解決方法が記載されています。

図 2: Vivado のアップグレード機能のスナップショット