老朽化したサーバー インフラストラクチャを革新的なものに置き換える
データセンターは再び変わりつつあります。数年前には考えられなかったほどワークロードや複雑な AI タスクが増加していますが、現行のインフラストラクチャでそれに対処することが要求されています。それに加えて、消費電力、スペース、予算などの制約も増えており、IT 部門は厳しい状況に追い込まれています。
現在、ほとんどの大手企業は、オンプレミスとクラウドの仮想マシン (VM) によるハイブリッド仮想化環境で IT ワークロードを実行しています。需要の高まりと共に、ソフトウェア面でも、今日のデータセンターに必要な予算の面でも、コストは上昇しています。
仮想化を導入している企業が今日直面している問題
コストの上昇に伴い、お客様が管理している各サーバーの運用コストも上昇しています。ハードウェアの老朽化、ランニング コストの上昇、スループット向上に対する要求など、企業が現在抱えている課題まとめてみました。
結果を出すまでの時間を短縮できるパフォーマンス
お客様には既存のワークロードと新しい AI プロセスのバランスを取ることが求められています。そのため、タスクをタイムリーに完了できることがさらに強く要求されるようになっています。エンドユーザーから「処理を今より増やし、さらに速く」という要望が上がっても、既に容量が限界に達しているサーバーでは、このような要求に応えることはできません。
既存のサーバー スペースの最大限の活用
パフォーマンスとスループットの向上という問題に対する一番わかりやすいソリューションは、サーバーの容量を増やすことです。今日の企業の多くは、新しいインフラストラクチャを構築するだけの予算を確保できません。つまり、現在確保しているスペースで何とかするしかありません。
サーバー効率の維持または向上
現状のパフォーマンスやサーバーの密度がどの程度なのかはひとまず置いて、効率について考えてみましょう。コストが上昇するだけでなく、AI の需要が増加すれば電力需要も増加することが予想されますが、企業はサーバーの需要増とサーバーの演算能力増強の必要性をどのようにバランスさせればよいのでしょうか。
すべての安全性を維持する
データが増え続ける中で、企業はどのようにすれば現在のセキュリティを維持できるでしょうか。昨日までうまくいっていた方法では、今も急速に増え続けるデータに対応することはできません。自ら選択したソリューションが最優先事項としてセキュリティを維持してくれることが分かっていれば、企業にとって安心材料となります。
AMD EPYC™ プロセッサ、お客様の環境を仮想化するためのソリューション
現状よりいいものを望む需要が高くなっているからといって、お客様の総所有コスト (TCO) をそれに合わせて増やす必要はありません。 AMD EPYC™ プロセッサが、今日のデータセンターが抱えている問題を解決する幅広いソリューションを提供し、現在そして将来にわたる仮想化のニーズに合わせてお客様のインフラストラクチャを最適化します。
第 4 世代 AMD EPYC プロセッサは、最新ネットワークに対応する幅広いオプションを提供します。AMD 3D V-Cache™ テクノロジにより 16 ~ 128 のコア数と、最大 1152 MB の L3 キャッシュ容量で、パフォーマンス、効率、サーバーの密度に関する制約があっても対応できます。一晩で処理しなければならない明細が山積みになっている銀行であろうと、複雑なシミュレーションを実行している設計事務所であろうと、AMD なら、お客様の仮想化のニーズを満たすことができます。結果がすべてであり、AMD EPYC プロセッサがそれを実現します。
AMD EPYC™ プロセッサお客様向け購入ガイド (全文) をご覧ください。
AMD EPYC プロセッサは、効率を犠牲にすることなく、パフォーマンスを発揮します。実際に、このプロセッサは、ゲームの世界で最も電力効率に優れた x86 サーバーに搭載され、卓越したパフォーマンスを発揮しながら、電力消費を抑えることができます。1 競合製品と比較しても優れた性能を発揮します。AMD EPYC™ 9654 プロセッサ搭載の合計 11 台のサーバーで 2,000 台の VM を実行したときの年間消費電力は、同じパフォーマンスを実現するために必要な Intel® Xeon™ Platinum 8490H プロセッサ搭載サーバー 17 台と比べて 35% 低くなっています。また、ハードウェアの取得価格を最大で 47% 抑えることができます。2
今すぐ AMD EPYC™ プロセッサに切り替えると、どの程度のコストを削減できるかをAMD EPYC プロセッサ ツールで算出してお客様に示すことができます。
たとえば DBS は、AMD プロセッサで高度化されたサーバーによって仮想化された汎用的な演算をビジネスに採用し、画期的な成果を上げています。
DBS にとって、サーバーのフットプリントを 4 分の 1 に縮小したことは始まりにすぎません。AMD EPYC プロセッサによって高度化されたサーバーに移行した後、99.6% の向上を目指して仮想化への移行を 99% まで進めたところ、消費電力を 50% 削減できるようになりました。また、ワークロードの規模の拡大に伴い、成長の余地が 10 倍に拡大し、効率が 40 倍に向上する可能性も残されています。
全体的に良い方向に向かっています。従来のインフラストラクチャと同等レベルにまで仮想化を進めたところ、コストを 75% 削減できました。
AMD EPYC プロセッサ ソリューションに移行することで、DBS などのお客様は、パフォーマンスを向上させ、サーバーのフットプリントを縮小し、電力効率だけでなくコストも改善するためのスペースを確保できるようになりました。
DBS のケース スタディの全文はこちらからご覧いただけます。
室内を占める巨大な存在: 切り替えが必要
インフラストラクチャの刷新の必要性に理解を示すお客様が増えるにつれ、どのように切り替えるべきかが懸念としてクローズアップされるようになりました。サーバーを交換するために業務を中断すればダウンタイムが発生し、ビジネス上の損失を招くため、容認できるものではありません。したがって答えはライブ マイグレーションになりますが、それをどうすれば簡単にできるでしょうか。
また、お客様は、結果や TCO の向上が約束されているとはいえ、長年使用してきた競合製品から新しい AMD ソリューションに移行するのが果たして簡単なのかと疑問を抱いています。切り替えるにあたって、どのような問題が生じる可能性があるでしょうか。そして、その問題は業務の中断につながるでしょうか。
VAMT で移行がシンプルに
AMD は、オープンソースの自動化ツールである VMware Architecture Migration Tool (VAMT) を VMware® と共同で開発しました。VMAT は既存の x86 ハードウェアから AMD ハードウェアへの移行を自動化し、複雑さを軽減できるよう次の機能を備えています。
- 完全に自動化されたコールド マイグレーション
- VM 成功検証
- プロセス スロットリング
- 変更期間サポート
- べき等
- 電子メールおよび Syslog のサポート
- 監査証跡
- ロールバック
VAMT をご利用いただければ、生産性と効率性を新しいレベルに引き上げる最新のソリューションにスムーズに移行できるので安心です。
VAMT の詳細についてはこちらをご覧いただくか、またはホワイト ペーパーをお読みください。
お客様に嬉しいお知らせ
老朽化したハードウェアの更新や、サーバー インフラストラクチャを最大限に活用する方法についてお悩みのお客様には、AMD EPYC™ プロセッサのメリットをご紹介ください。
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脚注
- EPYC-028D: SPECpower_ssj® 2008、SPECrate®2017_int_energy_base、および SPECrate®2017_fp_energy_base は、2022 年 11 月 10 日時点で SPEC のウェブサイトに公開されている結果に基づいています。VMmark® サーバーのパワーパフォーマンス/サーバーおよびストレージのパワーパフォーマンス (PPKW) は、https://www.vmware.com/products/vmmark/results3x.1.html?sort=score に掲載された結果に基づいています。公開されている SPECpower_ssj®2008 の結果の中で、総合効率 overall ssj ops/W の結果が最も高い 80 の製品には、すべて AMD EPYC プロセッサが搭載されています。SPECrate®2017 Integer (エネルギー ベース) においては、SPECrate®2017_int_energy_base performance/system W スコアが高い上位 11 の製品に AMD EPYC CPU が搭載されています。SPECrate®2017 Floating Point (エネルギー ベース) においては、SPECrate®2017_fp_energy_base performance/system W スコアが高い上位 12 の製品に AMD EPYC CPU が搭載されています。VMmark® サーバーのパワーパフォーマンス (PPKW) では、2 ソケットと 4 ソケットのマッチペア比較の上位 4 つの結果が、その他すべてのソケットの結果を上回っています。VMmark® のサーバーおよびストレージのパワーパフォーマンス (PPKW) では、総合スコアは最上位です。詳細なリストについては、https://www.amd.com/ja/claims/epyc4#faq-EPYC-028C をご覧ください。SPEC® の詳細については、http://www.spec.org をご覧ください。SPEC、SPECrate、および SPECpower は Standard Performance Evaluation Corporation の登録商標です。VMmark は、米国またはそのほかの国における VMware の登録商標です。
- SP5TCO-036A: AMD EPYC™ サーバー仮想化および温室効果ガス排出 TCO 計算ツール - バージョン 12.15 を使用した 2023 年 5 月 19 日時点での AMD 社内分析に基づきます。この分析は、1 台あたり 1 コアと 8 GB のメモリを必要とする仮想マシン (VM) を合計 2000 台、3 年間提供する場合に必要となるコストと数量を推計し、2P AMD 96 コア EPYC™ 9654 搭載サーバーと 2P Intel® Xeon® 60 コア Platinum 8490H ベースのサーバー ソリューションで比較しています。これには、ソケットあたり $6,558.32 の VMware ソフトウェアのライセンス コストと、そのソケットで 32 CPU コアが増加するごとに 1 つずつ追加されるソフトウェアが含まれます。このシナリオには多くの仮定と推定が含まれており、AMD の内部調査と最良近似に基づいています。このシナリオ中に示される数値は、情報提供のみを目的とした例であり、実際のテストに対する意思決定の基礎としては使用しないでください。その他の詳細については、https://www.amd.com/ja/claims/epyc4#SP5TCO-036A をご覧ください。
- EPYC-028D: SPECpower_ssj® 2008、SPECrate®2017_int_energy_base、および SPECrate®2017_fp_energy_base は、2022 年 11 月 10 日時点で SPEC のウェブサイトに公開されている結果に基づいています。VMmark® サーバーのパワーパフォーマンス/サーバーおよびストレージのパワーパフォーマンス (PPKW) は、https://www.vmware.com/products/vmmark/results3x.1.html?sort=score に掲載された結果に基づいています。公開されている SPECpower_ssj®2008 の結果の中で、総合効率 overall ssj ops/W の結果が最も高い 80 の製品には、すべて AMD EPYC プロセッサが搭載されています。SPECrate®2017 Integer (エネルギー ベース) においては、SPECrate®2017_int_energy_base performance/system W スコアが高い上位 11 の製品に AMD EPYC CPU が搭載されています。SPECrate®2017 Floating Point (エネルギー ベース) においては、SPECrate®2017_fp_energy_base performance/system W スコアが高い上位 12 の製品に AMD EPYC CPU が搭載されています。VMmark® サーバーのパワーパフォーマンス (PPKW) では、2 ソケットと 4 ソケットのマッチペア比較の上位 4 つの結果が、その他すべてのソケットの結果を上回っています。VMmark® のサーバーおよびストレージのパワーパフォーマンス (PPKW) では、総合スコアは最上位です。詳細なリストについては、https://www.amd.com/ja/claims/epyc4#faq-EPYC-028C をご覧ください。SPEC® の詳細については、http://www.spec.org をご覧ください。SPEC、SPECrate、および SPECpower は Standard Performance Evaluation Corporation の登録商標です。VMmark は、米国またはそのほかの国における VMware の登録商標です。
- SP5TCO-036A: AMD EPYC™ サーバー仮想化および温室効果ガス排出 TCO 計算ツール - バージョン 12.15 を使用した 2023 年 5 月 19 日時点での AMD 社内分析に基づきます。この分析は、1 台あたり 1 コアと 8 GB のメモリを必要とする仮想マシン (VM) を合計 2000 台、3 年間提供する場合に必要となるコストと数量を推計し、2P AMD 96 コア EPYC™ 9654 搭載サーバーと 2P Intel® Xeon® 60 コア Platinum 8490H ベースのサーバー ソリューションで比較しています。これには、ソケットあたり $6,558.32 の VMware ソフトウェアのライセンス コストと、そのソケットで 32 CPU コアが増加するごとに 1 つずつ追加されるソフトウェアが含まれます。このシナリオには多くの仮定と推定が含まれており、AMD の内部調査と最良近似に基づいています。このシナリオ中に示される数値は、情報提供のみを目的とした例であり、実際のテストに対する意思決定の基礎としては使用しないでください。その他の詳細については、https://www.amd.com/ja/claims/epyc4#SP5TCO-036A をご覧ください。