従業員 100 ~ 999 名の企業が抱える課題

中堅企業は、あらゆる顧客層の中でも特に大きな課題に直面しています。エンタープライズ レベルの需要があっても、それに見合う予算や人員を確保できないため、それをどう乗り越えるかという課題を抱えています。新しいワークロードの増加やレガシ インフラのモダナイゼーションのニーズ、ハイブリッド ワークやリモート ワークの拡大、さらに AI の普及により、企業は、競争力と俊敏性を維持するために最適な支援とテクノロジを必要としています。パートナーの皆さまも、きっと次のような形で中堅企業を支援していると思います。

老朽化したサーバーを更新する

増加し続ける電力コストを抑制する

新しいプラットフォームやシステムに移行しながら、セキュリティを維持する

膨らみ続けるライセンス費用を抑えられるソリューションを見つける

限られた予算と人員体制の中で、AI ワークロードに対応できる選択肢を増やす

現在、そして将来にわたってプラスの ROI をもたらす成果を提供する

AMD は、パートナーの皆さまが中堅企業に必要な価値を、大きな予算をかけずに提供できるよう支援します。その結果、より賢い事業運営と、成長につながる成果を実現できます。

中堅企業のモダナイゼーション

現在は、サーバーからローカル デバイスに至るまで企業全体のモダナイゼーションを進めるうえで、AMD テクノロジを選べば短期的な収益と長期的な価値を両立できるということを顧客に示す絶好の好機です。

AMD プラットフォームを活用することで、顧客は次のようなメリットを得られます。

システムを統合し、管理を簡素化して IT リソースを有効活用する

ワットあたりのパフォーマンスを高め、総所有コスト (TCO) を削減する

消費電力を抑え、持続可能性の目標達成を後押しする

従業員のダウンタイムとオーバーヘッドを軽減する

AI 支援による高いパフォーマンスと高度なコラボレーション、マルチタスク機能で、ハイブリッド ワーク チームの業務を支援する

新しいワークロードや AI の機会に応じて、柔軟にキャパシティを拡張する

パートナーの皆さまは、このようなメッセージを掲げて顧客に働きかけることで、顧客の物理スペースを節約すると同時に、長期的な生産性向上につながるビジネス インフラを変革できます。そして、数年にわたる大規模なリフレッシュ案件や、デバイスやデータセンター インフラ分野の潜在顧客の開拓にまで手を広げることができます。

AMD EPYC™ サーバー向け CPU によるパフォーマンスの変革

老朽化したサーバーに依存しながら、負荷の高いワークロードを稼働させている顧客にとって、AMD EPYC™ サーバー向け CPU は、中堅企業の可能性を広げる存在です。AMD 構成によっては物理サーバーの設置面積を推定で 87% 削減できることがわかっており、そうなれば、データセンター内の貴重なスペースを有効活用できます。1 実際に、32 コアの AMD EPYC™ 9355 サーバー向け CPU を 2 基搭載したサーバーは、同一の仮想マシン (VM) ワークロードを対象に競合製品の構成と比べたときに、サーバー台数を最大 35%、消費電力を最大 36% 削減できます。2 たとえば Nokia は、中核的なワークロードを AMD EPYC サーバー向け CPU に移行したことでサーバー使用量を 40% 削減し、TCO を大幅に削減しています。3

パフォーマンスの面で言うと、AMD EPYC サーバー向け CPU は顧客の期待に応えるだけの性能を備えています。AMD EPYC™ 9004 シリーズ プロセッサは、MySQL ベンチマークにおいて、高性能コンピューティング、仮想化、データベース トランザクションで競合製品を最大 2.7 倍上回るパフォーマンスを発揮します。4 GEAACCIONA をはじめとする企業は、生産性を大きく高めています。GEA は AMD EPYC サーバー向け CPU と AMD Radeon™ PRO ソリューションを活用し、数時間かかっていた動画制作時間を大幅に短縮しています。また、ACCIONA も AMD EPYC と AMD Ryzen™ Threadripper™ CPU を採用し、鉄道調査向け画像処理で 4 倍のパフォーマンスを達成しています。5、6

ご存じのとおり、AMD は AMD EPYC™ 4000 シリーズ サーバー向け CPU を採用したコスト効率の高いホスティング環境から、AMD EPYC™ 9000 シリーズ サーバー向け CPU が発揮する卓越したパフォーマンスを求めるハイパースケール環境に至るまで、幅広いプロセッサおよびグラフィックス アクセラレータ製品を提供しています。いずれも一貫したアーキテクチャと x86 互換性を備えています。7

AWS や Azure をはじめとするクラウド事業者の 950 以上の AMD 搭載インスタンスが利用可能です。これにより中堅企業は、自社にとって都合のよいタイミングでクラウドに移行でき、複雑さを増すことなく、各種のワークロードに応じてスケーリングできる臨機応変なハイブリッド戦略を実現できます。8

AMD 搭載デバイスで個々の従業員の生産性を向上

モダナイゼーションはデータセンターだけの話にとどまりません。顧客やそのチームが依存しているあらゆるデバイスにも広げていく必要があります。多くの中堅企業にとって、従業員エクスペリエンスは最優先事項です。チームは、どこで働いていても応答の即時性と信頼性が高く、業務を安全に進められるシステムを求めています。

パートナーの皆さまは、性能、携帯性、管理性のバランスが完璧で、かつ予算内に収まるデバイスを顧客が選択できるよう支援できます。

AMD PRO プロセッサは、余計なオーバーヘッドを発生させることなく、チームが必要とするパフォーマンスを提供します。長期にわたる高い信頼性、スムーズなデバイス管理、混在環境でも活用できる互換性により、AMD はビジネス コンピューティングの未来を支えます。さらに AMD Ryzen™ AI PRO プロセッサと組み込みのセキュリティ機能により、中堅企業は単に変化へ追随するだけではなく、他社よりも一歩前に踏み出すことができます。

あらゆる予算やユーザーのニーズに応じて、今日の主要 OEM が提供する幅広いデバイスに、AMD テクノロジが採用されています。したがって、顧客は、特定のベンダーやプラットフォームに縛られることなく、自社のチームが必要としているツールを使用できます。AMD Ryzen AI PRO プロセッサを搭載した将来性に優れたデバイスは、迅速な自動化やインテリジェントなコラボレーションを可能にし、エンタープライズ向け AI PC に搭載される NPU の中でも最高クラスの性能で、オンデバイスの生成 AI タスクを実行できます。9

コスト削減の観点で見ると、AMD Ryzen AI PRO プロセッサ搭載デバイスを導入した顧客は、競合ソリューションと比べて最大 5,300 万ドルにのぼる TCO 上のメリットを得られるという、独立系調査会社による調査結果が出ています。10 さらに、従来のプロセスと比較して導入時間を最大 41% 短縮できるという最近の調査結果もあります。そのため、IT チームは、オンラインでの業務と生産性の維持に費やす時間を短縮できます。11

AMD Secure Processor、AMD Shadow Stack、Memory Guard などの AMD セキュリティ機能により、ハイブリッド環境やリモート環境であっても、企業は攻撃や物理的な盗難、ファームウェア脅威から自社を保護できます。11、12、13

一方、AMD PRO の管理性は IT の展開と管理を簡素化し、オープン スタンダードに従ったリモートでの構成、展開、監視、トラブルシューティングを可能にします。複数ベンダーの混在環境や複数の管理コンソールに対応しているため、IT チームは展開を迅速化できます。

中堅企業の顧客の成功を支援

中堅企業の成功の土台となるものは、予算とニーズのバランス、複雑さを伴わない技術革新です。AMD を選ぶべき理由を顧客が理解できれば、その両方を実現できます。そして、それを実現できるのは、実績あるパフォーマンス、信頼できるセキュリティ機能、そして日々優れた成果を生み出す効率性を備えているからです。

サーバー環境の見直しを支援する場合でも、デバイスの更新をサポートする場合でも、AMD のテクノロジを生かして、顧客が常に最新のパフォーマンスと可能性を手にできるよう支援してください。

詳しくは AMD の営業担当までお問い合わせいただくか、AMD.com をご覧いただき、お客様とって何が可能なのかをご確認ください。

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脚注
  1. このシナリオには多くの仮定と推定が含まれており、AMD の内部調査と最良近似に基づいています。このシナリオ中に示される数値は、情報提供のみを目的とした例であり、実際のテストに対する意思決定の基礎としては使用しないでください。AMD サーバーと温室効果ガス排出量総所有コスト (TCO) 評価ツール (バージョン 1.12) では、2024 年 10 月 10 日時点において、SPECrate2017_int_base パフォーマンスで 391000 ユニットの TOTAL_PERFORMANCE を実現するために必要となる特定の AMD EPYC 搭載および Intel® Xeon® CPU 搭載のサーバー ソリューションを比較しています。この推定値は、スコア 391 のレガシ 2P Intel Xeon 28 コア Platinum_8280 搭載サーバーと、スコア 3000 の 2P EPYC 9965 (192 コア) 搭載サーバーを比較したもので (https://www.spec.org/cpu2017/results/res2024q4/cpu2017-20240923-44837.pdf)、さらにスコア 1130 の 2P Intel Xeon Platinum 8592+ (64 コア) 搭載サーバーへのアップグレードを比較しています (https://spec.org/cpu2017/results/res2024q3/cpu2017-20240701-43948.pdf)。2P EPYC 9965 の実際の SPECrate®2017_int_base スコアは、OEM の公表値によって異なります。環境負荷の試算は、このデータを活用し、『2024 International Country Specific Electricity Factors 10 – 2024 年 7 月』の国/地域特定の電力係数、および米国環境保護庁の Greenhouse Gas Equivalencies Calculator を使用しています。その他の詳細については、https://www.amd.com/en/legal/claims/epyc.html#q=epyc4#SP9xxTCO-002A をご覧ください
  2. 9xx5TCO-012: このシナリオには多くの仮定と推定が含まれており、AMD の内部調査と最良近似に基づいています。このシナリオ中に示される数値は、情報提供のみを目的とした例であり、実際のテストに対する意思決定の基礎としては使用しないでください。AMD サーバーと温室効果ガス排出量総所有コスト (TCO) 評価ツール (バージョン 1.42) では、2025 年 4 月 23 日時点において、SPECrate®2017_int_base で 16740 ユニットの TOTAL_PERFORMANCE を達成するために必要な AMD EPYC ベースおよび Intel® Xeon® CPU ベースのサーバー ソリューションを比較しています。この分析では、SPECrate2017_int_base のスコアが 969 の 2P 32 コア AMD EPYC_9355 サーバー (https://spec.org/cpu2017/results/res2024q4/cpu2017-20241104-45168.pdf) と SPECrate2017_int_base のスコアが 558 の 2P 32 コア Intel Gold_6530 サーバー (https://spec.org/cpu2017/results/res2024q2/cpu2017-20240408-42740.pdf) を比較しています。環境負荷の試算は、このデータを活用し、「Country Specific Electricity Factors – 2024」の国/地域特定の電気要因、および米国環境保護庁の Greenhouse Gas Equivalencies Calculator を使用しています。SPEC®、SPECrate®、および SPEC CPU® は、Standard Performance Evaluation Corporation の登録商標です。詳細については、www.spec.org をご覧ください。HPE VM Essentials は、Hewlett Packard Enterprise Corporation の商標です。詳細については、www.hpe.com をご覧ください。その他の詳細については、https://www.amd.com/en/claims/epyc.html#q=9xx5TCO-012 をご覧ください
  3. Nokia Core Networks 事業は、電力使用量と CSP のコストを削減するために AMD EPYC プロセッサを採用 (2022 年) https://www.nokia.com/newsroom/nokia-core-networks-business-chooses-amd-epyctm-processors-to-help-lower-energy-use-costs-for-csps
  4. SP5-071A: MySQL® 8.0.17 OLTP の比較は、2022 年 12 月 10 日に AMD が測定したスコアの中央値に基づいています。仮想化 HammerDB TPROC-C (400 WH と 64 ユーザーの KVM ハイパーバイザー仮想化サーバー環境) を実行して、2P EPYC 9654 と 2P Xeon Platinum 8380 を比較しています。システム構成: 2P AMD EPYC 9654 96 コア プロセッサ、24 x 32 GB DDR5-4800、8 x 3.2 TB (プロダクション プラットフォーム)、1 x 25 GBE Mellanox Technologies MT27710 ファミリ [ConnectX-4 Lx]、BIOS RTI1002E、AMD Titanite および 2P Intel(R) Xeon(R) Platinum 8380 CPU @ 2.30GHz、16 x 32 GB DDR4-3200、8 x 3.84 TB (Kioxia KCD6XLUL3T84)、1 x 25 GBE Mellanox Technologies MT27710 ファミリ [ConnectX-4 Lx]、BIOS 1.1a Supermicro SYS-620U-TNR。両方のシステムで Ubuntu® 22.04.1、SMT オン、VM あたり 1 コンテナー、10 VM、各 16 vCPU、32 GB ram、100 GB ディスク、HammerDB バージョン 4.5、MySQL バージョン 8.0.17、Hypervisor QEMU KVM を使用。導入効果: 2x AMD EPYC 9654 (~4,851,655 TPROC-C tpm/~2,087,994 NOPM) 対 2x Xeon Platinum 8380 (~1788730 TPROC-C tpm/~770,179 NOPM)。tpm/NOPM パフォーマンスは約 2.71 倍という結果となりました。実際の結果と異なる場合があります。
  5. GEA、AMD と提携し、クリエイティブ分野の卓越性を紹介 (2024 年、出典: AMD) https://www.amd.com/en/resources/case-studies/global-entertainment-awards.html
  6. ACCIONA が AMD を採用して持続可能なインフラストラクチャの建設期間を短縮 (2025 年、出典: AMD) https://www.amd.com/content/dam/amd/en/documents/resources/case-studies/acciona-case-study.pdf
  7. データベースのワークロードに AMD EPYC プロセッサが最適である 5 つの理由 (2024 年、出典: AMD EPYC) https://www.amd.com/content/dam/amd/en/documents/epyc-business-docs/other/choose-amd-epyc-processors-to-transform-your-database-workloads-listicle.pdf
  8. AMD Ryzen™ AI PRO 300 シリーズ プロセッサの NPU は、ピーク時に最大 55 TOPS を提供します。現時点で確認可能な企業向けシステムの TOPS の中で最大値です。AI PC とは、ニューラル プロセッシング ユニット (NPU) 搭載プロセッサを採用したノート PC です。
  9. AMD Ryzen™ AI PRO 300 シリーズ プロセッサの NPU は、ピーク時に最大 55 TOPS を提供します。現時点で、企業向けシステムに搭載されている TOPS の中で最大です。AI PC とは、ニューラル プロセッシング ユニット (NPU) 搭載プロセッサを採用したノート PC です。
  10. 22W、Radeon™ 880M グラフィックス、32 GB RAM、512 GB SSD、VBS=ON、Windows 11 Pro を搭載したシステムと、vPro 対応 Intel Core Ultra 7 165U プロセッサ (15W)、Intel Iris Xe グラフィックス、32 GB RAM、512 GB NVMe SSD、Microsoft Windows 11 Enterprise を搭載した Dell Latitude 7450 を比較 (両システムとも IT イメージを適用)。総コスト削減額の算出では、従業員 25,000 人の企業を例に、従業員 1 人あたりの初期システム導入コストと、一般的なオフィス業務におけるマルチタスク性能を基にした時間価値の節約を比較しています。
  11. GD-72: AMD Secure Processor は、AMD が設計した各システムオンチップ (SoC) および ASIC (特定用途向け集積回路、Application Specific Integrated Circuit) に統合された専用オンチップ セキュリティ プロセッサです。ハードウェアに固定された信頼の基点 (Root of Trust) によるセキュア ブートを可能にし、セキュア ブート フローを介して SoC を初期化し、分離された信頼できる実行環境 (TEE) を確立します。
  12. GD-206: AMD Memory Guard による完全なシステム メモリ暗号化は、AMD Ryzen PRO、AMD Ryzen Threadripper PRO、AMD Athlon PRO プロセッサに含まれています。OEM による有効化が必要です。製品を購入する前に、システム メーカーにお問い合わせください。
  13. 3GD 202: Microsoft Pluton は、Microsoft が所有し、AMD にライセンス供与されたテクノロジです。Microsoft Pluton は、米国およびその他の国における Microsoft Corporation の登録商標です。詳細については、https://www.microsoft.com/en-us/security/blog/2020/11/17/meet-the-microsoft-pluton-processor-thesecurity-chip-designed-for-the-future-of-windows-pcs/ をご覧ください。Microsoft Pluton セキュリティ プロセッサは、OEM による有効化が必要です。製品を購入する前に、OEM メーカーにお問い合わせください。AMD は、第三者の主張を独自に検証していません。