
GPU 、 CPU 、ネットワーク、オープンソフトウェアを融合し、比類なき柔軟性とパフォーマンスを実現する、唯一のプラットフォーム
Meta 、 OpenAI 、 xAI 、 Oracle 、 Microsoft 、 Cohere 、 HUMAIN 、 Red Hat 、 Astera Labs 、 Marvel lが、 AM Dとの AI 連携を紹介
AMD (NASDAQ: AMD) は本日、 「 Advancing AI 2025 」 イベントにおいて、包括的でエンドツーエンドで統合された AI プラットフォームのビジョンを発表しました。また、業界標準に基づくオープンかつスケーラブルなラックスケール AI インフラも紹介し、大規模な AI ワークロードを効率的に処理できる次世代アーキテクチャの全貌を明らかにしました。
AMD とそのパートナー企業は、次の取り組みを紹介しました:
- 新たに発表された AMD Instinct™ MI350 シリーズ アクセラレータを活用し、オープンな AI エコシステムの構築を推進する取り組み
- 継続的に成長を続ける AMD ROCm™ エコシステムの進化
- 2027 年以降も業界をリードするラックスケール AI 性能を実現する、強力かつ新しいオープンなインフラ設計とそのロードマップ
AMD の会長兼最高経営責任者 (CEO) 、 Dr. Lisa Su は、次のように述べています。 「 AMD は、かつてないスピードで AI の革新を推進しています。今回発表した AMD Instinct MI350 シリーズ アクセラレータ、次世代ラックスケールソリューション 『 Helios 』 の進化、そして ROCm オープンソフトウェアスタックの拡大は、その象徴といえるでしょう。現在私たちは、オープンスタンダードに根ざした共創を軸に、幅広いハードウェアおよびソフトウェアパートナーとの協業を通じて、 AI の未来を共に切り拓く新たなフェーズへと踏み出しています 」
AMD 、オープンな AI エコシステムを加速するリーダーシップソリューションを発表
AMD は、 AI のあらゆる領域をカバーする、ハードウェア、ソフトウェア、ソリューションの包括的なポートフォリオを発表しました。
- 生成 AI およびハイパフォーマンス コンピューティング (HPC) 分野において新たな性能基準を打ち立てる AMD Instinct MI350 シリーズ GPU を発表しました。 MI350 シリーズは、 Instinct MI350X および MI355X GPU とそのプラットフォームで構成されており、前世代比で AI 計算性能を最大 4 倍、推論性能で最大 35 倍向上させ、さまざまな産業分野における AI 活用の飛躍的な進展を可能にします。 MI355X は、価格対性能においても大きな優位性を発揮し、競合製品と比較して 1 ドルあたり最大 40% 多くのトークンを生成できるとされています。詳細はこちらのブログよりご覧ください。
- エンドツーエンドのオープンスタンダードに基づくラックスケール AI インフラを紹介し、すでに Oracle Cloud Infrastructure (OCI) をはじめとするハイパースケーラーでの導入が進んでいることを明らかにしました。 Instinct MI350 シリーズ アクセラレータ、第 5 世代 EPYC™ プロセッサ、そして Pensando™ Pollara NIC を中核とする構成で、 2025 年下半期にはより広範な展開が予定されています。
- 次世代 AI ラック 「 Helios 」 の構成も明らかにされました。この新たなラックは、次世代の AMD Instinct MI400 シリーズ GPU を中心に構成され、 Mixture of Experts (MoE) モデルの推論処理において、前世代比で最大 10 倍の性能向上が見込まれています。さらに、 「 Zen 6 」 アーキテクチャを採用した AMD EPYC 「 Venice 」 CPU および AMD Pensando 「 Vulcano 」 NIC も搭載される予定です。詳細はこちらのブログよりご覧ください。
- オープンソース AI ソフトウェアスタックの最新版 「 ROCm 7 」 を公開しました。生成 AI や HPC ワークロードの高度化するニーズに応えるために設計されており、開発者の利便性を大幅に向上しています。業界標準のフレームワークへの対応強化に加え、ハードウェア互換性の拡大、新たな開発ツール、ドライバ、 API 、ライブラリの追加により、 AI の開発から運用までをより効率的かつ柔軟に支援します。詳細はこちらのブログよりご覧ください。
- Instinct MI350 シリーズは、 AI トレーニングおよびハイパフォーマンス コンピューティング (HPC) ノードにおけるエネルギー効率を 5 年間で 30 倍に向上させるという AMD の目標を上回り、最終的に 38 倍の改善を達成しました。また、 2030 年までに、ラックスケールでのエネルギー効率を 2024 年比で 20 倍に引き上げるという新たな目標も発表しました。これにより、現在は 275 ラック以上を必要とする一般的な AI モデルのトレーニングが、 2030 年には 1 ラック未満で完結し、消費電力も最大 95% 削減される見込みです。詳細はこちらのブログよりご覧ください。
- AMD はさらに、グローバルな開発者およびオープンソースコミュニティ向けに 「 AMD Developer Cloud 」 の本格展開を発表しました。このクラウド環境は、高性能な AI 開発に特化して設計されており、ツールや環境があらかじめ整ったクラウドインフラを通じて、プロジェクトの立ち上げからスケールアップまで、柔軟かつ迅速に対応できます。 ROCm 7 と AMD Developer Cloud の組み合わせにより、次世代コンピューティングへのアクセスの拡大と参入障壁のさらなる低減が実現しています。さらに、 Hugging Face 、 OpenAI 、 Grok などのリーディングカンパニーとの戦略的連携を通じて生まれた共同開発によるオープンソリューションの可能性も、すでに実証されつつあります。
幅広いブランドパートナーとのエコシステムが、 AMD を基盤とした AI の進展を実証
現在、世界の主要なモデル開発企業および AI 企業のうち、上位 10 社中 7 社が、 Instinct アクセラレータ上で本番環境のワークロードを稼働させています。これらの企業には Meta 、 OpenAI 、 Microsoft 、 xAI が含まれており、今回の 「 Advancing AI 」 イベントでは、 AMD および他のパートナーとともに登壇。最新の AI モデルのトレーニングや大規模な推論処理、 AI の研究開発をいかに AMD と連携して進めているかについて、具体的な取り組みが紹介されました。
- Meta は、 Instinct MI300X が Llama 3 および Llama 4 の推論処理に広く活用されていることを紹介しました。また、 MI350 の演算性能、 TCO あたりのパフォーマンス、そして次世代メモリ技術に対しても、高い期待を寄せています。さらに、 Instinct MI400 シリーズ プラットフォームを含む AI ロードマップにおいても、 AMD と連携しながら、 AI 領域での取り組みを続けています。
- OpenAI の CEO 、 Sam Altman 氏は、ハードウェア、ソフトウェア、アルゴリズムを包括的に最適化することの重要性と、 AI インフラにおける AMD との強力なパートナーシップについて語りました。Azure 上では、研究用途や GPT モデルの本番運用に MI300X が活用されており、 MI400 シリーズ プラットフォームの設計段階においても、 AMD との深い技術連携が進んでいます。
- Oracle Cloud Infrastructure (OCI) は、 AMD Instinct MI355X GPU を搭載したオープンなラックスケール AI インフラをいち早く採用した業界リーダーの一社です。 OCI は、 AMD の CPU と GPU を活用し、 AI クラスターにおいてバランスの取れたスケーラブルなパフォーマンスを提供しています。また、最新の AMD Instinct プロセッサを最大 131,072 基の MI355X GPU で加速するゼタスケール AI クラスターの提供を発表し、お客様が大規模な AI モデルの構築・学習・推論を可能にする環境の整備を進めています。
- HUMAIN は、 AMD と締結した画期的なパートナーシップ契約を発表しました。この契約に基づき、 AMD ならではの幅広いコンピューティングプラットフォームを活用し、オープンでスケーラブルかつ信頼性が高く、コスト効率にも優れた AI インフラの構築を進めていきます。
- Microsoft は、 Instinct MI300X が Azure 上で、自社製およびオープンソースの AI モデルの本番運用を支えていることを発表しました。
- Cohere は、自社の高性能かつスケーラブルな Command モデルが Instinct MI300X 上に展開されており、エンタープライズグレードの LLM 推論を、高スループット、高効率、そして高いデータプライバシーで実現していることを発表しました。
- Red Hat は、 AMD との連携強化により、本番運用に対応した AI 環境を実現できるようになったことを紹介しました。 Red Hat OpenShift AI 上で AMD Instinct GPU を活用することで、ハイブリッドクラウド環境全体において、強力で効率的な AI 処理が可能になっています。
- Astera Labs は、オープンな UALink エコシステムを通じてイノベーションを加速させることで、お客様への価値提供を実現していることを紹介しました。また、次世代の AI インフラを支えるための UALink 製品群を幅広く展開していく計画も明らかにしています。
- Marvell は、 AMD とともに UALink コンソーシアムの一員として、オープンなインターコネクトの開発に取り組んでいることを紹介しました。協業を通じて、 AI インフラにこれまでにない柔軟性をもたらすことを目指しています。
参考情報
- AMD の Advancing AI イベントについてはこちら
- Advancing AI のメディア向け資料はこちらから
- AMD の AI ソリューションについてこちら
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- 本プレスリリースは、 2025 年 6 月12 日 ( 米国時間 ) に米国本社で発表されたプレスリリースの抄訳版です。リリース全文については原文 ( 英語 ) をご参照ください。
AMD について
AMD は、ハイパフォーマンス コンピューティング、グラフィックスと視覚化技術において 50 年以上にわたり革新をもたらしてきました。世界中の何十億人もの消費者、フォーチュン 500 企業、最先端の科学研究機関が、日常の生活、_仕事、遊びを向上させるために、 AMD のテクノロジを支持しています。 AMD 社員は、可能性の限界を押し上げる高性能で適応性の高い製品開発に注力しています。日本 AMD 株式会社は、 AMD の日本法人です。 AMD のさらなる詳細は、 AMD の ウェブサイト 、 Facebook または X をご覧ください。
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