数字で見る: 新しいサーバーがお客様にもたらす利益はどれくらいか?

市場は絶えず変化しています。各業界は AI と新しいテクノロジの強烈な影響を受けており、かつてないほどのスピードでデータと分析を処理できるようになっています。そんな中、お客様の多くが未だに "従来のやり方" のままでいる可能性があります。本記事では、そうした現状と、そのようなお客様にどのように AMD テクノロジを紹介し、データ ワークフローの変革と生産性の進化につなげられるのかを説明します。

"QRZ コンピューティング社" の CIO、"Bill"

Bill は架空の CIO ですが、AMD のお客様によく見られる典型的なケースになります。Bill が所属するのはシニア リーダーシップ チームであり、その任務は自社が業界内での競争力を維持できるようにすることです。そのためには、自社で使用しているハードウェアの稼働を維持できるようにするだけでなく、前年の成果に対しても、同じ分野の同業他社に対しても、ビジネスの競争力を高めることが求められます。

ただし、1 つ問題があります。

Bill の架空の会社は何年も前に購入したレガシ ハードウェアで事業を運営しています。つい最近までは、会社のニーズに対応するのにそのハードウェアで十分でした。それが、AI が登場し、これまでにない量のデータがロードされるようになったため、Bill と彼のチームは、拡大し続けるワークロードに今あるインフラストラクチャで対応するのはもう限界であることを悟りました。

もっとも、すでに問題は生じていました。

古くなったシステムの定期的なメンテナンスは財政的な負担が非常に大きく、毎年かなりのコストがかかっています。また、予期しないダウンタイムといった中断や効率低下がさらに問題を悪化させています。

Bill は他にも課題を抱えています。予算が年々厳しくなっているのです。現在、彼のチームには新しい IT イニシアチブを導入できるような電力もスペースも余っていません。加えて、経営陣のチームからはコストダウンを要求されています。具体的には、経営陣は向こう 3 年間で IT インフラの TCO を大幅に削減することを考えており、また、会社全体では、データセンターにおける排出量削減に向けた意欲的な持続可能性目標を設定しているところです。

要するに、Bill はモダナイズのプレッシャーにさらされていると同時に、チームの予算がビジネスのニーズに合致していないことに頭を悩ませているのです。このような場合のソリューションは何でしょうか?

企業が抱える問題を解決する: AMD EPYC™ プロセッサ

AMD EPYC™ プロセッサに寄せられる信頼は厚く、このプロセッサは世界中のサーバーの 3 分の 1 に搭載されています。1 最大 192 コア、384 スレッド、5 GHz の最大ブースト周波数を提供する、サーバー向け AMD CPU ファミリは、Bill が務める会社でも全能力を発揮します。2 実際、AMD EPYC CPU は、中小企業から大企業に至るまで、あらゆる規模のビジネスに導入可能です。 

AMD EPYC CPU プロセッサの全シリーズを網羅した便利なガイドはこちらからご覧いただけます。AMD EPYC™ プロセッサの概要

この架空の人 Bill が QRZ コンピューティング社を最先端の AMD ハードウェアにアップグレードした場合、何が起きるのかを見てみましょう。

パフォーマンス: 老朽化したインフラストラクチャを数百のコアと AI 対応のパフォーマンスを備えた CPU にアップグレードしたことで、Bill とチームは会社のデータ ワークフロー全体に現実的な性能をもたらすことができるようになりました。しかも、消費電力量はそれまで会社が使用していた古いハードウェアよりもはるかに抑えられるようになりました。

効率: コア数もクロック スピードも増加したことで、Bill は新しいサーバー インフラストラクチャの電力コストが上昇するのは必至だろうと憂慮していました。 

ところが、新たなサーバーの高い効率性とパフォーマンスのおかげで、Bill のチームがメンテナンスと維持管理に要する費用は減少し、さらに会社の IT コストの削減にもつながりました。たとえば、チームが 2x Intel 8280 搭載のレガシ サーバーを 2x AMD EPYC™ 9965 CPU 搭載のサーバーに交換して 391,000,000 ユニットの整数演算性能を実現した場合、サーバーの全体的なフットプリントをおよそ 10% 削減でき、その分のスペースをほかの IT イニシアチブに活用できます。また、ラック スペースが抑えられたことで、CO2 換算で推定約 7740963 トンの削減にもつながります。これは森林換算では米国の 3096385.02 エーカーの森林に相当します。3

予算: Bill の主な懸念の 1 つはコストでした。最新のソリューションはたいてい高くつきます。しかも、継続的なコストが発生する前からコストはかかります。

幸いにも、AMD EPYC™ CPU がパフォーマンスと効率性に優れているおかげで、Bill は生産性を向上させると同時に会社が必要なサーバーの数を減らすことができ、Bill とチームは会社の財政面でも成功を収めることができました。たとえば、Bill の会社が 2 年前に 2x Intel 8280 搭載のサーバーを使用していたとすると、スループット SPEC®2017 の整数演算性能スコアは 391 であり、391,000,000 整数スコアという性能目標を達成するには 5 年前のデュアル ソケット サーバーが 100 万台必要になります。現在、同レベルのパフォーマンスを実現するには、2x AMD EPYC 9965 CPU 搭載サーバーがわずか 13 万 3,334 台ですみます。3

切り替え: 広範なエコシステムのサポートと x86 インフラストラクチャのシームレスな統合の結果、Bill は新しいハードウェアに何の懸念もなく移行でき、切り替え時の長時間にわたるダウンタイムや互換性の問題も起きませんでした。

今後: Bill とチームが目を向けていたのは現時点での問題でしたが、AMD EPYC プロセッサを選択したことで、将来的な課題にも備えることが可能になりました。卓越したスケーラビリティを備えた AMD EPYC CPU 搭載のサーバーにより、Bill は、変化するワークロードとアプリケーションに合った適切なサイズの演算能力に調整できるという柔軟性も手に入れたのです。

AMD EPYC™ プロセッサをお客様に紹介する

Bill と彼の会社は架空のものですが、現実世界のお客様が直面している課題を反映しています。豊富な種類の AMD EPYC プロセッサをご用意しているため、企業が今直面している問題の解決を支援できるだけでなく、今後直面する問題に対処する際にも役立ちます。

AMD EPYC CPU をお客様に紹介して、データ、分析、AI がデータセンターに必要不可欠なものとなる時代にお客様が備えられるようサポートしましょう。AMD EPYC プロセッサの詳細については AMD.com をご覧になるか、AMD 担当者にお問い合わせください。

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脚注

本記事に登場する人物および会社はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

  1. 出典: Mercury Research 『Sell-in Revenue Shipment Estimates』 (2023 Q4)

  2. EPYC-018: AMD EPYC プロセッサの最大ブーストは、サーバー システムの通常の動作条件下においてプロセッサの任意のシングル コアによって達成可能な最大周波数です。

  3. 9xx5TCO-003A - このシナリオには多くの仮定と推定が含まれており、AMD の内部調査と最良近似に基づいています。このシナリオ中に示される数値は、情報提供のみを目的とした例であり、実際のテストに対する意思決定の基礎としては使用しないでください。AMD サーバー & 温室効果ガス排出量 TCO (総所有コスト) 評価ツール (バージョン 1.12) では、2024 年 10 月 10 日時点において、SPECrate®2017_int_base で 391000000 ユニットの TOTAL_PERFORMANCE を実現するために必要となる特定の AMD EPYC™ と Intel® Xeon® CPU ベースのサーバー ソリューションを比較しています。この推定値は、スコア 391 のレガシ 2P Intel Xeon 28 コア Platinum_8280 搭載サーバーと、スコア 3000 の 2P EPYC 9965 (192C) 搭載サーバーを比較したもので (https://www.spec.org/cpu2017/results/res2024q4/cpu2017-20240923-44837.pdf)、さらにスコア 1130 の 2P Intel Xeon Platinum 8592+ (64C) 搭載サーバーへのアップグレードを比較しています (https://spec.org/cpu2017/results/res2024q3/cpu2017-20240701-43948.pdf)。2P EPYC 9965 の実際の SPECrate®2017_int_base スコアは、OEM の公表値によって異なります。

  4. 環境負荷の試算は、このデータを活用し、『2024 International Country Specific Electricity Factors 10 – 2024 年 7 月』の国/地域特定の電気要因、および米国環境保護庁の Greenhouse Gas Equivalencies Calculator を使用しています。

    その他の詳細については、https://www.amd.com/ja/legal/claims/epyc.html#q=SP9xxTCO-003A をご覧ください。