AMD Versal™ AI エンジンとプログラマブル ロジックのヘテロジニアス シミュレーションを採用すべき理由

ヘテロジニアス シミュレーションは、エンジニアが使い慣れた開発環境のまま、ハードウェア実装前に AI エンジンと PL で構成されるシステムの機能検証を可能にするエンドツーエンドのシミュレーション フローです。これにより、複雑な AMD Versal™ アダプティブ SoC デザインを、より迅速かつ高い信頼性で検証できます。

使い慣れた開発環境でシミュレーション ー テストベンチの書き直しは不要

テストベンチの書き直しや新しいワークフローの習得を必要とせず、アルゴリズム開発環境のままシミュレーションを実行できるため、ハードウェアの動作検証を迅速化できる。

  • 既存の MATLAB®、Simulink®、Python™、C++ (EA)、または HDL テストベンチを再利用
  • 開発環境間の変換時に発生しがちな、ミスの起きやすいテストベンチ開発を回避
  • 使い慣れたツールを使用することで、アルゴリズムからハードウェア実装までの開発サイクルを高速化

AI エンジンと PL で構成されるシステム向けの、簡素化されたヘテロジニアス シミュレーション (Vitis サブシステム)

単一の統合されたシミュレーション手法により、ヘテロジニアス Versal デバイス設計をシステム レベルで早期に検証できる。

  • AI エンジンとプログラマブル ロジックを同時にシミュレーション
  • 分断された分野別のフローを、1 つの統一された手法に統合
  • 統合時の問題を早期に検出し、開発後期での機能不一致を低減

HIL (Hardware-in-the-Loop) によるシステム検証の高速化

機能シミュレーションと実際のハードウェア実行を組み合わせることで、検証サイクルを大幅に短縮

  • システム レベルの検証時間を短縮 (AMD ソフトウェア シミュレーション フローと比較)
  • 実際の I/O をシリコン経由でストリーム処理し、より迅速で明確なデバッグを実現
  • 最終ハードウェア完成前に、エンドツーエンドのスループットと動作を検証

テキストベース シミュレーション フロー

テキストベース シミュレーション フローとは、Python、C++、RTL、MATLAB のテストベンチを使用するシミュレーションであり、Simulink® などのグラフィカルなモデルベース フローとは異なる方式である。

AI エンジンとプログラマブル ロジックのヘテロジニアス シミュレーション

AMD シミュレーション フローでは、設計の各段階で AI エンジンとプログラマブル ロジック (PL) の協調シミュレーションが可能です。このため、ヘテロジニアスな AMD Versal™ アダプティブ SoC システムを早期に検証し、パフォーマンスの最適化を迅速に進める共に、ハードウェア実装前の統合リスクを低減できます。

AMD Vivado™ XSIM (またはその他のサードパーティ提供のシミュレータ) による AI エンジンと PL の協調シミュレーション

  • Vivado XSIM を使用した RTL ベースの PL デザインと AI エンジン カーネルの協調シミュレーション
  • HDL テストベンチを使用して、AI エンジンと PL を組み合わせたサブシステムを検証
  • ヘテロジニアス シミュレーションが正常動作することを確認 

ハードウェア エミュレーションによるヘテロジニアス システム検証

  • Vitis ハードウェア エミュレーションを使用して、AI エンジン、PL、およびプロセッシング システム (PS) をまとめて検証
  • ヘテロジニアス システム全体における統合および動作上の問題を可視化
  • Versal アダプティブ SoC への導入リスクを低減し、開発を加速

MATLAB® または Python™ による HIL (Hardware-in-the-Loop) 検証

  • 実際のシリコン上でヘテロジニアス デザイン全体を実行し、機能および初期段階の性能を検証
  • MATLAB や Python のテストベンチからハードウェア上の設計を駆動しながら、高速シミュレーションを実行
  • 現在 Versal Core (VCK190) 開発キットに対応
  • HIL (Hardware-in-the-Loop) フローは、ソフトウェア シミュレーションを補完するものであり、ソフトウェアや RTL シミュレーションでは十分に捉えられない実際のタイミング、メモリ階層の動作、ボードレベルの影響を可視化できる。同時に、高レベルな MATLAB や Python テスト環境の生産性も維持できる。

 

テキストベース シミュレーション フローのリソース

AMD YouTube チャンネルの解説動画

AMD Vitis™ Functional Simulation

AMD Vitis™ Functional Simulation (VFS) を使用して、ハードウェア実装前に Versal アダプティブ SoC デザインを検証する方法を紹介しています。このモジュールでは、MATLAB および Python 環境で AI エンジン グラフと PL コンポーネントの機能シミュレーションを実行する方法を解説しています。 

モデルベース シミュレーション フロー

統一された AI エンジンとプログラマブル ロジックの協調シミュレーションにより、ヘテロジニアスな AMD Versal™ アダプティブ SoC デザインを Simulink® 上で直接検証できます。次に示す Vitis Model Composer のヘテロジニアス シミュレーション フローは、UG1483 で解説されているハードウェア検証フロー (ハードウェア エミュレーションなどの手順) を補完するものです。

AMD Vitis™Model Composer による AI エンジンと PL の協調シミュレーション

Vitis Model Composer を使用すると、Simulink® 上で AI エンジンとプログラマブル ロジック (PL) の協調シミュレーションが可能なため、AMD Versal™ アダプティブ SoC デザインをより早く、より迅速に、より低リスクで検証できます。

システム全体を早期に検証

  •  単一の Simulink® テストベンチから AI エンジンと PL の協調シミュレーションを実行
  • 統合やパフォーマンスの問題を早期に検出し、コストのかかる再作業を回避
  • アルゴリズム設計とハードウェア実装のギャップを縮小

ハードウェア精度の結果を得られる高レベル設計

  • AI エンジン カーネル、PL (DSP 機能を実装する LogicCore IP など)、および Simulink コンポーネントを統合してモデル化
  • 実際の AMD ハードウェアを対象とした AI エンジン グラフを自動生成
  • サイクル精度およびトランザクションレベル シミュレーションにより抽象度のバランスをとる

現実的なエンドツーエンドのシステム解析

  • AXI インターフェイスを使用して、AI エンジン、PL、メモリ間の実際のデータ移動をシミュレーション
  • ハードウェア構築前に機能、レイテンシ、スループットを検証
  • Vitis ツールチェーンとシームレスに統合

より迅速な最適化とハードウェア実装までの時間短縮

  • AI エンジンと PL のパーティションを迅速に検討し、性能ボトルネックを最適化
  • Simulink の使い慣れた可視化機能とデバッグ ツールを活用
  • 反復回数を削減し、リスクを低減しながら確実にハードウェア実装へ移行

モデルベース シミュレーション フローのリソース

Vitis Model Composer の概要

このビデオでは、AMD Vitis™ Model Composer ツールの概要、および HDL、HLS、AI エンジンを用いたデザインの作成とシミュレーションの方法を説明しています。また、AI エンジンとプログラマブル ロジックを組み合わせたヘテロジニアス デザインの構築方法についても解説しています。

その他のリソース

Hackster.io プロジェクトを開始 (Adam Taylor による解説)

Vitis 統合ヘテロジニアス システム フローを使用したエンベデッド システム ソリューションの作成方法を説明します。

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