AMD PetaLinux ツールおよび BSP は、AMD Vivado™ Design Suite バージョン 2025.1 で初めてリリースされた AMD エンベデッド開発フレームワーク (EDF) Yocto™ Project ベースのツールおよびイメージに置き換えられました。PetaLinux ツールおよび BSP は、使用終了/サポート終了 (EOL) が近づいており、BSP サポートは EDF Linux® BSP に移行します。   注記: AMD Classic MicroBlaze™ プロセッサは EDF ではサポートされておらず、Classic MicroBlaze™ プロセッサの Linux サポートは PetaLinux で終了します。


タイムライン: Vivado Design Suite のリリースに合わせる予定

  • 2025 年冬 
    • PetaLinux および BSP リリース 
    • EDF 25.11 のリリースには、AMD 評価ボード用の BSP も含まれています。
  • 2026 年春 
    • 最小限のソフトウェア スタック コンポーネントのアップデートを含む PetaLinux および BSP リリース
    • MicroBlaze PetaLinux BSP の最終リリース
    • EDF 26.05 のリリースには、AMD 評価ボード用の BSP も含まれています。
  • 2026 年冬 
    • PetaLinux および BSP の最終リリース 
    • EDF 26.11 のリリースには、AMD 評価ボード用の BSP も含まれています。

注記

  • 既存の PetaLinux、ソフトウェア スタック、および BSP リリースは、使用終了/EOL 後もダウンロード可能
  • AMD 評価ボード用の PetaLinux BSP の EDF への移行は、2026 年冬より前に完了する予定
  • PetaLinux BSP は、すべての AMD デバイス* をサポートする EDF に移行できます。詳細は AMD EDF に関する資料をご覧ください。*従来の MicroBlaze を除く

AMD PetaLinux は、AMD のプロセッシング システム上で組み込み Linux ソリューションをカスタマイズ、ビルド、および運用するために必要なものをすべて提供します。設計生産性の加速を目的とするこのソリューションは、AMD のハードウェア デザイン ツールと連動し、AMD Versal™Zynq™ UltraScale+™ MPSoCZynq™ 7000 SoC、および MicroBlaze™ 向けの Linux システム開発を容易にします。

PetaLinux ツール (ホスト)

PetaLinux ツールは、次のツールによってシステムの起動から実行に至るまで Linux ベース製品の開発をすべてサポートします。

  • コマンドライン インターフェイス
  • アプリケーション、デバイス ドライバー/ライブラリ ジェネレーター、開発テンプレート
  • 実行可能なシステム イメージ ビルダー
  • デバッグ ツール
  • GCC ツール
  • 統合されたフル システム シミュレータ (QEMU)
  • 自動化ツール
  • AMD システム デバッガーのサポート

エンベデッド ソフトウェアのエコシステム

エンベデッド ソフトウェア
Linux とビルド ツール
RTOS/ライブラリ
ソフト プロセッサ コア
エンベデッド エコシステム

これらのツールを使用して、ブートローダー、Linux カーネル、または Linux アプリケーションをカスタマイズできます。また、新しいカーネル、デバイス ドライバー、アプリケーション、ライブラリを追加したり、統合されたフル システム シミュレータ (QEMU) 上または物理ハードウェア上でネットワーク/JTAG を介してソフトウェア スタックを起動および検証することも可能です。

カスタム BSP 生成ツール

PetaLinux ツールを利用することによって、ハードウェア デザインに新しい機能やデバイスを追加するプロセスと並行して、ソフトウェア プラットフォームの開発を進めることができます。

PetaLinux ツールは、カスタムの Linux ボード サポート パッケージ (BSP) (AMD エンベデッド プロセッシング IP コア用デバイス ドライバー、カーネル、ブートローダー コンフィギュレーション) を自動生成します。この機能によって、ソフトウェア設計者はローレベルの開発タスクに時間を費やすことなく、付加価値のあるアプリケーション開発に集中できます。

Linux コンフィギュレーション ツール

PetaLinux には、ブートローダー、Linux カーネル、ファイル システム、ライブラリ、およびシステム パラメーターを自由に設定できるツールが含まれています。

これらのコンフィギュレーション ツールは、AMD ハードウェア開発ツールおよびカスタム ハードウェア固有のデータ ファイルをすべて認識します。たとえば、設計者が指定したデバイスのアドレスに基づいて AMD エンベデッド IP コア用のデバイス ドライバーが自動的に構築およびデプロイされます。

ソフトウェア開発ツール

PetaLinux ツールは開発テンプレートを提供するため、これらを利用して独自のデバイス ドライバー、アプリケーション、ライブラリ、および BSP コンフィギュレーションを作成できます。

製品ソフトウェアのベースライン (BSP、デバイス ドライバー、コア アプリケーションなど) が決定すると、簡単にインストールして PetaLinux 開発者間で共有できるようにするため、開発者は PetaLinux を使用してすべてのソフトウェア コンポーネントをパッケージ化して提供できます。

リファレンス Linux ディストリビューション

PetaLinux は、AMD デバイス用に統合およびテスト済みの、完全なリファレンス Linux ディストリビューションを提供します。リファレンス Linux ディストリビューションには、次の Linux パッケージ (バイナリ コードとソース コードの両方) があります。

  • ブート ローダー
  • CPU を最適化したカーネル
  • Linux アプリケーションおよびライブラリ
  • C および C++ アプリケーションの開発
  • デバッグ
  • スレッドおよび FPU サポート
  • ネットワークやファームウェアのコンフィギュレーションを簡単に遠隔管理可能にする統合ウェブ サーバー

Linux イメージのクイックスタート

すべての PetaLinux ボード サポート パッケージ (BSP) には、あらかじめ設定されたブートローダー、システム イメージ、およびビットストリームがあります。ビルトイン ツールを利用して、シングル コマンドで物理的ハードウェアまたはフルシステム エミュレーター (QEMU) にこれらの要素を配置して実行できます。

PetaLinux を利用することによって、AMD ベースのハードウェアをインストールしてから 5 分足らずで起動して動作させることができます (アプリケーション、ライブラリ、ドライバー開発の準備が整う)。

ダウンロード & ライセンス

PetaLinux ツール、Linux サポートおよびリソース

PetaLinux ツールのライセンスは必要ありません。ユーザーは、PetaLinux ツールをインストールして使用してロイヤリティーフリーの OS イメージをデプロイできます。

  • EULA (使用許諾契約書) に基づいて使用許可
  • すべての PetaLinux BSP およびリファレンス デザインが利用可能
  • WebCase からの PetaLinux ツールのテクニカル サポート (詳細は以下をご覧ください)
  • AMD のコミュニティ フォーラムおよびアンサー レコードからの追加サポート

AMD テクニカル サポートによるサポート内容

ボード サポート パッケージ (BSP) およびリファレンス サンプル

PetaLinux ボード サポート パッケージ (BSP) およびリファレンス サンプルには、あらかじめ構築済みのブートローダー、システム イメージ、およびビットストリームが含まれます。ビルトイン ツールを利用して、シングル コマンドで物理的ハードウェアまたはフルシステム エミュレーター (QEMU) にこれらの要素を配置して実行できます。PetaLinux を利用することによって、AMD ベースのハードウェアをインストールしてから 5 分足らずで起動して動作させることができます (アプリケーション、ライブラリ、ドライバー開発の準備が整う)。

PetaLinux BSP およびリファレンス サンプルは、AMD およびパートナー企業から入手できます。PetaLinux ツール ダウンロード ページで最新の利用可能な PetaLinux BSP の一覧をご覧いただけます。

ダウンロード: Arm® Mali™-400 サポート

次のリンクでは、AMD Zynq™ UltraScale+™ MPSoC をサポートするための Mali-400 ユーザースペース バイナリの無償ダウンロードを提供しています。このダウンロードには、ZCU102 評価ボードおよび PetaLinux ツールをサポートするための Yocto レシピも含まれています。

このダウンロードは、次のソフトウェアのリリースに関連したソフトウェアが含まれています :

  • AMD リリース
    • 2016.1 & 2016.2
    • 2016.3 & 2016.4
    • 2017.1 & 2017.3
    • 2018.1 & 2018.3
    • 2019.1

サポートとリソース

資料

PetaLinux 関連のすべてのユーザー ガイド、チュートリアル、カスタマー通知などを閲覧できます。

サポート コミュニティ

PetaLinux、meta-Xilinx Yocto レイヤー、AMD のオープンソース コンポーネント、AMD エコシステム ベンダーによる商用 Linux など、アダプティブ SoC や FPGA 向けの組み込み Linux に関するトピックについて議論できます。

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