
- 新しいRyzen Embedded Rシリーズのシステムオンチップにより、最大2倍のコア数、強化されたRadeonグラフィックス、Windows 11のサポート、多用途なマルチディスプレイの構成を提供
AMD(米国本社:米カルフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO:リサ・スー)は本日、幅広い産業・ロボットシステム、マシンビジョン、IoT、シンクライアント機器向けに最適化した第2世代のミドルレンジSoC(システムオンチップ)プロセッサー、Ryzen™ Embedded R2000シリーズを発表しました。Ryzen Embedded R2000シリーズは、コア数を倍増し、前世代と比較して大幅な性能向上を実現しており、新しいR2514モデルは、同等のR1000シリーズ・プロセッサーと比較してCPUおよびグラフィックス性能が最大81%向上しています。また、「Zen+」コア・アーキテクチャーとAMD Radeonグラフィックスにより、ワット・パフォーマンスも最適化され、豊富で多彩なマルチメディア機能を実現します。Ryzen Embedded R2000プロセッサーは、最大4台の独立したディスプレイを鮮やかな4K解像度で駆動することができます。
Embedded R2000シリーズ・プロセッサーは、8スレッド、2MBのL2キャッシュ、4MBの共有L3キャッシュを備えた「Zen+」CPUコアを最大4個まで拡張可能です。これにより、組み込みシステムの設計者は、1つのプロセッシング・プラットフォームで性能と電力効率を拡張できる大きな柔軟性を得ることができます。
Ryzen Embedded R2000シリーズ・プロセッサーは、最大3200MT/sのDDR4デュアル・チャネル・メモリーと拡張I/O接続をサポートしており、R1000シリーズ・プロセッサーと比較してメモリーバンド幅が33パーセント、I/O接続が最大2倍向上しています。
AMDのコーポレート・バイスプレジデント兼アダプティブ&エンベデッド・コンピューティング・グループのジェネラル・マネージャーであるラジニーシュ・ガウルは、次のように述べています。「ロボット工学やマシンビジョンなどの産業用途やシンクライアント、ミニPC向けに、Ryzen Embedded R2000シリーズは性能と機能の水準向上をもたらします。Embedded R2000シリーズは、システム設計者により高い性能、最適化された電力、優れたグラフィックスのすべてを、シームレスなアップグレードパスにより提供します。」
製品仕様
モデル |
TDP |
コア / スレッド |
GPU |
ベースCPU |
L2 |
L3 |
発売時期 |
R2544 |
35-54W |
4 / 8 |
8 |
3.35 |
2MB |
4MB |
2022年 |
R2514 |
12-35W |
4 / 8 |
8 |
2.1 |
2MB |
4MB |
2022年 |
R2314 |
12-35W |
4 / 4 |
6 |
2.1 |
2MB |
4MB |
生産中 |
R2312 |
12-25W |
2 / 4 |
3 |
2.7 |
1MB |
2MB |
生産中 |
その他の主な機能と利点
- DisplayPort™ 1.4、HDMI™ 2.0b、またはeDP 1.3インターフェースにより、最大4台の独立したディスプレイを鮮明な4K解像度で駆動
- 最大16レーンのPCIe® Gen3、2つのSATA 3.0、6つのUSBポート(USB 3.2 Gen2および2.0)を備えた幅広い高速周辺機器とインターフェース
- OSは、Microsoft Windows® 11/10、Linux® Ubuntu® LTSをサポート
- AMD Secure Processorによる機密データ保護と実行前のコード検証、およびAMD Memory GuardによるリアルタイムDRAMメモリー暗号化により、エンタープライズクラスのセキュリティー機能をサポート
- 製品寿命は最大10年で、お客様に長期的なライフサイクル・サポート・ロードマップを提供
AMD Ryzen Embedded R2000シリーズは、6月21日から23日までドイツ・ニュルンベルクで開催される「Embedded World 2022」のAMDブース(ホール3A、スタンド239)で展示されます。Embedded Worldブースでの技術デモの一覧は、AMDのイベントページでご覧いただけます。
参考情報:
AMDについて
AMDは、ハイパフォーマンス・コンピューティング、グラフィックスと視覚化技術において50年以上にわたり革新をもたらしてきました。世界中の何十億人もの消費者、フォーチュン500企業、最先端の科学研究機関が、日常の生活、仕事、遊びを向上させるために、AMDのテクノロジーに頼っています。AMD社員は、可能性の限界を押し上げる高性能で適応性の高い製品開発に注力しています。日本AMD株式会社は、AMDの日本法人です。AMDのさらなる詳細については、AMDのウェブサイト、Facebookまたはツイッターをご覧ください。
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