競争は皆のためになる
ここ 10 年で、テクノロジ ユーザーの目の前には新しい製品やアプリケーションの胸躍る選択肢が登場しており、そのおかげで、ビジネスでも日常生活でも、より高速で信頼性の高いサービスが提供されるようになりました。このように変化の激しい市場における課題に直面し、撤退や廃業を余儀なくされたテクノロジ企業もある中、今日の AMD はこれまで以上の強さを得ています。
AMD は、業界屈指の競合他社や非常に困難な課題に挑み、お客様による目標達成の支援に努めることで、製品から企業文化、経営陣に至るまで、よりスマートで、機敏で、対応力に優れた企業へと成長してきました。
競争がもたらすメリット
スポーツとビジネスのどちらの世界でも、競争は健全で、力を引き出す、魅力的なものであるべきです。参加者が公平な条件下でそれぞれの才能、準備、粘り強さを活かすという、この精神こそ、自己ベストの更新、記録の樹立、歴史的な偉業を生み出す原動力です。
ビジネス リーダーが、調達プロセスや購買の意思決定に真の競争によるメリットを取り入れるようになれば、組織の競争力が高まり、ひいてはほかの組織や競合他社が使用している最先端技術にも競争原理が拡大するようになります。
成長を PC 市場の先へ
当社による最新のイノベーションは、没入型および直観型コンピューティングやデータ分析などの新興分野で、皆様の可能性を広げます。これにより、AMD ベースのソリューションにおけるカスタマー サービス、総所有コスト (TCO)、セキュリティ、信頼性が飛躍的に向上しています。こうした成果を当社は誇りに思うと同時に、業界全体としての成功を目指し、皆様を次なる革命的なコンピューティングの時代へと牽引しようと考えています。
厳しい予算枠の中でより大きな価値を
競争により、皆様には組織の予算と具体的なニーズに合った最高のコスト効果が得られます。これは、公的資金の責任ある支出においてとりわけ重要です。
地域のテクノロジ依存型産業の強化
真の競争下で選択するという状況は、価格設定の抑制と均衡を生み出すのみならず、(さらに重要なこととして) 皆様、そして皆様の顧客にとっても、カスタマイズされたソリューションの品質、独自機能、入手性の向上をもたらします。
公共調達
世界各国の政府調達方針では、コンポーネントレベルでの競争要件の採用が進んでいます。これは、公共投資に競争に基づく最善の選択肢と価値がもたらされるよう、特定のパーツ (高コストで重要な機能を持つコンポーネント) については、購入を個別に検討する必要があるからです。
たとえば、ボーイング社とエアバス社はどちらも民間航空業界向けにジェット機を製造しています。その設計においてコストが最大のコンポーネント、すなわちエンジンは、さまざまなサードパーティ サプライヤー (IAE、Pratt & Whitney、GE など) が製造しています。特定のエンジン モデルの特長、効率、コストは航空機全体の競争力に大きな影響を与えることから、このコンポーネントは専門の慎重な審査を受けます。
コンピューティングの世界の場合は、OEM が航空機メーカーに、マイクロプロセッサ企業がエンジン メーカーにあたります。ノート PC、デスクトップ、サーバーに搭載される CPU や GPU も、コア機能、特長、全体的なシステム コストを同様に左右します。
仕様、ベンチマーク、独自規格
競争の真のメリットを享受するには、調達基準の定義に使用される仕様、ベンチマーク、規格の選定が公平である必要があります。コンポーネントの動作の評価に、偏りや、独自要件による排除があってはいけません。また、スコアリングと仕様の要件には、皆様の具体的な環境における実際のワークロード ニーズも反映されているのが理想的です。
コンプライアンス
コンポーネントレベルでの競争は、多くの国や地域で既に規制の一部となっています。そうした規制に自主的に準拠することは、競争下での選択によるメリットをもたらすばかりか、透明性が高く監査可能なプロセスを支えて、将来的な精査や異議申立てを受けるリスクの回避に役立ちます。
入札におけるベスト プラクティス
- ブランド名や製品名を決して使用しない。使用することは、適用法で禁止されている可能性があるうえ、競争と選択の幅を著しく狭めます。
- 技術要件の記述には必ずオープン スタンダードを使用する。独自規格は競争や選択の幅を著しく狭めるだけでなく、ロックイン効果も生み出し、製品のライフサイクルの間に柔軟性を低下させたり失わせたりします。
- PC のシステム パフォーマンスの記述にはベンチマークを使用する。ベンチマークは、皆様のユーザー シナリオ (つまり、一般的なオフィス アプリケーションを使用したパフォーマンス評価には Futuremark® PCMark® などのオフィス ベンチマークを使用するということ) に合致し、それに特化したものである必要があります。可能であれば、複数のベンチマークを使用してください。
- 特定の製品に固有の技術要件 (メモリおよびバス テクノロジ、キャッシュ サイズ、クロック周波数、プロセス テクノロジ (ナノメートル)、独自のシステム管理ユーティリティ (Intel® vPro™ など)、機能セット、ノート PC 用の専用ドッキング テクノロジ) を使用しない。
世界各地の政策リスト
欧州連合: コンポーネント ベンダーの非差別に関する欧州司法裁判所の先決裁定
シンガポール: 財務省の公共調達ハンドブック
これまでの法的な取り組み
AMD は長年にわたり、透明性と競争を重視する業界慣行と自主的な法令準拠を推進してきました。組織や消費者が保護され、干渉なく自由に選べる最善の選択肢が得られるよう、世界中の関係規制機関と協力しています。
Intel をめぐる独占禁止法関連の裁定
2009 年 11 月 12 日、AMD と Intel Corporation は包括的和解合意を発表しました。両社はこの合意をもって、独占禁止法や特許のクロスライセンスをめぐる紛争を含めて、両社間で未解決だったすべての法的紛争に終止符を打ちました。Intel は、AMD に 12 億 5,000 万ドルを支払ったほか、2019 年 11 月 11 日まで効力のある重要な基本ルールを遵守することに同意しました。 また、Intel は 2010 年 10 月に米国連邦取引委員会との間で同意命令に合意しました。この命令は 2020 年 10 月 29 日まで効力があり、x86 半導体市場における競争を促進するためにさらなる制限と要件を課すものでした。