AMD Ross logo

概要

AMD Ross™ Agentic AI Assistant とは

AMD Ross™ は、AMD エンベデッド ツールを使用した開発者の作業を自然言語による対話を介して支援できるよう設計されたエージェント型 AI アシスタントです。エラー メッセージの読み解き、性能や消費電力などの特性に関する設計の最適化、ハードウェアでの設計のデバッグなど、一般的な開発課題への対処に役立ちます。

AMD Ross は、信頼できる AMD の知識を検索し、サポート対象のエンベデッド ツールと対話し、実証済みのワークフローを実行して、望ましい結果の品質 (QoR) 目標に向けてシステムを設計、デバッグ、最適化できるよう開発者を支援します。

AMD Ross は、次の 4 つのコンポーネントを組み合わせて、AI 支援によるエンベデッド開発ワークフローをサポートします。

AMD エンベデッド ツール用 MCP サーバー

MCP サーバーは、サポートされている AMD エンベデッド ツールに AMD Ross を接続し、ツール セッションとの自然言語での対話と、関連ドキュメントへのアクセスを可能にします。

AMD ナレッジ ベース

AMD ナレッジ ベースは、AMD Ross による検索拡張生成 (RAG) を使用して、サポート対象公開文書を検索できるようにします。サポートされている環境に合わせて、クラウドでもローカルでもアクセスできます。

エージェント スキル

エージェント スキルとは、エキスパート作成の構造化された共有可能ワークフローであり、このワークフローで、AMD エンベデッド ツールを使用して、サポート対象の設計タスク、最適化タスク、デバッグ タスクを通じて LLM をガイドします。

サンプル デザイン

サンプル デザインはすぐに実行できるテスト済みのリファレンス デザインで、サポート対象開発ユース ケースにエージェント スキルをどのように適用するかを示します。

AMD Ross のメリット

AMD Ross は、特化されたツールの専門知識、AMD の知識、エキスパート作成のエージェント スキルを組み合わせて、複雑なエンベデッド開発ワークフローを自動化できるようにします。再利用可能なガイド付きワークフローと AMD の知識により、LLM に適切なコンテキストが提供されるため、精度を向上させ、トークン使用を最適化できます。

複雑なエンジニアリング ワークフローを高速化

すぐに実行できるサンプル、エキスパート作成のエージェント スキル、標準化された MCP サーバーを使用することで、反復可能なタスクを自動化し、複雑なエンジニアリング ワークフローを前進させることができます。

専門知識をチーム全体に拡大

エキスパート作成の手順を、AMD の知識に裏打ちされた再利用可能なエージェント スキルに変換し、実証済みのワークフローや開発慣行をチームがいっそうの一貫性を持って適用できるようにします。

エンドツーエンドの開発ワークフローを実現

ハードウェア設計やエッジ AI の実装からソフトウェアの開発と導入まで、サポート対象のさまざまなエンベデッド開発段階で自然言語での対話を使用できます。

仕組み

何でも聞いてみましょう。簡単なところから始めて、好きなだけ深掘りしてください。それぞれのレイヤーはその直前のレイヤーを土台として築かれます。

選択

独自の IDE/CLI と望ましい LLM

好みの IDE/CLI を使用し、要件に基づいて適切な LLM を選択します。


VS Code | Cursor | Devin | Claude Code | Copilot CLI | Codex CLI

問いかけ

AMD の知識

リアルな質問。エキスパートの回答。エージェントは、信頼できる文書を何千件と検索し、根拠のある回答を出典付きで返します。


ツールのインストールは不要。設定して尋ねるだけです。

実行

AMD エンベデッド ツールを駆使

ライブ ツール セッションに接続し、コマンドを対話形式で実行します。プロジェクトを開いたり、使用率を確認したり、レポートを読んだりできます。コマンド構文を覚える必要はありません。


自然言語での対話を通じて AMD エンベデッド ツールにアクセスできます。

自動化

スキル主導のワークフロー

スキルとはエキスパート作成の手法ファイルのことで、設計ワークフロー全体の正確なコマンド、分析戦略、修正パターンがエンコードされています。


スキルを使用して、設計を分析、デバッグ、最適化します。

開発を開始

次のようなシンプルな手順で開発をスタート

始める前に – 前提条件:
  • Vivado™ ツールや Vitis™ ツールなど、必要となる AMD ツールをダウンロードおよびインストールし、ライセンスを取得してあること。
  • VS Code、Cursor、Devin、Claude Code、GitHub Copilot CLI、Codex CLI など、互換性のある IDE/CLI クライアントをインストールしてあること。
  • オープンウェイト モデルかフロンティア モデルかを問わず、望ましい LLM へのアクセスを確保してあること。

手順 1

選択した MCP サーバーをダウンロードします。

AMD 資格情報を使用してサインインし、オペレーティング システム (Windows® または Linux®) 用の MCP サーバー実行ファイルをダウンロードします。

手順 2

エージェントのスキルとサンプル デザインを取得します。

さまざまなワークフローに対応するエージェント スキルが GitHub リポジトリに保存されています。この GitHub リポジトリを複製するか、ZIP ファイルをダウンロードして、サポート対象のエンベデッド ツール用のエージェント スキル、文書、デザイン サンプルにアクセスします。

手順 3

最初のワークフローを実行します。

サンプル デザインに従って、AMD ツールでエージェント型 AI への第一歩を踏み出します。

セットアップ オプション

VS Code ユーザー専用の代替セットアップ:

ダウンロードと設定が、シンプルなワンステップのセットアップになっています。VS Code 拡張機能 (.vsix) をダウンロードおよびインストールすることで、Vivado MCP サーバーと RAG 対応の AMD ナレッジ ベースにアクセスできるようになります。

AMD ナレッジ データベースへのアクセス

エアギャップ ソリューション:

Ross を使用したエージェント型 AI ワークフローの実行と、AMD ナレッジ ベースへのアクセスを、インターネット接続なしで実行するには、データベースをエンベデッド モデルおよび MCP サーバーと共にデプロイしてから、お使いのハードウェアおよびネットワーク ポリシーに適した任意の応答生成モデルで使用します。詳しいセットアップ ガイドと関連リソースは GitHub に用意されています。

よくある質問 (FAQ)

サポートされているバージョンは AMD ツールによって異なります。

  • Vivado™: 全バージョン
  • Vitis™ HLS: バージョン 2025.2 以降

AMD Ross Agentic AI Assistant は、クライアントに依存しません。MCP サーバーと互換性があれば、任意 IDE または CLI ツールを選択して使用できます。

いいえ。HLS スキルは、MCP ではなく、標準的なコマンドライン ツール (v++、vitis-run) を介して、ソース コードと HLS プロジェクト ファイルを直接操作します。

AMD Ross のリリース サイクルは月単位です。なお、この Ross リリースは、通常の AMD Vivado/Vitis ツール リリースとは別個に公開されます。

追加ライセンスは必要ありません。必要なのは、使用する AMD ツールに適切なライセンスのみです。

SKILL.md は、AI エージェントに特定の FPGA 設計タスクの実行方法を教える、構造化された命令ファイルです。ステップバイステップのワークフロー、解釈ガイド、修正の推奨事項が含まれています。エージェントはこれらのファイルを読んで、その分野の専門知識を得ます。これらのスキルは、ワークスペースの .claude/skills/ にあります。

スキルは、オープンな Agent Skills 標準に従っています。既存のスキルを拡張したり、独自のスキルを作成したりできます。

*** AI ワークフローは非決定論的です — 実行、モデル、プロンプトの表現ごとに結果が異なる場合があります。