テクニカル コンピューティング ワークロードの障壁を排除

テクニカル コンピューティングでは、スピードが鍵を握ります。お客様にとって、市場投入までの時間は克服しなければならない障壁であり、ハイパフォーマンス コンピューティング (HPC) サーバーが足を引っ張るようなことはあってはなりません。迅速なイテレーションとテストを妨げ、コストの増加、リソースの浪費が発生する要因としては、レイテンシ、帯域幅、ボトルネック、最適化にかかる時間の長さが挙げられます。

お客様は一般的に、以下のようなボトルネックを抱えています。

  • 制限: 一部のワークロードにおいては、各コアから十分なパフォーマンスを得ることができない場合があります。
  • レイテンシ: 低いほうが望ましいですが、膨大な量のデータを扱うアプリケーションでは十分に低いレイテンシが得られない場合があります。
  • 時間: 最適化と再構築には、お客様の貴重な時間が必要です。
  • リソース: 同じワークロードを少ないリソースでこなす。あるいは、大きなワークロードを同じリソースでこなすことが求められます。帯域幅は常に不足しています。

第 4 世代 AMD EPYC™ プロセッサ + AMD 3D V-Cache™ テクノロジなら、こうした制約を克服できます。

高速なテクニカル コンピューティング

第 4 世代 AMD EPYC™ プロセッサ + AMD 3D V-Cache™ テクノロジは、今日の問題を今すぐ解決するよう設計されています。世界最高のパフォーマンスを誇るテクニカル コンピューティング向け x86 CPU は、最大 96 個のコア、128 個の PCIe® レーン、12 チャネルの DDR5 メモリをサポートしています1。さらに、AMD 3D V-Cache テクノロジにより、お客様は 1152 MB の L3 キャッシュをワークロードに配分し、電子設計自動化 (EDA)、数値流体力学 (CFD)、有限要素解析 (FEA)、気象研究および予測 (WRF)、その他の複雑なテクニカル ワークロードで無比のパフォーマンスと低レイテンシを得ることができます。

ユーザーにとってのメリットは何でしょうか ? スタック最上位の 32 コア プロセッサで ANSYS シミュレーションを実行した際、競合製品に比べて最大 2.9 倍のパフォーマンスを発揮する、業界トップクラスのパフォーマンスです。

Bar chart comparing 4th Gen AMD EPYC 9348X and Intel Xeon Platinum 8462Y 32-core processor performance in ANSYS simulations.
脚注 2 を参照
Bar chart comparing top-of-stack 4th Gen AMD EPYC 9684X 96-core and Intel Xeon Platinum 8490H 60-core processor performance in ANSYS simulations.
脚注 2 を参照

新しい AMD EPYC™ プロセッサには設計と製品開発を効率化する高度な機能が備わっているため、お客様は製品を迅速に市場に投入できます。つまり、製品がより早く店頭に並ぶのです。ソフトウェアを支えるのはハードウェアです。ハードウェアは、コスト削減の機会、迅速なモデリングによるビジネス目標の達成、設計と結果予測の改善をもたらすインサイトにつながるからです。

第 4 世代 AMD EPYC プロセッサ + AMD 3D V-Cache テクノロジはこれらすべてを達成しつつ、サーバー効率の向上、TCO の削減、データセンターにおける同程度以下の消費電力でのパフォーマンス向上を実現する余力を持っています。つまり、少ないサーバー台数で同レベルのパフォーマンスを得ることができるため、必要なインフラストラクチャの量とそれに伴う CO2 排出量を削減することが可能です。

さらに、アップグレードは容易です。新しい AMD EPYC プロセッサなら、そのままで現行の x86 ソフトウェアを使用可能なため、複雑な再構成に費やす時間をビジネスの強化に充てることができます。

また、これらの新しい CPU は最先端のセキュリティ機能を持つ AMD Infinity Guard が搭載されており、ソフトウェアが起動、実行され、重要なデータを処理する際の潜在的な攻撃リスクを低減します。AMD Infinity Guard が実現するコンフィデンシャル コンピューティング ソリューションは、脅威からオンプレミスやクラウドのデータを保護します3

HPC は全業界においてイノベーション革命を引き起こしています。第 4 世代 AMD EPYC プロセッサ + AMD 3D V-Cache テクノロジを使用すれば、テクニカル ワークロードにおける障壁も克服できます。詳細は、AMD 担当者にお問い合わせください。

脚注
  1. SP5-165 - AMD EPYC 9684X CPU は世界最高のパフォーマンスを持つテクニカル コンピューティング向け x86 サーバー CPU です。比較は SPEC.org が 2023 年 6 月 13 日に公開した以下のレーティングまたは 1 日当たりのジョブ処理数の測定スコアを基にしています: SPECrate®2017_fp_base (SP5-009E)、Altair AcuSolve (https://www.amd.com/en/processors/server-tech-docs/amd-epyc-9004x-pb-altair-acusolve.pdf)、Ansys Fluent (https://www.amd.com/en/processors/server-tech-docs/amd-epyc-9004x-pb-ansys-fluent.pdf)、OpenFOAM (https://www.amd.com/en/processors/server-tech-docs/amd-epyc-9004x-pb-openfoam.pdf)、Ansys LS-Dyna (https://www.amd.com/en/processors/server-tech-docs/amd-epyc-9004x-pb-ansys-ls-dyna.pdf)、および Altair Radioss (https://www.amd.com/en/processors/server-tech-docs/amd-epyc-9004x-pb-altair-radioss.pdf)。アプリケーション テスト ケースのシミュレーションを 96 コア AMD EPYC 9684X 搭載 2P サーバーと最高パフォーマンスの 56 コア汎用 Intel Xeon Platinum 8480+ 搭載 2P サーバーまたはスタック最上位の 60 コア Xeon 8490H 搭載サーバーで平均速度を比較し、テクニカル コンピューティング パフォーマンスのリーダーを判定しました。AMD が定義する "テクニカル コンピューティング" または "テクニカル コンピューティングのワークロード" には、電子設計自動化、数値流体力学、有限要素解析、地震波トモグラフィー、気象予測、量子力学、気候変動研究、分子モデリング、または同様のワークロードが含まれます。結果は、シリコンのバージョン、ハードウェア、ソフトウェア構成、ドライバーのバージョンなどの要因により異なる場合があります。SPEC®、SPECrate®、および SPEC CPU® は、Standard Performance Evaluation Corporation の登録商標です。詳細については、www.spec.org をご覧ください。
  2. 2023 年 6 月 13 日時点。出典: ANSYS CFX https://www.amd.com/system/files/documents/amd-epyc-9004x-pb-ansys-cfx.pdf、ANSYS LS-DYNA https://www.amd.com/system/files/documents/amd-epyc-9004x-pb-ansys-ls-dyna.pdf、ANSYS Fluent https://www.amd.com/system/files/documents/amd-epyc-9004x-pb-ansys-fluent.pdf、OpenFOAM https://www.amd.com/system/files/documents/amd-epyc-9004x-pb-openfoam.pdf
  3. AMD Infinity Guard の機能は、AMD EPYC プロセッサの世代によって異なります。AMD EPYC プロセッサの Infinity Guard のセキュリティ機能は、サーバー OEM および/またはクラウド サービス プロバイダーにより有効化されている必要があります。これらの機能のサポートについては、OEM またはプロバイダーに確認してください。AMD Infinity Guard の詳細については、https://www.amd.com/ja/technologies/infinity-guard をご覧ください。GD-183