VFX アーティストの Andreas Maaninka 氏、AMD を活用して VFX の限界を超える

Andreas Maaninka 氏が創設した Oasis Visual Effects 社は、AMD プロセッサを活用して、撮影現場とスタジオ VFX プロダクションを完璧に調和させています

視覚効果 (VFX) は映画、テレビ、広告の制作方法を変化させてきました。想像上の世界全体をゼロから構築し、それを実写映像と組み合わせて合成映像を作成できます。こうした作業は、ノート PC やワークステーションが実行できる処理の中でも特に負荷の重いタスクです。VFX のエキスパートである Andreas Maaninka 氏にとって、AMD の Ryzen™ AI Max+ および Threadripper™ PRO CPU は、クリエイティブなアイデアに命を吹き込むために必要なすべてのパフォーマンスを提供してくれる存在です。

Maaninka 氏は VFX 業界で 20 年以上の経験を持っており、そのキャリアを名高い Pinewood Studios でスタートさせた後、Framestore や WETA Digital などの著名な制作会社と手を組み、カートゥーンから長編映画まで幅広いプロジェクトに携わっています。自身のスタジオとして Oasis Visual Effects を創設した Maaninka 氏のミッションは、すべてのプロジェクトで最高のクリエイティブ チームを支援することです。これを同氏は次のように表現します。「私たちの役割は、アーティストたちの想像力が描き出そうとしているピクセルを形にしやすくすることです」

Maaninka 氏によると、モバイル用の AMD Ryzen™ AI Max 395+ プロセッサ、AMD Threadripper™ PRO CPU ベースのワークステーション、関連する一連の VFX ソフトウェアそれぞれが、自身の目標達成に欠かせない役割を果たしています。

Outdoor film set by the sea with crew, a monitor showing a car scene, storyboard panels, and equipment under a canopy.
VFX アーティストの Andreas Maaninka 氏は、AMD プロセッサを活用して実写映像と VFX 合成映像を融合させ、クリエイティブなビジョンに命を吹き込んでいます。

ビジョンを仮想現実に

AMD のプロセッサは、特に適切な編集および合成ソフトウェアと組み合わせた場合、クリエイティブな可能性を大きく変えます。その実例として、ある大型コマーシャルのロケでの逸話をご紹介しましょう。ダルメシアンのタレント犬 4 匹が小競り合いを起こして撮影が危ぶまれましたが、動物の調教師が行儀のよい 1 匹を選び出しました。このとき、監督は絵コンテに指定された 4 匹の異なる犬たちを、ダルメシアン 1 匹だけで説得力をもって演じられるか心配していました。

そこで、現場の VFX スーパーバイザーだった Maaninka 氏は、テクニカル スカウトの最中にテスト撮影を実施し、最終的にポストプロダクションを担当することになる Framestore のチームに映像をその場で送ることにしました。そして、返ってきた仮コンプを見て、このワークフローでうまくいくこと、監督と撮影監督に満足してもらえそうなことを確認しました。

AMD Ryzen™ AI Max+ 395 CPU を搭載した ASUS ROG Flow Z13 モバイル ワークステーションを使用したことで、Maaninka 氏は撮影現場でさまざまなエフェクトやショットをテストできました。「こういう作業が、撮影現場でのクリエイティブなビジョンとポストプロダクション側での技術的な遂行との橋渡しになることがよくあります。どのような仕上がりになりそうかを、最終的な映像がまだ作られていない段階で把握できるのです」と Maaninka 氏は言います。「これまで、このような作業を現場でできたことはありませんでした」

こうして柔軟性が高まったことで、Maaninka 氏はデータ量の多い未加工カメラ映像、LiDAR スキャン、HDRI 画像、照明用の 360 度マルチブラケット画像などを手早く読み込んで処理できるようになりました。同氏によれば、このシステムは持ちやすく、あまり熱くならず、動作音は静かで、バッテリ ライフが長いとのことですが、これは CPU、GPU、NPU の AMD Ryzen™ AI Max+ 395 プロセッサ独自の統合によるものです。これら別個のプロセッサをワンチップにまとめることで、追加のコプロセッサの電源供給と冷却が不要になり、システム効率が向上しているのです。

Maaninka 氏は、モバイル ワークステーションを使用してエフェクトを複数のプログラムで同時に実行およびレンダリングしており、Autodesk の Maya と Arnold、Blackmagic Design の DaVinci Resolve Studio (カラー、編集、グレーディング用)、Unreal Engine、ガウシアン スプラッティング ツール、LiDAR スキャン処理ソフトウェアを切り替えて使っています。こうした機能により、撮影現場にいる間に高品質のエフェクトを制作し、監督、プロデューサー、クリエイティブ担当者、エージェンシー エグゼクティブに、実写映像とエフェクトを組み合わせるとどうなるかを高忠実度プレビューで示すことができます。

「すべて [のアプリ] をロケ地で同時に使用できるのは素晴らしいことです」と Maaninka 氏は言います。「爆発にしても、そのショットに必要となる正確な再生位置に配置できます。フル エディット版がノート PC 上にあり、最終 [レンダリング] がコンテキスト内でどう見えるかを示すことができるわけです。これは本当に重宝しています。その後、ワークステーションに戻して、ディテールをアップスケールできるのです」

Medieval film set with actors in armor and robes, crew members in modern gear, and a large green dragon prop suspended above.
Andreas Maaninka 氏 (右下) は、ASUS ROG Flow Z13 ノート PC に搭載されている AMD Ryzen™ AI Max+ 395 プロセッサのパワーを活かして、撮影現場で複数のプログラムによってエフェクトを実行およびレンダリングしています。

モバイルのパワーとワークステーションでの精緻な処理を融合

Maaninka 氏は Lenovo ThinkStation P8 ワークステーションで、処理の重い同じ FX ソフトウェア ツールを使用しています。この AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO プロセッサベースのシステムにも大きな負荷をかけており、ブラウザーのタブを何十と開いている横で、編集タイムラインや環境モデルを扱い、流体、煙、火のシミュレーション、ときには爆発を実行しています。Maaninka 氏は、これらすべてのエフェクトやワークロードを 1 台のマシン上で同時に実行できる能力を "ゲーム チェンジャー" だと形容しており、撮影現場でノート PC 1 台、スタジオでデスクトップ ワークステーション 1 台を使用するだけでクリエイティブ フローが向上すると考えています。

たとえば、Maaninka 氏は最近、大雨でロケが中止になった後、道路の "非常に長くて重い LiDAR スキャン" を実行しました。この悪天候により、CGI は最小限にという当初のプランも破棄され、全シーンを CG で作成することが必要になりました。

「通常、そのスキャンの処理にはワークステーションが必要ですが、このノート PC で対応できます。これには本当に圧倒されました」と同氏は振り返ります。結果が手早く得られたことで、スキャンと参考写真のどちらをエフェクトの土台にするかをすみやかに判断し、スケジュールと見積もりをまとめてクライアントに示すことができました。

Open laptop on a table beside a handheld 3D scanner in a black case, with a backpack and color calibration chart nearby.
AMD Ryzen AI Max+ 395 プロセッサを搭載した ASUS ROG Flow Z13 ノート PC を使用することで、Maaninka 氏は LiDAR スキャンをロケ地で処理でき、VFX のスケジュールと予算を迅速に作成できます。

信頼性の高いプロセッサがクリエイティブの可能性を解き放つ

Oasis VFX は少人数の才能あるアーティストと最小限の予算でリリース間近のゲームを開発しており、Maaninka 氏はそのゲームのための映画のようなグラフィックスやアニメーションの制作に取り組んでいました。その作業に欠かせないコンポーネントとなっていたのが AMD のプロセッサです。AMD Ryzen AI Max+ 395 および AMD Threadripper PRO CPU に加えて、VFX レンダリングに特化した AWS Deadline Cloud の AMD EPYC™ プロセッサも、このゲームの完成に貢献しました。AMD は技術的な専門知識によって Maaninka 氏を支援しました。

「AMD は、クリエイティブなプロセスや、アーティストが AMD のテクノロジを使ってできることに胸を躍らせています」と Maaninka 氏は言います。「VFX アーティストは今やさらに多くを期待できるようになりました。私たちは過去のやり方に縛られていないのです」。同氏は、これまで何週間あるいは何か月もかかっていた流体シミュレーションについて、より高速で優れたものに取り組めるのを楽しみにしています。

「AMD ならハードウェアが動作することを確信できるため、その技術に非常に期待しています。これにより、クリエイティブなアウトプットと、撮影現場やポストプロダクションで起こるクリエイティブな変更に集中できます」と Maaninka 氏は言います。「私が必要としている作業をこなしてくれるとわかっています。だから AMD を使う仕事が好きなのです」

お客様に関する情報


Andreas Maaninka 氏は、Framestore、WETA、Digital Domain などの大手スタジオで長年経験を積んだ後、映画制作の中心へと近づくべく Oasis VFX を設立し、制作チームと直接、初期段階からコラボレーションしています。明確さ、コミュニケーション、クリエイティビティを重視する Oasys VFX のミッションは、監督やプロデューサーが複雑な視覚効果を自信と芸術性を持ってストーリーに織り込めるようにすることです。詳細については、oasisvfx.com をご覧ください。

ケース スタディに関する情報


  • 業界:
    メディア & エンターテイメント
  • 課題:
    データ量の多いカメラおよび LiDAR 画像をキャプチャして処理し、主要なアニメーション アプリ、FX アプリ、編集アプリを使用して VFX の高品質プレビューをロケ地で作成する
  • ソリューション:
    AMD Ryzen™ AI Max+ 395 CPU を搭載した ASUS ROG ノート PC で画像をロケ地で処理および生成し、後日 AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO CPU ベースのワークステーションで調整する
  • 結果:
    Maaninka 氏は、監督やクライアントが求める高品質 VFX を、現場を離れる前に制作してプレビューしてから、最終仕上げのために VFX をスタジオ ワークステーションに簡単に移すことができる
  • AMD テクノロジ概要:
    AMD Ryzen™ AI Max+ 395 CPU
    AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO CPU
  • テクノロジ パートナー:
Asus logo
Lenovo Logo

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