エンベデッド ソフトウェアおよびツール 2024.2 の新機能

次の各セクションを展開して 2024.2 エンベデッド ツールの新機能と拡張機能の詳細を確認してください。

エンベデッド システム ソフトウェア 2024.2: リリースのハイライト

  • Yocto® プロジェクト: SDT と Lopper をサポートする Scarthgap ブランチにアップデート。
  • ブートローダーとファームウェア:
    • AMD Versal™ アダプティブ SoC: PL グリッチ検出の強化、CDO コマンドの処理最適化 (長さ 8 以上で 32K 境界に対応)、PMC_GPIO_EMIO をウェイクアップ ソースとして使用可能。
    • Zynq™ UltraScale+™ MPSoC/RFSoC: WDT のコンパイルと RPU クロック MUX 設定に対処。
    • FSBL: Zynq 7000 SoC 向けの QSPI メモリ マクロを更新し、UltraScale+ デバイスにおける WDT リセットの問題を修正。
  • AI エンジン用デバイス ドライバー: サブパーティションの初期化を伴う、グラフの独立コンパイルが可能。
  • スタンドアロン ライブラリ:
    • XilSEM: 遅延実行されたパーシャル リコンフィギュレーション後に自動初期化を実行。
    • XilSecure: RSA、ECDSA、SHA、KAT API の SSIT サポートを追加。
  • ドライバーとライブラリ (ベアメタルおよび Linux®):
    • OpenAMP: Lopper に誤設定の検出機能が追加され、Zynq 7000 SoC のサポートは削除。
    • Xen ハイパーバイザー: 新しい仮想マシン (VM) に対して、PL の動的割り当てが可能。
  • マルチメディア:
    • Zynq UltraScale+ MPSoC/RFSoC: GStreamer が 1.22.x にアップグレードされ、Xrandr による画面回転が可能になる。
    • HLS ビデオ IP: YUV 444 12 ビット形式およびタイル形式のフレーム バッファー IP をサポート。ベアメタル用ドライバーも含まれる。
    • PL 接続用ビデオ IP: HDMI の Linux ドライバーが強化され、DisplayPort v2.1 の TX ドライバーが LL CTS、MST、LTTPR に対応するよう更新。

エンベデッド ソフトウェアおよびツール 2024.1 の新機能

次の各セクションを展開して 2024.1 エンベデッド ツールの新機能と拡張機能の詳細を確認してください。

Yocto プロジェクト

(Yocto プロジェクトは、今回のリリースでは更新されていません。2024.2 で Scarthgap の内容に合わせて更新される予定です。)

更新:

  • U-Boot 2024.01​
  • Arm® トラステッド ファームウェア 2.10
  • Linux カーネル 6.6
  • Qemu 8.1.0​
  • Xen 4.18​
  • OpenAMP 2023.10​

変更:

  • ダイナミック コンフィギュレーション: ダイナミック コンフィギュレーションの調整が可能となるよう、機能が強化。
  • AMD Zynq™ および Zynq MP 向けの Bin フォーマットがデフォルト
  • bin/pdi のみサポート (DTS は非推奨): bin または pdi 形式が排他的にサポートされ、DTS は今後廃止される予定。
  • fpgamanager bbclass が廃止
  • 非推奨の Yocto Machine 定義を削除:
    • VCU118​
    • KCU105​
    • KC705​
    • AC701​

PetaLinux ツール

全体的な更新:

  • Ubuntu 18.x.x ホスト OS のサポートをすべて削除し、Ubuntu 22.04.3 のサポートを追加。また、KASLR (Kernel Address Space Layout Randomization) に対応するため、ブート スクリプトにサポートを追加。

主なコンポーネントのアップデート

  • U-boot 2024.1​
  • Arm トラステッド ファームウェア 2.10
  • Linux カーネル 6.6_LTS​
  • Qemu 8.1
  • Xen 4.18​
  • OpenAMP 2023.10​

旧 BSP:​

  • AMD Microblaze™: VCU118、KCU105、KC705、AC701​
  • Zynq: zc706​
  • AMD Versal™: VMK180-EMMC、VMK180-OSPI​
  • Zynq MP: ZCU111​

新しい BSP (XSCT):

  • 新しい ETH Phy を備えた VEK280 プロダクション BSP

新しいシステム デバイス ツリー フロー (SDT) BSP:​

  • ZCU102、ZCU104、ZCU105、ZCU216​
  • ZCU208、ZCU208-sdfec、ZCU670​
  • VCK190​
  • VMK180​
  • VPK120​
  • VPK180​
  • VEK280​

インフラ全般

U-Boot

新機能および改善点

  • QSPI フラッシュ デバイスのサポート: W25Q256JWFIM、IS25LP02GG、IS25LX512M​
  • OSPI フラッシュ デバイスのサポート: MX66UM2G45G​
  • Zynq MP および Versal プラットフォームで KASLR を有効化
  • OSPI フラッシュに対する保護機能を追加
  • U-Boot のバージョンが 2024.01 にアップグレード
  • 新しい Defconfig: AMD Zynq MP を搭載した Kria SOM 向けに defconfig を追加
  • Versal/Versal Net mini QSPI/OSPI コンフィギュレーションで CONFIG_LTO が有効

Arm トラステッド ファームウェア (TF-A):

  • TF-A バージョン 2.10 にアップグレード

AMD Versal™ ブート、コンフィギュレーション、およびセキュリティ

セキュリティ、AMD Versal:​

  • RSA、ECDSA Versal Linux ドライバー: RSA と ECDSA の Linux ドライバーを Versal 用に導入。
  • ZU+: - アップストリーム セキュア イメージ ドライバー: ZU+ 用のアップストリーム セキュア イメージ ドライバーを導入。
  • Zynq MP の SHA 機能アップストリームに関するリベース処理中のパッチ: セキュリティ強化のため、Zynq MP の SHA 機能をアップストリーム化するパッチが現在リベース処理中。
  • セグメント化されたコンフィギュレーション GA

AIE Resource Manager の分離:

  • AIE SSW Resource Manager が以前の従属関係から分離され、より柔軟なリソース管理構成が可能になる。

サブパーティション初期化を伴うグラフの独立コンパイルに対応:

  • AIE は、サブパーティションの初期化を伴うグラフの独立コンパイルに対応し、リソースのより効率的な活用と処理性能の向上を実現する。

Linux PAN (特権アクセス不可) のサポート:

  • Linux PAN (特権アクセス不可) のサポートが追加され、特定のメモリ領域へのカーネル アクセスを制限することでセキュリティを強化し、潜在的な脆弱性を軽減する。

XilSEM​

  • Versal ネット
    • PL の MicroBlaze と A78 (ベアメタル) で XilSEM クライアントをサポート
       
  • Versal​
    • SSIT デバイスでの Tandem 設計をサポート
    • 単一デバイスおよび SSIT デバイス向けの DFx 設計をサポート
    • 単一デバイス (VE1752、VE2802) と SSIT デバイス (VP2802) に関するサポートを継続

マルチプロセッシング ソフトウェア

  • コンポーネントを 2023.10 リリース向けにアップグレード
  • virtio-pci および virtio-console に対応
  • Xen を 4.18 に更新
  • Zynq MP および Versal 向けに、ビルド フローをワークフローから分離
  • バッファレス IPI カーネル メールボックス ドライバーに対応し、OpenAMP のテストケース検証にも対応

Linux カーネル 6.6 および Ubuntu 24.04 向けの更新

デバイス ドライバー & フレームワーク:​

  • VCU、VDU、Mali-400、および PS_DP: VCU、VDU、Mali-400、PS_DP 向けのデバイス ドライバーおよびフレームワークを更新し、Linux カーネル 6.6 および Ubuntu 24.04 との互換性を確保。

フレームワーク:​

  • V4L2 キャプチャと DRM/KMS ディスプレイ: Linux カーネル 6.6 および Ubuntu 24.04 をサポートするために、V4L2 キャプチャおよび DRM/KMS ディスプレイのフレームワークを更新し、シームレスな統合と性能を確保。

ワークフローの分離フロー サポート:

  • GPU、VCU、VDU、および PS_DP Linux ドライバー用にワークフローの分離フローを導入し、リソース管理とタスク割り当ての柔軟性と効率を強化。

Linux

  • Linux カーネルを 6.6 にアップグレード
  • XXV Ethernet ethool と PhyLink のサポート
  • Versal DDRMC Linux EDAC ドライバーの強化
  • 新しい OSPI および QSPI フラッシュ デバイスのサポート

ベアメタルおよび FreeRTOS

  • AMD Microblaze™ V のプロダクション サポート
  • FreeRTOS カーネルを 10.6.1 にアップグレード
  • LwIP を 2.2.0 にアップグレード
  • FATFS を R0.15 にアップグレード
  • 新しい OSPI および QSPI フラッシュ デバイスのサポート
  • AXI I3C ベアメタル ドライバーのマスター モードのサポート

ワークフローの分離

  • AMD Vitis 統合プラットフォームで、AMD Versal ネットおよび VP1902 をサポート
  • SDT ベースの Petalinux BSP をサポート
  • Yocto による SDT + Lopper を使った embeddedsw コンポーネントのビルドに対応
  • Versal および Versal ネットのサブシステム/アイソレーションのサポート
  • FPGA のフル ビットストリームのロードおよび DFX のサポート
  • 統合 Vitis における Windows® パフォーマンスの向上
  • 統合 Vitis の機能強化 (インクリメンタル ビルド、ハードウェア エラー検出機能)
  • embeddedsw マルチメディア ドライバーのサポート
  • AXI PCIe および PS PCIe エンドポイント ドライバーをサポート

エンベデッド ソフトウェアおよびツール 2023.2 の新機能

次の各セクションを展開して 2023.2 エンベデッド ツールの新機能と拡張機能の詳細を確認してください。

Yocto プロジェクト

  • Yocto 4.1.4 (Langdale) へのマイナー バージョン アップグレード
  • AMD コンポーネントのアップグレードを統合
  • 動的コンフィギュレーションの実装
  • fpgamanager クラスの名前変更
  • 既存クラスを維持し、1 リリース期間の後方互換性に対応
  • Versal™ 向けクラシック SoC/セグメント化されたブート フローの初期サポート
  • fpgamanger_custom/dfx_user_dts クラスで 1 つ以上の dtsi ファイルに対するサポートを強化
  • README ファイルを改善および追加 (次のリンクから入手可能)
  • マシン コンフィギュレーション
    • zcu1275 と zcu1285 を削除
  • マルチメディア
    • Mali400 には Weston 9、Lima には Weston 10 をデフォルトで使用 (Mali400 は Weston 10 に非対応)
  • Kria
    • K24 および KD240 のサポートを追加
    • PetaLinux ramdisk の代わりに Yocto を使用
  • RISC-V ベアメタル ツールチェーン
    • rv32ima および rv32imc マルチライブラリ (multilibs) を追加
  • Gen-machine-conf:​
    • dt-processor スクリプトに、マシンごとのオーバーライド オプションを追加
    • dt-processor スクリプトにマシン継承オプションを追加

PetaLinux

  • MicroBlaze (MB) の NFS ルート サポートを導入
  • ユーザーがデザイン内の有効なメモリを選択した場合に起動プロセスが自動化される
  • HBM ブート プロセスが自動化
  • PetaLinux ツールでセグメント化されたブート フローのテンプレートをサポート
  • Ubuntu 20.04 LTS および 20.04.1 LTS バージョンの OS サポートを削除
  • Ubuntu 20.04.6 LTS および 22.04.2 LTS バージョンの OS サポートを追加
  • OPEN SUSE Leap 15.4 および AlmaLinux 9.1 バージョンの OS サポートを追加
  • gen-machine-conf を使用して Yocto マシン設定ファイルを生成する際に、特定の inherit conf ファイルを指定できる config オプションを追加
  • マシン設定ファイルを生成する際に追加の MACHINEOVERRIDES を指定できる config オプションを追加
  • PetaLinux にパスワード回復機能を実装 (再ビルド不要)
  • PetaLinux から新しい FPGA マネージャー テンプレート クラスを使用するプロセスへ移行 (詳細は UG1144 を参照)

デバイス ツリー ジェネレーター (DTG)

  • DTG に DCMAC サポートを追加
  • Versal 向けの新しいセグメント化されたブート フローに対応する DTG サポートを追加

インフラ全般

U-Boot

  • QSPI フラッシュに対するロック/アンロック機能をサポート
  • spi モジュールで、キャッシュをクリアするプロセスがキャッシュを無効にするプロセスへと変更
  • zynqmp の設定に USB に関する適切な依存関係を追加
  • zynq_gem ネット モジュールの MDC クロック分周値のハードコーディングを削除
  • Versal でドライバーが無効の場合、boot_targets のセットアップを削除
  • AMD ボード モジュール内でデバイス ツリーから bootscr フラッシュのオフセット/サイズを選択できるサポートを追加
  • spi-nor mtd モジュールにパラレル メモリおよびスタックド メモリのサポートを追加
  • spi-nor mtd モジュールに w25q256jwfim のサポートを追加

Versal 向け Arm トラステッド ファームウェア (TF-A):

  • 実行時における dtb 内の DDR アドレス予約機能を実装
  • SMCC ARCH SOC ID のサポートを追加
  • xlat_v2 へ移行
  • IRQ 配列をスイッチ ケースに変更
  • チップ ID 情報の取得をサポート
  • IPI の計算に関する問題を解決
  • ヘッダー内にローカル/リモート ID を設定

Zynq MP 向け Arm トラステッド ファームウェア (TF-A):

  • ヘッダー内にローカル/リモート ID を設定

Versal™ ブート、コンフィギュレーション、およびセキュリティ

  • Versal PLM を強化
  • Versal での IPI メッセージ フィルタリング サポートを追加
  • Versal の PLM デバッグ機能が改善

セキュリティ強化:

  • Versal での認証時間が短縮

Zynq MPSoC FSBL:

  • システムで UART のみ使用されている場合の出力問題を解決

Shim タイルでのリソース管理の強化:

  • リソース管理をサポートするための新たな測定基準を導入し、AIE のトレースおよびプロファイリング機能が改善。

DMA および AIE-ML 固有のステータス ダンプの追加:

  • Mem タイル情報など、AIE/AIE ML 内のバッファー ディスクリプターに関連する情報を提供するために、追加でレジスタを読み出すことで AIE ステータス レポート機能を強化。

AIE タイルのカーネル使用率の測定:

  • AIE タイル内のカーネル使用率を測定するために、占有率計算を容易にする Linux ランタイム関数を実装。

クロックゲートされたタイルに対するユーザー スペース アクセスの制御:

  • ユーザー空間のマッピングを削除して、クロック ゲーティングされたタイルでユーザー空間アクセスを制御。
  • クロック ゲーティングされたタイルへのアクセスによってトリガーされるエラー信号を無視。

ソフトウェア ライブラリ

XilSEM​

  • XilSEM クライアントに、R5-Split モードで FreeRTOS をサポートする機能を追加。
  • XilSEM コマンドに対する IPI メッセージ フィルタリング機能を実装。

Xen における PL011 の完全エミュレーション:

  • Xen を拡張して PL011 UART の完全なエミュレーションを提供することで、変更を加えずに既存のオペレーティング システムを Xen 環境で簡単に実行できる。

変更されていない OS との互換性向上:

  • PL011 UART ドライバーを備えた任意のオペレーティング システムを Xen VM 環境で実行できる。

Cortex-R52 の SMP 対応 Xen をサポート:

  • Xen で SMP (Symmetric Multi-Processing) が有効な Cortex-R52 をサポート。
  • RPU クラスター内の両方の Cortex-R52 コアで Xen を動作可能。
  • R52 コア間でのデバイスの割り当ておよびリソース保護の設定が容易になる。

Secure Xen における Virtio サポート:

  • Safe Virtio 向けの Xen サポートを追加し、Xen VM で Virtio デバイスを安全に使用できる。
  • Dom0 またはその他の DomU で Virtio バックエンドを実行できる。
  • Virtio バックエンドを実行するためのすべての権限が不要になり、安全性とセキュリティ レベルが向上。

  • Versal-Edge VDU Control-SW アプリケーションが Auto-Instance セレクション パラメーターをサポート。
  • ユーザーがビデオ デコーダーのデバイス ID を指定しない場合、制御ソフトウェア アプリケーションによって、現在の負荷状況に応じて適切なデバイスが自動的に選択される。

PL HLS Video IP を強化:

  • Frame Buffer Write IP に YUV_420_8bit 3planar フォーマットのサポートを追加。
  • Frame Buffer Read IP に YUV_420_8bit 3planar フォーマットのサポートを追加。

Linux:​

  • OSPI ドライバーにフラッシュ保護機能を追加。
  • 1G/10G スイッチング IP をサポート。
  • PTP Timer Syncer ドライバーに EXTTS のサポートを追加して強化し、PL Ethernet および PTP Timer Syncer ドライバーに PHC デバイス/インデックスのサポートを追加。
  • ベアメタル ドライバーと FreeRTOS に電源管理 (PM) フレームワークのサポートを追加。
  • RISC-V BSP サポートをアーリー アクセスとして提供。
  • Versal QSPI のフィードバック クロック チェックをサポートする機能を追加。
  • Versal、Zynq MP、Zynq、および MicroBlaze プラットフォーム向けに、System Device Tree を用いたワークフロー分離に対応 (2023.2 統合 Vitis プラットフォームで利用可能)。

ベアメタル、FreeRTOS:

  • ベアメタル ドライバーと FreeRTOS に PM フレームワークのサポートを追加。
  • RISC-V BSP サポートをアーリー アクセスとして提供。

  • PL HLS Video IP を強化:
  • Frame Buffer Write ベアメタル ドライバーに YUV_420_8bit 3planar のサポートを追加。
  • Frame Buffer Read ベアメタル ドライバーに YUV_420_8bit 3planar のサポートを追加。
  • PL Connectivity Video IP を強化:
  • HDMI 2.1 Tx ベアメタル ドライバーに VTEM パケット機能のサポートを追加。
  • HDMI 2.1 Tx ベアメタル ドライバーの EDID Parser に SCDB のサポートを追加。
  • Versal VEK280 ボード向けの HDMI 2.1 Tx Linux ドライバーに TMDS モード (4kp60) および RGB888 フォーマットのサポートを追加。
  • Versal VEK280 ボード向けの HDMI 2.1 Rx Linux ドライバーに TMDS モード (4kp60) および RGB888 フォーマットのサポートを追加。
  • DP 1.4 Rx Linux ドライバーに HDCP 2x のサポートを追加。
  • HDMI 2.0 Rx Linux ドライバーに HDCP 2x のサポートを追加。

Yocto、PetaLinux、DTG エンベデッド ツールのアップデート:

  • Yocto のマイナー バージョンを 4.1.4 (Langdale) にアップグレードし、AMD コンポーネントのアップグレードを統合。
  • Versal™ 向けクラシック SoC / セグメント化されたブート フローの初期サポートを開始。fpgamanager クラスを強化。

ブートローダーおよびファームウェアのアップデート:

  • U-Boot で QSPI フラッシュに対するロック/アンロック機能をサポート。

AI エンジン デバイス ドライバーおよびツール:

  • 多様な測定基準を導入し、AIE のトレースおよびプロファイリング機能を改善。
  • バッファー ディスクリプターとリソース管理に関する AIE のステータス レポート機能を強化。

マルチプロセッシング ソフトウェア - Xen:

  • PL011 UART の完全なエミュレーションにより、既存のオペレーティング システムを変更せずに実行でき、互換性が向上。
  • Cortex-R52 での SMP サポート、シンプルなデバイス設定、および安全性とセキュリティ レベルが強化された Virtio サポート。

ビデオ コーデック ユニット (VCU) ソフトウェア:

  • Versal-Edge VDU Control-SW アプリケーションが Auto-Instance セレクション パラメーターをサポート。
  • ビデオ デコーダー デバイス ID が指定されていない場合、システム負荷に応じて自動的にデバイスが選択される。

マルチメディア IP ドライバー (Linux/ベアメタル):

  • Frame Buffer Write/Read ベアメタル ドライバーにさまざまなビデオ フォーマットのサポートを追加。
  • HDMI 2.1 Tx および Rx ベアメタル ドライバーに新機能を追加。一部の Linux ドライバーに HDCP 2x のサポートを追加。

エンベデッド ソフトウェアおよびツール 2023.1 の新機能

次の各セクションを展開して 2023.1 エンベデッド ツールの新機能と拡張機能の詳細を確認してください。

Yocto プロジェクト

  • yocto バージョンを 4.1 (Langdale) にアップグレード
  • Langdale 向けにコミュニティ レイヤーを更新 (meta-jupyter、meta-ros、meta-openamp が含まれる)
  • ZCU670、VHK158、VPK120、VPK180、VEK280、AC710、KCU105、VCU118 向けの新しいマシン コンフィギュレーション
  • Linux、U-Boot、TF-A、Xen、Qemu、Gstreamer、Openamp/libmetal 向けに最新バージョンの AMD コンポーネントを統合

PetaLinux

  • PetaLinux ツールを新しい Yocto バージョン 4.1 (Langdale) にアップグレード
  • 新しいオペレーティング システムのサポート - Ubuntu 20.04.5、22.04 LTS、22.04.1、Alma Linux 8.7、Open Suse leap 15.3
  • VPK180、VEK280、ZCU111、VCK190、VPK180、ZCU104、SE7、SE9、K24c-SOM、K24i-SOM、KV240 スターター キット、および KD24 スターター キットの BSP サポートとアップデート

デバイス ツリー ジェネレーター (DTG)

  • オーバーレイ用にシンタックス シュガーを有効化
  • DFX/CSOC 用にカスタム DTSI フローを有効化

インフラ全般

U-Boot

  • U-Boot がメインの 2023.01 にアップグレード
  • Zynq MP: U-Boot コンソールのディスプレイ ドライバーを追加
  • Versal: Micron フラッシュ用の OSPI DDR サポートを追加
  • Versal: イーサネットで ADI PHY のサポートを追加

Arm トラステッド ファームウェア (TF-A)

  • TF-A が v2.8 のアップストリーム バージョンにアップグレード
  • Versal: マクロ名を一般的な名前に変更し、共通の場所に移動
  • Versal: 複数の割り込み処理に対応するためのインフラを追加

Versal™ ブート、コンフィギュレーション、およびセキュリティ

Versal PLM

  • Versal Net 用に APU IPI の警告ロジックを修正
  • スタック サイズを 1KB 増加
  • Image Store のインプリメンテーションを更新 - 詳細は UG1304 を参照

PMU ファームウェア (PMUFW)

  • TF-A が v2.8 のアップストリーム バージョンにアップグレード
  • Versal - マクロ名を一般的な名前に変更し、共通の場所に移動
  • Versal - 複数の割り込み処理に対応するためのインフラを追加

AI エンジン ドライバー – Linux

AIE-ML Linux のデバッグ

  • イベント トレースとプロファイリングのサポートを追加
  • Mem Tile イベント サポートを追加
  • Status Dump と sysFS のサポートを追加
  • V70 および VEK280 デバイスをサポート

AIE ドライバー コードについては、https://github.com/Xilinx/aie-rt/tree/main-aie を参照してください。

ソフトウェア ライブラリ

XilPLMI

  • セカンダリ SLR からの SSIT シングル EAM イベント転送のサポートを追加
  • Versal Net 用に CFI リードバック ロジックを修正
  • セカンダリ ブート モードの場合に SRST とマルチブート レジスタの更新をスキップ

XilLoader

  • PLM_SECURE_EXCLUDE が有効な場合でのコンパイル警告を修正

XilPDI

  • XilPdi_imghdr に PcrInfo 属性を追加

  • Zynq™ UltraScale+™ および Kria™ デバイスでの 22.04 の使用は現在認定プロセス中 (10 月末に完了予定)
  • https://ubuntu.com/download/amd-xilinx から入手可能

OpenAMP と LibMetal

  • Libmetal を 1.3.0 にアップグレード、Open-amp を 1.3.1 にアップグレード

Xen ハイパーバイザー

  • Xen を 4.17 に更新
  • Virtio-disk および Virtio-net のサポート

  • Gstreamer フレームワークをバージョン 1.20.5 に更新
  • AMD V4l2、DRM フレームワークを更新し、6.1 カーネルをサポート
  • VCU、PS_DP、および GPU Linux デバイス ドライバーを更新し、6.1 カーネルをサポート
  • VCU の新機能: control-sw レベルで、--decode-intraonly コマンド ライン オプションを使用してイントラ専用フレームのデコードが可能

Versal AI エッジ (VEK280):

  • VideoDecoderUnit (VDU) SW のサポート
    • Control-SW、OpenMAX IL、MCU ファームウェア バイナリ、およびカーネル モジュール ドライバーのソース コード リポジトリが公開
    • VDU のマルチストリームおよびマルチインスタンス デコードをサポート
    • サンプル デコーダー テスト アプリケーションをサポート

  • VCU 製品ガイド (PG252) アップデート
  • VVAS SDK v3.0 リリース
    • Vivado および PetaLinux v2022.2 をベースとしている
    • Vitis AI v3.0 に必要な機能が含まれる
  • Versal VDU (ビデオ デコーダー ユニット)
    • VDU 製品ガイド (PG414) のアップデート: 2023 年 7 月 8 日に利用可能
    • VDU のパブリック アクセス リリース: GitHub で公開

  • VCU TRD v2023.1 は、2023 年 5 月 10 日までにリリース

ベアメタル

  • lwip が 2.1.3 にアップグレード
  • lwip が強化され、PS SGMII 固定リンク、マルチ MAC、およびマルチ PHY コンフィギュレーションをサポート
  • FreeRTOS が 10.5.1 にアップグレード
  • WWDT Q&A モードのサポート
  • eMMC 5.1 HS400 モード サポート

Linux

  • Linux カーネルを 6.1 にアップグレード
  • AXI イーサネット phylink のサポート
  • Versal ピン コントローラーのサポート
  • GiGadevice OSPI および QSPI フラッシュ パートのサポート
  • eMMC 5.1 HS400 モード サポート
  • Versal プロダクション リリースに対応するクラシック SoC ブートのサポート

  • ZU+ 102/104/106 および VCK190 用の QNX BSP を提供 (FAE にお問い合わせください)
  • QNX による VCU、DPU のサポート - 「QNX ダウンロード センター」で製品版を入手可能

  • Yocto、PetaLinux
    • PetaLinux ツールを新しい Yocto バージョン 4.1 (Langdale) にアップグレード
    • VPK180、VEK280、ZCU111、VCK190、VPK180、ZCU104、SE7、SE9、K24c-SOM、K24i-SOM、KV240 スターター キット、および KD24 スターター キットの BSP サポートとアップデート
  • デバイス ツリー ジェネレーター (DTG)
    • DFX/CSOC 用にカスタム DTSI フローを有効化
  • AI エンジン ドライバー – Linux
    • VEK280 および V70 デバイスを含む新しいデバイスのサポートを有効化
    • SysFs およびイベント トレースを用いた AIE-ML の Linux デバッグ サポートを有効化 - https://github.com/Xilinx/aie-rt/tree/main-aie
  • AMD デバイス向けの認定 Ubuntu
  • Xen ハイパーバイザー
    • Xen を 4.17 に更新
  • 新しい VCU 機能
    • control-sw レベルで、--decode-intraonly コマンド ライン オプションを使用してイントラ専用フレームのデコードが可能

エンベデッド ソフトウェアおよびツール 2022.2 の新機能

次の各セクションを展開して 2022.2 エンベデッド ツールの新機能と拡張機能の詳細を確認してください。

Yocto プロジェクト

  • Versal 向けの従来の SoC fpgamanager bitbake クラスをサポート
  • Zynq MP の DFX 対応 fpgamanager 用 BitBake クラスをサポート
  • ROS 2 Humble 向け meta layer をサポート (Zynq MP、Versal 対応)
  • Kria SOM およびスターター キット向けの QSPI および SD カード イメージのビルドをサポート
  • Versal Net のイニシャル サポート

PetaLinux

  • Versal 向けの従来の SoC コマンド ラインをサポート
  • bootargs を上書きするのではなく、既存の bootargs に追加するオプション
  • petalinux-config の plm および psm-fw オプションに外部およびリモート ビルド サポートを追加
  • Ubuntu 18.04.06、20.04.4、および CENTOS/RHEL 8.6 の OS サポートを追加。centos/RHEL 7.8 および 8.1 のサポートを削除
  • VPK180 ES1 BSP、VHK158 EA BSP、VPK120 Prod BSP

デバイス ツリー ジェネレーター (DTG)

  • Versal 向けの従来の SoC サポートを追加
  • DTG でワイド concat ブロックをサポート

インフラ全般

U-Boot

  • Versal で EL2 から EL1 へ切り替えることで、EL1 アプリケーションを読み込んで実行できる
  • spi-nor フレームワークの各書き込みイネーブル コマンドに書き込みディスエーブル コマンドを追加
  • サブシステムのリブート時に USB を検出する問題を修正
  • キーボードやマウスなどの低速デバイスが接続されている USB ハブの近くで接続すると、USB フラッシュ ドライブが検出される問題を修正

Arm トラステッド ファームウェア (TF-A)

  • xck24 チップにデコーダーを追加
  • TF-A ハンドオフを実行するための新しい IPI コマンド (PM_LOAD_GET_HANDOFF_PARAMS) を実装

Versal

Versal™ ブートとセキュリティ

  • SSI Technology PLM – PLM 通信 (SLR 間通信)
  • PLM、ツールのバージョン管理
  • セキュア ロックダウン
  • DDR メモリを追加することなく、HBM にソフトウェアをロード可能
  • タンパーのトリガーとレスポンスに対応
  • SSI テクノロジ デバイスの HWRoT (ハードウェアによる信頼のルート)

Zynq™ UltraScale+™

PMU ファームウェア (PMUFW)

  • PinCtrl API による MIO トライステート有効化/無効化
  • ハードウェアの制限により、セルフ リフレッシュ時に CRC/Parity Retry 機能を無効化
  • イーサネットの起動およびオーバーレイ コンフィギュレーション オブジェクトの読み込みに関する不具合を修正

AI エンジン ドライバー – Linux

AIE ML デバイスのサポートを追加

  • ウィンドウ表示のイベント トレースの展開をサポート
  • 複数のアプリケーション スイッチによる性能向上
  • 新しいベクトル化された行列乗算サンプル コード (BSP から入手)

AIE エンジン ドライバー ベアメタル

  • AIE ML デバイスのサポートを追加

ソフトウェア ライブラリ

XilSEM

  • クライアント側とサーバー側の SSIT デバイスのサポートを追加、サンプルも提供
  • PLM SW トリガー イベント管理フレームワークを使用した A72 linux ユーザーへの XilSEM エラー通知を追加
  • GT アービトレーション タイムアウトの処理および通知機能を改善
  • EBD (エッセンシャル ビット データ) 分類のためのサンプルを提供

  • Zynq™ UltraScale+™ および Kria™ デバイスでの 22.04 の使用は現在認定プロセス中 (10 月末に完了予定)
  • https://ubuntu.com/download/amd-xilinx から入手可能

OpenAMP と LibMetal

  • A72 ベアメタルの Libmetal サポート

Xen ハイパーバイザー

  • vTPM サポート
  • 仮想 TPM デバイスへの Xen ドメイン アクセスでセキュア ブートなどを確保
  • 使いやすさ向上: パススルー DTB の自動生成
  • ImageBuilder と Lopper を使用して、Xen ドメインにデバイスを割り当てるためのパススルー デバイス ツリーを自動的に生成

  • VCU が AMD の低遅延モードにおいて 4:4:4 を実証: プロダクション リリース

VCK190 イーサネット TRD (IEEE Std 1588 リファレンス デザイン - 切り替え可能な 10/25G MRMAC)

  • デザインが 2022.2 にアップグレード

VCK190 マルチメディア TRD (Video+ML)

  • シングル センサー プラットフォームが 2022.2 にアップグレード
  • AIE を使用した 4K 画像処理のサポートを追加
  • 物体検出用に DPU を搭載

廃止された TRD

  • VMK180 PCIe TRD
  • VCK190 クワッド センサープラットフォーム
  • VCK190 HDMI プラットフォーム

注記: すべてのターゲット リファレンス デザインは、2022.2 のリリースから数週間後に提供される予定です。

ベアメタル

  • ARMv8 (Cortex-A53、Cortex-A72) の PMU カウンターの読み込みをサポート
  • PSI2C の SMBus サポートを追加
  • Micron 社製 OSPI フラッシュ デバイスの OSPI WP 機能をサポート
  • Cortex-A78 および Cortex-R52 のベアメタル BSP をサポート
  • Cortex-A78 および Cortex-R52 の FreeRTOS サポートを追加

Linux

  • Versal OCM EDAC のサポートを追加
  • GEM コモン MDIO バスのプローブ処理をサポート
  • Versal 向けの従来の SoC ブート サポート

  • ZU+ 102/104/106 および VCK190 用の QNX BSP を提供 (FAE にお問い合わせください)
  • QNX による VCU、DPU のサポート - 「QNX ダウンロード センター」で製品版を入手可能

  • エンベデッド ソフトウェアのビルド ツールとソフトウェア スタックのアップデート (毎年):
    • Linux カーネル - 5.15
    • Yocto プロジェクト: 3.4
    • GNU ツール チェーン - GCC 11.2
    • U-boot - 2022.01
    • デバイス ツリー コンパイラ - 1.6.1
    • Xen Hypervisor - 4.1.6
    • Arm トラステッド ファームウェア - 2.6
    • FreeRTOS - 10.4.6
  • AI エンジンのドライバーが更新され、AIE ML デバイスをサポート
  • Kria SOM のハードウェア機能および ROS2 レイヤーに対するデバイス ドライバーの追加サポート
  • Ubuntu ディストリビューション サポートが 22.04 LTS (Jammy Jellyfish) に対応
    • Zynq™ UltraScale+™ および Kria™ デバイスでの 22.04 の使用は現在認定プロセス中
  • VCU、マルチメディア デザイン、TRD が更新
  • DPU および VCU 対応の Zynq UltraScale+ (102、104、106) 用 QNX BSP を提供

エンベデッド ソフトウェアおよびツール 2022.1 の新機能

次の各セクションを展開して 2022.1 エンベデッド ツールの新機能と拡張機能の詳細を確認してください。

Yocto プロジェクト

  • aarch64 アーキテクチャ上で systemd をデフォルトの init マネージャーとして利用可能
  • オートログインを無効化 (アップストリームを変更)
  • 直接 root ログインを無効化 (アップストリームを変更)
  • Versal DFX (シングル スロット) をサポート
  • BOARD/BOARD_VARIANT の使用を廃止し、マシン継承モデルを採用

PetaLinux

  • 初回ログイン時にデフォルト ユーザーのパスワード設定が必要
  • MicroBlaze Lite アーキテクチャの使用を廃止
  • 新旧両方のボードで動作する共通の VCK190/VMK180 BSP

デバイス ツリー ジェネレーター (DTG)

  • AIE クロック情報の自動生成
  • Versal で DFX シングル スロットをサポート

インフラ全般

U-Boot

  • Zynq UltraScale+ pinctrl ドライバーを追加
  • Zynq UltraScale+ GPIO モードピン ドライバーを追加
  • SLG7XL45106 I2C GPO エキスパンダーのサポートを追加
  • ダイナミック PMU コンフィギュレーション オブジェクトを読み込むための電源ドメイン ドライバーを追加
  • USB2244 SD over USB を追加
  • USB5744 USB ハブ リセットを追加
  • ダイナミック SD コンフィギュレーションをサポート
  • EEPROM のマルチレコード FRU データから MAC アドレスを読み出し可能
  • GPIO 経由で PHY ノードから ethernet-phy-id を読み取り、PHY をリセット可能

Arm トラステッド ファームウェア (TF-A)

  • -mbranch-protection フラグを無効化 (GCC 11.2 で TF-A のサイズ増加の原因となる)
  • Versal で EEMI コマンドに対応するための共通インターフェイスを追加

Versal

PLM ブートをサポート

  • XilPLMI_v1.6 - XMPU/XPPU EAM エラーのエラー処理に対応
  • XilPLMI_v1.6 - 各 SSIT ノードに対して ssit_sync が有効
  • XilPM_v4_0 - Versal デバイスの SRST シーケンス
  • XilPM_v4_0 - XPPU/XMPU 保護の CDO コマンドを削除
  • PDI で CDO を使用することで可能
  • XilPM_v4_0 - AIE1 の動作時サポートを追加

Zynq™ UltraScale+™

FSBL

  • 0 以外のマルチブート オフセットによるセカンダリ ブート問題を修正
  • ZCU670 ボード サポートを追加

PMU ファームウェア (PMUFW)

  • 別のオーバーレイ コンフィギュレーション オブジェクトの書き込み許可を更新
  • ENABLE_DYNAMIC_MIO_CONFIG マクロのもとで、SD、GEM、USB の動的設定を可能にする IOCTL サポートを追加
    • デフォルトでは無効
  • 既存ノードのオーバーレイ コンフィギュレーションが複数回呼び出された場合にエラーが報告される
  • ENABLE_DDR_XMPU マクロを使用して、ユーザーが DDR の XMPU 設定を手動で有効にするオプションを追加
    • デフォルトでは無効

AIE クロック スケーリング

  • 実行時に、アプリケーションまたはツールで xbutil や XRTAPI を使用して AIE の周波数要件を変更可能
  • 実行時に、アプリケーションまたはツールで、次のように xbutil や XRTAPI を使用して AI エンジンの周波数を取得可能
  • AI エンジンの周波数を上下させることができる
    • 最大周波数はプラットフォーム設計で Vivado/Vitis で定義された設定に制限される。
  • xbutil サブコマンドを使用して AIE クロック周波数を設定または取得

ベアメタル エラー処理

  • ベアメタル用 AIE ドライバーにおいて、AIE エラーのレポート機能を追加
    • 以前は Linux でのみ使用可能
  • サードパーティ製 OS/RTOS の移植においてベアメタル エラー処理コードを参照用として使用可能

  • Ubuntu 22.04 LTS (Jammy Jellyfish) にアップデート
  • Kria SOM キットのベータ版リリース (5 月中旬予定)
  • Kria SOM キットおよび ZCU10x 評価ボードの最終版リリース (6 月中旬予定)
  • ZCU10x イメージに ZCU111 (Zynq UltraScale+ RFSoC) を追加

OpenAMP と LibMetal

  • Zynq UltraScale+ プラットフォームの APU と RPU 間の RPMsg に OCM メモリを使用可能
  • OpenAMP と libmetal を 2021.10 アップストリーム リリースに同期
  • Kria SOM プラットフォームで OpenAMP が利用可能

Xen ハイパーバイザー

  • VM-to-VM 間の通信メカニズムが改善
  • PV ドライバーが dom0less VM をサポート
  • 動作中の VM にプログラマブル ロジック ブロックを動的に割り当てることが可能

  • 低レイテンシの GOP アプリケーションで IDR フレームを動的挿入
  • VCU プロセッシングの 10 ビット YUV 4:4:4 サポート: プロダクション リリース
  • AMD 独自のエンコード/デコード用 YUV 4:4:4 ソリューション
  • V4L2、PS DisplayPort DRM、VCU カーネルのドライバーを更新して Linux v5.15 に対応
  • AMD の GStreamer が v1.18.5 にリベース
  • VCU のエンコーダー/デコーダー クロックの設定を vcu-modules に移行
  • VCU デバイス ツリーのノード定義でクロック名の順序とインデックスを変更
  • PS DisplayPort で 44.1k & 48k オーディオ サンプル レー トをサポート
    • IEC60958 に準拠

VMK180

  • PCIe TRD を 2022.1 用にアップデート

VCK190

  • クワッド センサー プラットフォーム: イメージ センサーからの 4 つのビデオ フィードに対してセマンティック セグメンテーションやオブジェクト検出を実行
  • シングル センサー プラットフォーム: イメージ センサーからのビデオ フィードに対して顔検出を実行
  • HDMI プラットフォーム: AIE を使用した 4K 画像処理を実行
  • MRMAC Quad Client 4x 10/25G MRMAC スイッチング機能
  • MRMAC IEEE 1588 タイムスタンプ機能

ZCU106

  • 旧 VCU TRD は 2022.1 ツール用にアップグレード
  • 新しいデザイン モジュール: VCU プロセッシング YUV 4:4:4 フォーマット

  • ソフトウェア スタック バージョン アップデート (年 1 回)
  • Linux カーネル 5.15、Yocto プロジェクト 3.4 Honister
  • Kria SOM のハードウェア機能に対するデバイス ドライバーの追加サポート
  • Ubuntu ディストリビューション サポートが 22.04 LTS (Jammy Jellyfish) に対応
  • VCU およびマルチメディア デザインの更新

エンベデッド ソフトウェアおよびツール 2021.2 の新機能

  • PetaLinux に MCS 生成のサポートを追加
  • Image.gz ファイルからの起動をサポート (Zynq UltraScale+ MPSoC および Versal アダプティブ SoC)
  • ソフトウェア スタック全体の IOCTL ベースのダイナミック リコンフィギュレーション
  • ZCU102、ZCU104、ZCU106、および Kria KV260 に対する Ubuntu 20.04 LTS の正式サポート
    • 詳細は、AMD Wiki (wiki.xilinx.com) を参照
  • FSBL (Zynq UltraScale+) および U-Boot における新しいフラッシュ デバイスをサポート
  • Linux マルチメディア インフラのサポートを強化
  • Xen 向けの ImageBuilder で SecureBoot (認証) をサポート
  • Xen におけるゲスト間の通信を強化
  • 最大 4Kp30 までの VCU エンコード/デコードに対応

エンベデッド ソフトウェアおよびツール 2021.1 の新機能

次の各セクションを展開して 2021.1 エンベデッド ツールの新機能と拡張機能の詳細を確認してください。

Yocto コンポーネント

PetaLinux

  • Zynq MP および Versal PetaLinux BSP は、小さな RAM ベースの rootfs から起動し、ext ベースのフル rootfs に切り替えます。デフォルトの rootfs 設定は、ext4 上のフル rootfs 用です。
    • ZCU102、ZCU104、ZCU106 は Vitis 対応のデザインと XSA を利用可能
    • 新しい ZCU670 BSP を提供
    • PetaLinux ツールには MicroBlaze 用にディストリビューション ブートがある
    • PetaLinux は、コンフィギュレーション中デフォルトで devtool の代わりに bitbake が使用される

AI エンジン デバッグ

  • AIE ステータス ダンプ用の SYSFS ノード

FSBL、PLM、BootGen (Boot)

  • ランタイム アプリケーションから DDR イメージ ストアを受け取るための PLM サポート
  • あるサブシステムが別のサブシステムのライフサイクルを管理するための許可とチェック
  • 異なるソフトウェア層でのイベント管理通知機能を追加
  • PLM との間で送受信される IPI メッセージに CRC 値を追加
  • ベアメタル アプリケーション対応の XilSecure クライアント サポート
  • PLM へサブシステムの再起動が正常に完了したことを通知
  • PLM の定期的なチェックで PSM の状態を確認
  • Vitis に Versal 用の Boot イメージ生成ウィザードを追加

PLM (ランタイム)

  • (PLM) NOC 非使用時の NOC ランタイム クロック ゲーティング
  • (PLM) PSM とのキープアライブ接続で Fusa に対応
  • (PLM) サブスクライブ/システム エラー通知 - カーネルでのサポート強化

4U-Boot

  • v2021.01 にアップグレード
  • Micron SPI フラッシュ デバイス対応の U-Boot でのブロック保護コマンドをサポート
  • zynqmp mmio_read および zynqmp mmio_write コマンドを使用することで、U-Boot からセキュア レジスタへのアクセスが可能

4Arm トラステッド ファームウェア

  • ATF でイベント管理インターフェイスをサポート
  • Arm トラステッド ファームウェア v2.4

Linux

  • Linux カーネル 5.10.x にアップデート
  • VFIO フレームワークのサポート - ユーザースペース アプリケーションが仮想メモリを IOVA アドレスにマッピング可能になる
  • DMABUF と DMA Fence のサポート - ユーザー スペース アプリケーションがカーネル空間のメモリを直接管理し、アプリケーションとドライバー間でバッファーを共有できる
  • リベース パッチを適用可能

FreeRTOS

  • FreeRTOS バージョンを 10.4.3 にアップグレード

Linux デバイス ドライバー

  • AXI イーサネット ドライバーを更新し、Linux のすべての ethtool 機能をサポート
  • Versal 向けに Linux EDAC ドライバーのサポートを追加

ベアメタル ドライバー

  • AXI Timer (Versal アダプティブ SoC) 用ベアメタル ドライバー
  • DWC3 ドライバーの ULPI リセット ロジックを変更

ライブラリ

  • アップデート済みのオープン リソース ライブラリ: binutils (2.35)、gcc (10.2)、gdb (9.2)、glibc (2.32)、newlib (3.3)、デバイス ツリー コンパイラ - v1.6.0

Xen ハイパーバイザー

  • Xen ハイパーバイザー - 4.14 にアップデート
  • DMA マスターを含む PL ブロックの新しい仮想マシンへの動的な割り当てに対応
    • FPGA Manager を使用して実行時に PL を構成し、その新しいブロックを新しい仮想マシンに割り当て可能
  • Xen キャッシュ カラーリング コンフィギュレーションで Xen PV ドライバーをサポート (PV ネットワーク、PV ブロック)
  • 新しい Xen ユーザー ガイド。リンク: https://xilinx-wiki.atlassian.net/wiki/spaces/A/pages/18842530/XEN+Hypervisor
  • PDF 形式: Xen ユーザーガイド

ソフトウェア スタック アップデート

  • Arm: ATF v.2.4
  • Yocto プロジェクト: 3.2 Gatesgarth
  • Denx: U-boot v2021.01
  • Xen: v4.14
  • Linux: v5.10.x

Zynq™ UltraScale+™ マルチメディアおよびビデオ コーディック ユニット

一般的な VCU アップデート

  • VCU で HLG (ハイブリッド ログ ガンマ) をサポート
  • ライブ ビデオ パイプライン (低レイテンシ Phase2 モード (@ Ctrl SW))
  • NTSC の解像度 (486i) が向上
  • ピラミッド型 GOP の動的な IDR フレーム挿入
  • IDR スライス タイプが強化
  • GStreamer 使用時のモノクロ (GRAY8/GRAY10) サポート
  • VCU PL DDR4 コントローラー IP の強化: ユーザーがカスタム DDR デバイスを追加できるようになった

VCU TRD デザイン (ZCU106)

  • HLG はフル パイプラインをサポート
  • SDI Rx (HLG) → エンコード → デコード → SDI Tx (HLG)

VCU ROI (Region of Interest) TRD (ZCU106)

  • Avnet Quadsensor カメラ入力
  • Vitis AI v1.4 ベース

4Power Advantage ツール: (ZCU111、ZCU208、ZCU216、(アダプティブ SoC): VCK190、VMK180)

  • Power Advantage ツールのサポートを拡大 (新しいツール リリース、プロダクション シリコン、新製品に対応)
  • アダプティブ SoC Python ライブラリを使用して、TRD やデモに電力測定機能を統合できる

混合セキュリティ: 低セキュリティの電源管理マスターを無効化

  • セキュリティ レベルの低い APU 電力管理を無効にして、ミックスド セキュリティに対応
  • セキュリティ レベルの低い APU リセットを無効にできる
  • フラグ選択による統合ツールのサポート

Versal の電源ドメイン: FPD、システム電源ドメイン

  • 次期リリースのディープ スリープ対応のツールとアーキテクチャ構築ブロック

BEAM (ボード評価および管理) ツールVCK190、VMK180

  • すぐに使用できる。ボード コンフィギュレーションおよびテストが可能
  • 開発/デモ用ダッシュボードへ簡単にアクセス可能: Versal 消費電力管理ツール、アダプティブ SoC コックピット、消費電力管理ダッシュボード (ベータ版)

Power Advantage ツール (SC): VCK190、VMK180

  • Versal に依存しないため、TRD/デモ/顧客デザインで利用可能
  • 統合アダプティブ SoC (BEAM ツール、ビデオ デモ、カット & ペーストの Python カスタマイゼーション Wiki)

アダプティブ SoC コックピット (一般公開に向けてセキュリティを更新)

  • Versal レジスタの表示と編集が容易。プロット機能とファイル機能。
  • レジスタの資料を参照
  • System Controller IP のダッシュボード用構築ブロック

消費電力管理ダッシュボード

  • ベータ版では、ドメインとアイランドの電源状態が一目でわかる。将来的にはクロックや性能にも対応する GUI を提供
  • 特定の Versal に依存しないため、任意の Versal アプリケーションの PM ステートを表示できる

HSDP/SmartLynq+ の EDT およびビデオ

デバッグ PCIe

  • PCIe インターフェイスを使用する PS 高速デバッグ (アーリー アクセス)
  • PCIe インターフェイスを使用する PL (ChipScope) 高速デバッグ (アーリー アクセス)
  • PCIe インターフェイスを使用する PS + PL デバッグ (アーリー アクセス)

Soft Aurora HSDP サンプル

VCK190/VMK180 (Versal™)

  • VMK180 TRD
    • VMK180 マルチメディア TRD (6 月終了)
    • VMK180 PCIE TRD (6 月終了)
  • VCK190
    • VCK190 イーサネット TRD (7 月終了)
    • DPU 搭載の VCK190 シングル センサー TRD (7 月終了)
    • DPU 搭載の VCK190 クワッド センサー TRD (7 月終了)
    • AI Tiler と Stitches 搭載の VCK190 HDMI TRD (7 月終了)

BEAM ツール

  • VCK190/VMK180 用 BEAM ツール (システム コントローラー イメージ) の最新ベータ版リリースの内容
    • Power Advantage ツール
    • ボード テスト
    • ボード コンフィギュレーション
  • プロダクション リリースは 9 月末

Zynq UltraScale+ RFSoC

  • RF DC 評価ツールにアップデート (RFSoC Gen1、Gen2、Gen3)
  • PetaLinux BSP にアップデート (RFSoC Gen1、Gen2、Gen3)
  • プロダクション サポート (RFSoC Gen 3)

エンベデッド ソフトウェアおよびツール 2020.2 の新機能

エンベデッド ソフトウェア:

  • AMD 統合インストーラーで PetaLinux を利用可能 (Linux のみ)
  • PetaLinux の資料 UG1157 と UG1144 を統合
  • アーキテクチャ別のバイナリ Linux ディストリビューションを提供 (petalinux.xilinx.com)
  • デバイス ツリー ジェネレーターで Linux kernel v5.0+ をサポート
  • デバイス ツリー ジェネレーターで複雑なマルチメディア パイプラインをサポート
  • Vivado CED で KC705、AC701、KCU105 PetaLinux BSP をサポート
  • Micron DDR の EOL リスク軽減 (KCU105、ZCU106、VCU118 PetaLinux BSP)
  • プロダクション Zynq UltraScale+ RFSoC Gen3 PetaLinux BSP

エンベデッド ソフトウェアおよびツール 2019.1 の新機能

エンベデッド Linux ツール

  • PetaLinux ツールは、AMD ダウンロード センターから入手できます。
    • GCC 8 シリーズ Toolchain 対応
    • ホスト OS のサポート
      • Red Hat/CentOS - 7.4、7.5、7.6
      • Ubuntu - 16.04.5 LTS、18.04 LTS
    • BSP サポート
      • SP701 (Spartan 7) – 最初のボード サポート
      • ZCU1275 (Zynq UltraScale+ RFSoC) – FMC アドイン カードによるイーサネット接続、および Uboot による TFTP ブート サポート
      • ZCU1285 (Zynq UltraScale+ RFSoC) – ラウンジ アクセスのみ

すべてのソースは AMD の GitHub ページで公開: https://github.com/Xilinx

ブートローダーおよびファームウェアのアップデート

  • FSBL アップデート
    • Vivado で AMD の評価ボード上の DIMM SPD データをサポート
    • PSU_DYNAMIC_DDR_CONFIG_EN Tcl パラメーターを使用して有効化
  • PMUFW アップデート
    • v1.6 に更新
    • PMUFW の安全性評価は現在進行中 (2019 年 7 月までに完了予定)

U-Boot および Arm トラステッド ファームウェア

  • U-Boot アップデート
    • USB 3.0 ホスト サポート
    • Multi-Master I2C サポート
    • XilSecure ベースの SHA および RSA オペレーション
    • フラッシュ デバイス アップデート
フラッシュ デバイス 密度 (Mb) [Voltage]
IS25LP128F 128 3.3
IS25WP128F 128 1.8
IS25LP256D 256 3.3
IS25WP256D 256 1.8
IS25LP512M 512 3.3
IS25WP512M 512 1.8
  • ATF アップデート
    • IPI メッセージの Checksum をサポート
    • クロッキング インフラストラクチャ用に AIP サポートを改善
    • 動作中のデバイス検出機能を拡張

マルチメディア フレームワークのアップデート

機能 Control
ソフトウェア
Gstreamer サポート
32 同期ストリーミング - 480p (エンコードおよびデコード)
CU Decoder – 動的な分解能変更サポート ×
VCU Encoder – 動的な分解能変更サポート ×
VCU Encoder – フレーム スキッピング サポート
VCU Encoder – テンポラル レイヤーの視覚的品質向上 (ピラミッド型 GOP のみ)
VCU PL DDR コントローラーのサポート (4KP60、4-2-2、10-bit、同時エンコード/デコード) - パブリック リリース
DCI 4K (4096x2160@60fps ) サポート (-2、-3 スピード グレード)
NAL ユニット挿入サポート ×
マルチ ストリーム オーディオおよびビデオのデコード/エンコード サポート ×
Capped VBR レート制御サポート

RTOS およびライブラリ

  • FreeRTOS アップデート
    • v10.1.0 に更新
  • LwIP アップデート
    • v2.1.1 に更新

OpenAMP & Xen アップデート

  • OpenAMP
    • ベアメタル アプリケーション対応の RPU マスター サポート
  • Xen ハイパーバイザー
    • 公式 Dom0-less サポート
    • ゲスト制御によるデバイスごとの電力管理 (EEMI ベース)

MicroBlaze ソフト プロセッサ

  • 64 ビット MicroBlaze サポートがパブリック リリース
    • AMD エコシステムで対応
    • ベアメタルおよび FreeRTOS BSP

Zynq UltraScale+ RFSoC アップデート

  • ツール サポート
    • Zynq UltraScale+ RFSoC Gen2 and Gen3 向け Vivado および XSDK のフルサポート
    • RF データ コンバーター評価ツール サポート
    • RF Analyzer サポート
    • Power Advantage Tool サポート
  • ランタイム ソフトウェア サポート
    • API がディザー トグルをサポート
    • SDFEC Linux カーネル ドライバーのアップストリーミングが開始